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元失業者の現在労働者 健康で文化的な最低限度の生活をめざす劣等社会人のブログ 世の中厳しいですが、がんばりましょう 大衆演劇と競輪初心者です

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(1年以上前の出来事です。)

そのときは一大セレモニーだった

完了検査の日、二代様がやってきた。
当代である。真理の鏡教団(仮名)の教祖様である。

生きる神様、生き神様だ!(信者にとってだけど)
隣国で例えると、K正日にあたるカリスマ性を帯びた人物である。

白のハイヤーで到着した二代様は、我々と1500人の信者の熱い出迎えをうけた。

二代様が左手を軽くあげると、信者の方から、
「ぅおおーーーー、二代サマーー!」
という、歓声があがった。

颯爽と白いハイヤーから降りる二代様。
息子である三代様が、そばにならぶ。
そして8人の巫女が、それに続く。
巫女は年のころ20歳~25才くらいだろうか、みな髪が長く、腰くらいまである。
そういう決まりなのかもしれない。

割と小奇麗な女ばかりだ。
平均点はみな超えていた。
ただ、よく観察すると、能面のようだ。
笑いもせず、怒りもせず、私語もしない。
ただ、黙ってついていく、2代様の歩くとこに。
それは、ひよこが刷り込みで、親鳥の歩くとこに、ひょこひょこついていく様によく似ていた。

二代様、三代様、巫女、最高幹部たちの昼飯は、2段弁当だった。
あちらの要望で、こちらが手配したのだが、4800円くらいした。

一般の信者たちは、夜でも建物の中に入れずテントで寝泊りしてたが、真理の鏡教団(仮名)の中枢にいる彼らは、建物の中のVIPルームのぬくぬくとした暖房の中で、ニコニコして昼食をとった。
そして、彼らが食べ終わったころ、片付けしに、私と事務員とが行った。

弁当箱を持って驚いた。
重いのだ、どれもこれも。
本当に、箸をつけただけ、みたいな重さのものがある。

私は、手弁当で奉仕作業にきていた信者たちに、言ってあげたかった。
「あなた方のお布施が、この弁当の残飯ですよ。」
と。

言う勇気がないので、心の中でつぶやいたのである。

「追記」
きららママさんの、きらきらブログ『ダイエットスイマーのひとり言☆』と、相互リンクさせていただきました。
みなさん、よろしくお願いします。


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(1年以上前の出来事です。)

二代様三大様の完了検査は、予想外というか予想通りというか、散々たる結果となった。

またもや、100を超えるクレームが。

造作完了のおりと同じく、訳の分からないクレームが多い。

壁をのけろとか、スイッチの位置が悪いなど。

図面の通りに作ってるのに。

中には、前回の造作完了のとき、気に入らないと変更したドアの位置を、
やはり気に入らないと、結局元あった位置に変更する工事さえあったのだ。

どうですか。
こんな馬鹿げたことを言う人を見たことがない。

南側にドアがあって、それを西側にしろというので、西側に付け直すと、今度は西側じゃなくやはり南側につけろという。
あきれるだけだ。

東京から来てる、A建設の設計や、お偉いさんは、ハイハイと請け負う。

現場の所長、主任などの怒りは収まらなかった。

そのことを後日、職人に伝えると、今回は素直に従ってくれた。
前回のことで、頭にきてたが、今回は最初からあきらめムードであった。

私も主任も職人も、そのクレームというか変更工事を早く終わらせ、真理の鏡教団(仮名)と早く手を切りたい。
みんな同じ気持ちであった。


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(1年以上前の出来事です。)

現場主任はA建設に入社して10年ほどになる若手の現場監督である。

私より年下であるが、私の雇い主にあたる。

今までは誰かの下で現場管理をしていたそうで、この真理の鏡教団(仮名)の現場が、実質的な一人立ちなのだそうだ。

私が慣れ親しんだ住宅の現場ならば、すぐに自分の現場を持たされるので、ゼネコンとの違いがおもしろい。

10年でやっと一人前になるという、なかなかゼネコンの現場は難しいのである。

現場主任は、無愛想ながらゼネコン監督としては比較的温厚な人物だったが、時々怒る、というか切れるという表現の方が合ってるだろうか。
A建設で現場常駐する監督は、主任と私だけだったので、私には比較的優しく接してくれていた。

しかし、私も二度ほど怒られたことがある。
いずれも会議に、5分ほど遅刻した場面だった。
「A建設の職員が遅刻してどうするんだ!」
びっくりするような言い方であった。
別に遊んでた訳ではなかったのだが、取り付く島もないのだ。

業者に数回激怒したのを見たが、こちらはかなりきつく、しつこかった。

B道路のO君を怒ったときは、さすがに素直な性格のO君も真っ赤な顔になり形相が変わった。

また、主任が、ある家具屋社長に、
「家具の納入が遅すぎる!!」
と電話で怒ったときもあった。

元々は、主任が発注するのが遅かったのが原因で、そのことを下請けの家具屋社長は電話で指摘したが、
逆に主任に火をつける結果となった。
「もう、いらん。他の業者に頼むことにする!」
という、元請の持つ殿下の宝刀を抜くと、家具の業者は折れた。
その夜、家具業者の社長が事務所に来たときには、高そうな菓子折りを持参で、土下座せんばかりに謝った。

電気のサブコンの監督は、現場監督らしくない、蚊の鳴くような声でしゃべる線の細い若い男だったが、
主任に「責任感がない!」と怒られた翌日から現場に出てこなくなった。
そのサブコンの上司がやってきて、主任に詫び、線の細い監督が精神科の病院に神経衰弱で通院するので仕事をしばらく休む旨を伝えた。

このように、ゼネコンの監督はかなりきつい怒り方をする。
住宅の監督は、そこまで言うと職人が怒って帰ってしまうし、お客との打ち合わせが多いので柔らかな人が多い。

というように、ゼネコンと住宅の監督は、業者との付き合い方も少し違うようである。
ゼネコン監督は、理不尽なことでも、それを通す場合が多いようだ。


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(1年以上前の出来事です。)

山のように残った、クレーム工事を片付け、やっと、現場は完成した。

山のようにあったクレームを、一つ一つ補修した。

自分の手でおこなったものもある。

予定していた落成式の日時に間に合わせることができた。

落成式には、またもや全国から真理の鏡教団(仮名)の信者が3,000人ほど集った。
当日、何十台ものバスで現場に訪れたのである。

もちろん、二代様三代様も飛行機でやってきた。
巫女も6歳の4代様もやってきた。

幹部の信者は、建物の中にある礼拝所で二代様の言葉を聞くが、中に入れない信者は外に準備した大型テントの下、モニターで二代様の言葉を聞く。

落成式の準備で地元の信者は、奉仕作業という労働を数日前からしていた。

信者からの高額のお布施も、張り出されていた。

○○さん  400万円
この人が最高で、2番目は200万円
150万円、100万・・・・
10万円くいらいまで、張りだされていたか。

落成式を無事に終えて、我々もホッとした。

落成式の後は、道後のホテルで懇親会が催された。

信者の幹部や、A建設のお偉いさん、現場所長も出席した。

二代様、三代様、4代様、巫女らは、この高級ホテルに宿泊。


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コピー ~ CA330081
(1年以上前の出来事です。)

落成式の後、真理の鏡教団(仮名)主宰の道後のホテルで催された懇親会に、現場所長は出席した。


私と現場主任は、現場で落成式の片付けをしていた。

夕方現場に帰ってきた所長が、

所長  「おーい。お土産もらったぞ。お前たちのもあるぞう。」
主任・私「なんですか?」
所長  「それが、とにかく重いんだ。これは、なにかとてもいいものだ。」
主任・私「なんでしょうねえ。」
所長  「高級な置時計か何かだと思う。楽しみに持って帰ろう。」

私の分もあったので、もらって帰った。

家に帰り、ずっしりと重いお土産を前にした私は、
「今までの苦労も少しは報われるってものさ。」
と、丁寧に包装をはがすと、立派な箱が出てきたのだ。

「おお、なかなかいいではないか。」
はやる心を抑えて私は、ゆっくりと箱のふたに手をかけたのである。

しかし箱をあけると私は、とたんにがっかりした。
中には透明なガラスの花瓶が入っていたのだった。
角柱状のもので、重たい。

もしかすると、それなりの値段をするのかもしれない。
ただ問題は、花瓶の正面の一番目立つところに、
「真理の鏡教団」
と掘り込まれているのである。

これでは、家のどこにも飾れない。
捨てると罰があたりそうだし、未だに家の押入れの奥にある。

欲しい人がいたらあげたいくらいだ。


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落成式も終わり、現場は落ち着いた。

二代様と三代様の落成式で出た最後っ屁のようなクレームも、だいぶ片付いていた。

材料の関係とかで時間がかかるのがあり、物が入れば職人を呼ぶのだが、普段はあまりすることがなくなり、現場事務所で、待機してることが多くなった。

暇なので、現場主任と、私と、子会社B道路の監督と三人で、それぞれ漫画を持ちよっては、読書。
一心不乱に回し読み。

パソコンのインターネットもさんざんやった。
まるで、厚生労働省のネットカフェ役人のような日々であった。

夕方5時になると、主任が、
「じゃあ、帰りますか。」
「そうですね、帰りますか。」
と我々2人。

一時期の日曜もない苦しかった現場のことを考えると、本当に平和な日々だったが、私は違うことも考えていた。

やはり、住宅のほうがいいな、慣れてるし。

この現場が終わったら、住宅の仕事を探してみようか。

派遣というのも初めてやったが、正直つまらんと思った。
派遣は結局のところ、外人部隊であり、正規兵ではない。

不景気になれば声もかからないだろうし、肝心のところはこころ許してくれず、派遣には内緒にされる。
大企業に、便利に使われるだけ、そんな気がするのです。

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(1年以上前の出来事です。)

B道路のO君が北海道に帰ることとなり、送別会をした。

といっても、A建設の主任と私は、B道路に招待された形である。

1次会2次会とB道路が飲ませてくれて、3次会はA建設の経費で飲ませてもらった。

小料理屋の個室から、スナック、キャバクラ、ショットバーといった感じだった。

上の画像は、左から主任、(ママさん)、山口ジジイ、B道路O君。

主任は、B道路のO君に、
「あの時は、怒って悪かったなあ。」
と詫びていた。

感情的に怒ったことを、気にはしていたようである。

最後は、お互い頑張ろうと握手して、O君は北海道に帰っていった。

そして、それからしばらくして私も、この現場の仕事を終える日がきた。
私のためにも、A建設は送別会を開いてくれた。

蟹料理を食わしてくれた。

いろんなことが思い出された。
しんどい毎日、なれない毎日だったが、自分なりに頑張った数ヶ月間であった。

お互いに、現場でこんなことがあったなあ、あんなことがあったなあと、話し合った。
厳しい特殊な現場だっただけに、話のネタはつきなかった。

そしてキャバクラへ、ショットへ行く中で、ヘロヘロになって、最後はわけが分からなくなった。

コピー ~ CA330061

キャバクラの女の子に断って、こんな写真を撮ったりした。

なかなかの、絶景でございました。

はてさて、いろんなことがあったが、あとから思えばいい経験だ。
A建設に感謝である。
主任も、数週後には、他県の現場に転勤となる。
みんなありがとう。

私は翌日から、次の派遣先が決まるまで待機期間となったのである。


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(1年以上前の出来事です。)

待機期間というのが、数ヶ月あった。

私の派遣先は、なかなか決まらなかったのである。

こういう場合もあると聞いてたので、こんなものかなとも思った。

私は取引先に現場監督を派遣するというこの会社の、正社員ということだったので、待機中でも給与はでた。

ただし、現場手当とか残業手当とかがないので、実質的に手取りは少なくなっていた。

自宅待機で、毎日することがなく、体が鈍った。
会社からの連絡はなく、給与明細だけが月末に送られてきた。

そして、ついに会社から電話があった。

社長「次の現場決まったよ。」
私 「あ、そうですか。ありがとうございます。」
社長「○○県の現場なんだ。」
私 「え、地元じゃないんですか?」
社長「そうなんだよ、今松山には現場が少なくてね。○○県の現場に、行って欲しいんだ。」
私 「でも、松山に取引先がたくさんあるから、他県にいくことはないって、
   面接の時に言ってたじゃないですか。」
社長「そうだけど、1年ほどだけ、○○県でがんばってくれんかな。」
私 「少し考えさせてください。」

電話を切った私は、少し憤慨していた。
約束が違うではないか。
地元でズーっと働けるというから、入ったのに。
小さな会社だが、松山にも取引先がたくさんあって、地元の現場でズーっと働いてくれってことだったのに。

その○○県の取引先のゼネコンに迷惑かけてもいけないので、結論を早急に出さねばならない。
「さて、どうすべきか・・・。」

翌日、社長に電話。

私は、社長に電話して、その現場に行くのを断ったのであった。
そして、返す刀で退職を申し出た。
社長は、ブツブツ言ってたが、こちらにも言い分があるのだ。

私は、地元で働かねばならないので、
「転勤はできなくてもいいですか?」
と面接時に毎回聞いている。
この会社でも、聞いたのだが。

しかしこういう約束は、あまりあてにならないのだろうか。

未練はあまりなかった。
そして私は、またも失業者となったのである。

「追記」
明日で、この「山口ジジイの失業日記の後(あと)」は、完結です。

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いかがでしたでしょうか、「山口ジジイの失業日記の後(あと)」

「失業日記の後(あと)」は、今回で完結です。

最後まで読んでくれた人に、感謝します。

私のブログのそもそもの始まりである、「山口ジジイの失業日記」の記事は、2年前の失業生活を綴ったものですが、なんとか再就職した私が、初出勤したところで完結をむかえてます。

その後、どういう仕事をしていたのか、どういうことを感じたのかをまとめたのが、今回の「失業日記の後(あと)」です。

人間の記憶というのは、意外にいい加減で、苦しかったことやしんどかったことでも、あとで思い返せば楽しい思い出になってる場合が多い。

私が今まで関わってきた、住宅建築の世界でも、そういう嫌な記憶が、時を経ていい思い出に変わるということは、多かった。

ところが、今回の、真理の鏡教団(仮名)の現場は、今でも嫌な思い出なのである。

一般の信者たちは、いい人だなあという人間が多かった。

しかし、教祖、高級幹部たちの傍若無人な態度、わがまま、無茶苦茶な要望、思いつきで言うようなクレームと言えないクレームは、本当に
「あんたら何様?」
というような、不愉快極まりない出来事であり、彼らはそういう人種でした。

第11回目の記事にある、K県の監督が、
「なんでもするから、真理の鏡教団(仮名)の現場だけはもう勘弁してくれ。」
というのは、今では本当に理解できる。

この気持ちは、この現場に関わった、管理者、職人、土工まで、共通する感覚である。
二度と御免だ。

さて前回の記事でまたも失業した、私こと山口ジジイは、その後小さな住宅メーカーに再就職するのですが、いずれそのことを記事にするときがくるやもしれません。

お客さんが関わってるので、すぐに記事にするのは難しい。
機が熟すのを待たねばならないけど。

ところで、この真理の鏡教団(仮名)の建物は、私が住む町の中で、割といい場所に建っているので、今でも近くを通りかかる時がある。

そのたびに、なんとも嫌な記憶がよみがえり、胸くそが悪くなるのである。


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