元失業者の現在労働者 健康で文化的な最低限度の生活をめざす劣等社会人のブログ 世の中厳しいですが、がんばりましょう 大衆演劇と競輪初心者です
3月12日、劇団天華は今月4回目の観劇となる

第一部 外題 文七元結

※個人の感想です、ネタバレがあります
<あらすじ>
左官の長兵衛(千夜座長)は、ろくに仕事をせず酒と博打に溺れ借金をこさえ、現在首が回らない
そんな状況にも関わらず、今日も飲んだくれて長屋に帰ってきた
嫁(愁介生徒会長)が灯りもつけず真っ青な顔をして、娘のおひさが行方知れずになったんだよお前さんと、言う
これには慌てふためく長兵衛だったが、そこへ吉原の大店角海老の若い衆(龍太郎代貸)が訪ねてきて、
お花ちゃんが店におります、女将が呼んでるので、長兵衛さん今から店にきておくんなさい
店を訪ねた長兵衛は、女将(喜多川志保)から事情を聞いた
借金だらけで両親が離縁しかねない状況を見かねた娘のおひさ(澤村鈴華)が、あたしをお女郎さんにしてください、と吉原に身を沈め家の借金を肩代わりして欲しいと言ったという
女将は、長兵衛に50両を渡し、おひさちゃんには客をとらせずあたしの身の周りの世話をさせる、3年待つから借金を返しておくれ。それを1日でも超えたらあたしは鬼になる、おひさには客をとらせるからね
親孝行な娘と女将を前に長兵衛は、ぐっと涙をため、酒も博打も金輪際絶ち真面目に働き必ず迎えにくると決意し吉原を後にした
長屋への帰り道、長兵衛は通り掛った橋のたもとで、深刻な表情で川を見つめる文七(神龍副座長)という若者に出会う
小間物屋で手代になったばかりの文七は、年末の掛け取りで集金した50両という大金を無くしてしまった、という
探し歩いたが見つからないので、死んで主人にお詫びしようと、川に身を投げようとしていたのだった
江戸っ子の長兵衛は、いろいろと説得するが文七の決意は固い、意を決した長兵衛は、そんなことで死んじゃならねえと、娘のおひさが苦界に身を沈めて作ってくれた50両の大金を、泣きの涙で気前よく文七にくれてやった
文七と別れた長兵衛は、長屋に帰り嫁に50両を無くした訳を話した
ところが嫁も、心配して駆けつけた大家さん(龍太郎代貸二役)も、長兵衛の話を信じず、大事な金を博打につかったんだろう、と責めたてる
そこへ、当の文七と小間物屋和泉屋の主人(丞弥花形)が訪れる・・・

<感想>
一幕四景、約1時間10分の芝居
落語中興の祖と謳われた三遊亭圓朝の、人情噺を元にした芝居である
文七元結は、大衆演劇が大きな影響を受けている大歌舞伎でも演じられるそうだ
本家の落語の方では、滑稽な落とし噺でなく人情噺なので涙を誘うような大ネタ
大衆演劇では以前他劇団で拝見したことがあるが、客席いじりにギャグの連発で、わっしはがっかりしたものだった
文七元結の本質を理解しているのだろうか、あれでは人情喜劇と呼べず、ただのギャグ満載の喜劇だ
さて、劇団天華のこの作品は、なかなか良かった、なぜならきちんと人情劇になっていたから
冒頭のお花が行方知れずになった、というところから丁寧に描き、二カ所ある愁嘆場をきっちり演じていた
最期の場こそ、ギャグも笑いも満載だったが、結末がおめでたい噺なので、賑やかに終演させるという演出はありだろう
喜劇が苦手なわっしも、笑えたし
笑いに関しては、嫁を演じた脇を固める愁介生徒会長の力が大きかったなあ
おそらく男優陣では一番キャリアの短い愁介生徒会長、かなり上手い役者だ
笑わせるのは、泣かせることより難しいのである
悩める長兵衛を演じた千夜座長の、人情劇も良かったねえ

劇団天華をわっしは以前2回拝見していたが、芝居に関してあまり良い印象を持ってなかった
今月4回芝居を観劇して、修正した
劇団天華は若い役者が多いが、ええ芝居するなあ
特に人情劇において、真の力を発揮すると思う
わっしは常々、最低でも3回、まあ5回くらいは観てみないと、その劇団の芝居の実力は分からないと思っている
これは正しい、自明の理だと思う
劇団天華の芝居を通算6回観劇して、ようやっと劇団天華の実力が分かってきたのである
初見だったのは約2年前の大阪高槻千鳥劇場
パチンコ屋の2階に位置する、元は映画館を改装した小奇麗な劇場に入ったわっしに、座付客だったのか劇団天華ファンだったのか分からないが、隣席の御婦人が初見のわっしに、いかに劇団天華が魅力的なのかを熱心に語ってくれ、またきてね、と言ってたのが思い起こされる
あの時はピンとこなかったが、今はなるほどと思う
なかなか良い芝居だった S級Ⅲ 小結

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口上挨拶 千夜座長
今後の芝居の紹介、前売り券販売、劇団グッズ紹介など
千夜座長は、地元松山出身で、松山南高→松山大学→水商売を経て大衆演劇の役者となったそうである
県外の方に説明すれば、私立愛光学園は別格として、松山では旧制松山中学から移行した松山東高校が県立の進学校のトップで、その次が松山南高校なのである
つまり、千夜座長は、勉強ができる少年だったというわけだ

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高槻は四国地方からは遠いですが、私は好きな劇場です!椅子が座り心地良いしペットボトルが置けるし四回は行きました。すべて同じ劇団ですがね
2017/03/17(金) 18:32 | URL | 山中 #-[ 編集]
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