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元失業者の現在労働者 健康で文化的な最低限度の生活をめざす劣等社会人のブログ 世の中厳しいですが、がんばりましょう 大衆演劇と競輪初心者です

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みなさん、よもや覚えておられますまい。 山口ジジイと申します。
私は、自他共に認める、劣等社会人でございます。

私は1年ほど前、失業してまして、職業訓練校に通ってたことがあります。

その際、こちらでない旧アンソニーズ・カフェの方に、 『山口ジジイの失業日記』 という記事を、約半年間、週に2回連載させていただいておりました。

そのおり、当時の読者様、執筆陣、そして編集長から多くの励ましと叱咤激励を受けながら、なんとか社会復帰を果たし、連載していた 『山口ジジイの失業日記』 完結を、無事むかえることができたのです。

だから、私はアンソニーズ・カフェに感謝しております。

『山口ジジイの失業日記』 は、私が、とある零細企業に入社し、ある現場に送り込まれたところで完結しております。

今回は、その続きの話でございます。

その現場で、いったいどんなことをしていたのかを、ご報告します。

短期連載ですが、どうぞよろしくお願いします。



*「山口ジジイ」 のパラメーター

40歳独身。今まで住宅建築の仕事に関わってきた。
身長167センチメートル。体重100キログラム。
四国の某県よりお届けします。


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コピー ~ CA330080-1(これは、1年以上前の出来事です。)

一年ほど前の冬、失業生活を送っていた私は、再就職した。
会社は、社員が10人程度の零細なとこだった。現場監督が7人、事務員2人、社長といった構成。
仕事の内容は、取引先のゼネコンの現場に入り、ゼネコンの監督の指揮の下、現場管理を行うということ。

早い話が、派遣社員である。

しかし、10ヶ月の長きに渡り失業生活を送り、やっとつかんだ職であった。
「がんばらないといけない。」
そのころの私は、いつも自分にそういいきかせていたのである。

私は、自宅に近い、A建設の現場に入ることになっていた。
私が入社した会社は零細だったが、取引先であるA建設は、一流のスーパーゼネコンだった。

1月4日、初出勤。
早朝、取引先のA建設の現場事務所に行く。
現場事務所には、A建設の現場主任が無愛想な顔で、一人でいた。

私は、大きな声で挨拶をした。
私 「おはようございます。お世話になります。今後ともよろしくお願いします。」
主任「はい、よろしくお願いします。それじゃこれに着替えて下さい。」
年下の現場主任から、真新しいA建設の作業着を手渡された。
私が、手早く着替えると。

主任「派遣で来てると言うと、なめられるので、業者には黙ってること。」
最初の注意事項はこの一点だった。

私は、零細な会社の社員だったが、この現場では、スーパーゼネコンの監督のような顔でおらねばならない。
派遣社員というのは、初めての経験だったが、妙なもんである。

主任「さっ、朝礼にいきましょう」

・・・・・・明日に続く・・・・・・・

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コピー ~ GRP_0070(これは、1年以上前の出来事です。)

初日の朝礼。
新年明けそうそうなので、業者は土工(いわゆる土方さん)が5人くらいだった。

この初日は、隣地との高低差を測る作業を行った。
土工さんに箱尺(メジャーのようなもの)を立てさせて、レベルをとる。
それを写真に撮影。
のんびりとしたスタートだった。

土工さんは、こちらが何か指示するたびに、
「はいっ。」「はいっ。」「これでいいですか?」
と、よく動いてくれる。
A建設の教育が、行き届いてるのが分かる。

昼までにその作業は済み、午後からは、その作業で測った値を資料にまとめた。
また、自分に任された現場の工程表を作ったりした。

鉄筋コンクリートの現場は初めてだったので、とまどった。

やがて夕方になり、
主任「今日は、このぐらいにしときますか。」
私 「そうですねえ。」
主任「明日からは業者も徐々に増えてきます。がんばって下さい。」
私 「はい。」

主任「山口ジジイさんは、ビールを飲みますか?」
私 「??、・・・・・。  はい・・・・、飲み ます よ。」

業者からのお歳暮の余りなのか、ビールのケースを3箱もいただいた。
私が慣れ親しんだ住宅建築の方では、何年も前から業者からの接待、歳暮、中元、などは禁止されていたので、
多少の違和感はあったものの、単純にうれしかった。

私は、酒が好きだ。経済的にも厳しかったし、ありがたかった。
初日は、ざっとこんな感じだった。順調なすべり出しと思えたのである。


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コピー ~ CA330072-1(これは、1年以上前の出来事です。)

2~3日は前回のような感じで、のんびりと働いていたが、だんだんと正月休みを終えた業者が現場に戻ってきて、
朝礼もにぎやかになってきた。

ここで、ゼネコン現場の紹介を今回と次回にわけて行おう。

朝礼における私の仕事の一つは、ラジオ体操のテープの入ったラジカセのボタンを押すことである。
音楽が始まり、皆でラジオ体操。

現場の朝礼広場で、ゼネコンA建設の現場主任と私とが前に立ち、向こう正面に業者職人たち。
日によって人数が変わるが、30人~90人くらいの朝礼だったか。

ラジオ体操が終わり、業者の出欠を取る。
司会進行は、A建設の現場主任が行う。

業者は常に10組程度おり、組の棒芯(リーダー)が大きな声で人数を言う。
私は、それを名簿に記入していく。

一通り終われば、現場主任が注意事項を皆に伝える。
最後に主任が「ご安全に」と大きな声で言うと、皆が「ご安全に」と唱和して完了だ。

朝礼が終わると、初めて現場に入ってきた業者に、新規入場者の書類を書かせる。
また、ヘルメットにはるネームをテプラーで作ることなどが私の仕事である。

これらのことは、すぐになれた。
誰でもできることだからだ。

こうして、現場の一日が始まっていく。

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コピー ~ CA3300011(これは、1年以上前の出来事です。)

朝礼の直後は、忙しい。

業者の棒芯(リーダー)に、指示事項をつたえる。質問事項にも、答えねばならない。業者間の調整も考えねばならぬ。
何箇所かで、業者は同時に動いてるので、それぞれ指示しにいかねばならない。

一通り終えると、現場事務所に戻り、一服する。
私が現場事務所に戻る頃には、既に現場主任も自分の現場の段取りを終え、タバコを一服している。

主任「何か問題ありました?」
私 「いえ、特にありませんでした。」

大体こんな感じの会話が多い。

問題があれば、そのことを相談し、指示を仰ぐ。

日中は、段取り、事務処理などをして、時々現場を見て回る。これの繰り返しだ。
自分で現場を、片付けすることもある。
とにかく、よく歩いた。

この現場では、午後の3時にミーティングが行われた。

業者の各棒芯(リーダー)とサブコンの監督。
A建設からは、現場主任に私が現場事務所に集まる。

司会は主任が行い、ホワイトボードに私が記入。
工程が予定どおり進んでるかの確認と、問題点の有無の確認。

棒芯や、サブコンの監督は、自分とこの職人たちが3時の休憩で、タバコを吸ったりジュースを飲んで談笑する時に、
ミーティングに参加せねばならない。
結構たいへんだと思う。

ミーティングが終われば、また現場を見て回る。
5時がくると現場作業は終わる。
多くの業者が、車で帰途につき、現場はひっそりとする。

私と主任は、明日の段取りや事務処理、残業してる業者の見回りや建物の戸締りなどを行う。
我々二人が現場から帰るのが、夜9時~10時くらいだったか。


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コピー ~ RIMG0023(これは、1年以上前の出来事です。)

少し時間軸を戻し、私の初出勤から、5日目にもどる。

私の初出勤の5日後、スーパーゼネコンA建設の所長が現場にやってきた。

所長は、この現場のような、ゼネコンとしては比較的小規模の現場をいくつかもっており、それぞれの現場を巡回しているのだ。
だから普段は、各現場の主任が、現場の実質的な責任者なのだ。

所長   「おはよう。」
主任・私 「おはようございます。」
所長   「山口ジジイさん、これは間違いないかね。」
私     「はい?」

私が初出勤の日に作った、隣地の高低差をまとめた資料だった。
この現場での初仕事だった。
主任に指示され、レベルという水準をはかる機械で測定し、資料にまとめたのである。

(何か問題があるのか??)
私は、寒い季節だったが、額に汗が浮かんだ。


所長「いやー数値がね、全然違うんだよ、図面と。ひどいとこは1mくらい違う。どうやって測ったんだい。」
私  「・・・・・。これこれこういう具合にレベルをとりました。そんなに違うことはないと思いますが。」
と答えた。

所長「おかしいなあ、図面と全然違うんだよなあ。主要なポイントだけ、もう一度測ってみてくれるか。」
私  「はい、分かりました。(間違ったんだろうか・・・・)」

所長立会いの下、初出勤の時と同じ土工に箱尺(メジャーのようなもの)をたてさせ、主要なポイントをレベルで測った。

所長に数値を伝えると、
所長「・・・・・・・・・・・・。 うーん、合ってるなあ。」

私の資料は、間違いなかった。

所長「これはいかんなあ、元の図面が違っている。」
A建設の子会社にあたるB道路が、以前現地調査した元の図面が間違っていたのだ。

所長「山口ジジイさん、よく見つけてくれた。このままでは大事になるところだったわい。今、間違いが見つかって助かったよ。」
所長は私に、そう言ってくれた。

要するに私は、ポイントをあげたのであった。


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コピー ~ RIMG0040
(1年以上前の出来事です。)

前回の出来事があった翌日、B道路の所長が現場事務所にきた。
図面の間違いの件で、A建設に呼びつけられたのだ。

私を雇ってるA建設の所長はすでに来ており、
「彼は、山口ジジイさんといいます。」
と、紹介してくれ、3人で打ち合わせた。

所長    「彼(山口ジジイ)が測ったところ、おたくの図面はまるきり違うじゃないか、
        これじゃいかんぞう。」
B道路所長「いやあ、誠にすんません。測った者を怒っときましたけん。」
所長    「お宅に頼むと、ろくなことないんじゃから(笑)」
B道路所長「ははは、いやあ、申し訳ない。」
所長    「まあ、今分かってよかったわい、はははは(笑)」
二人は、関連会社の所長同志で年齢も近いので、個人的には仲がよさそうだった。

B道路所長「山口ジジイさん、いやあ、すんましぇんでした。間違いを見つけてもらって
        助かりましたけん。」
九州出身のB道路所長の彼は、九州訛りがまじった言葉で、私にも謝ってくれた。

私は、
「いえ。」
とだけ答えた。

なんだか良く分からないが、私は偶然図面の不備をみつけたようだ。
それが、大事に到る前に、発見できたのを喜んでくれてる。
私も素直によかったなあと思った。

しかし、派遣社員は妙である。
社員10人程度の零細会社の社員である私に、A建設の子会社とはいえ、一部上場のB道路の所長が、丁寧に謝る。
私が着ているA建設の制服のせいだ。実に妙なもんだなあと思った。

談笑のような打ち合わせは続く。
所長    「隣地境界に、地上から3mの塀をつくるからなあ。
        設計から、やりかえんといけない。」
B道路所長「地上から3m?えらく高い塀ですねえ。まるで刑務所だ。」
所長    「外部から見えないような塀にする。それが、施主の要望なのよ。
        刑務所みたいな塀とは、いいえて妙だな。」
B道路所長「へえ。変わった建物ですね。」
私      「・・・・・・・」

二人はそんな会話をしていた。
私は、外部から見えなくする塀。この言葉になにか、違和感を覚えた。

本図面を作製するのは、スーパーゼネコンA建設東京本社の設計部が行い、後日それは現場事務所に届いたのである。


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(1年以上前の出来事です。)

ここで、私が入った現場を紹介しよう。

延べ床面積、1500㎡。
工事金、6億くらい。
現場名は 真理の鏡礼拝所(仮名)
礼拝所?
私は、礼拝所という言葉を初めて聞いた。

私が入った1月には、躯体(構造体。要するに鉄筋コンクリートの柱や外壁や床)は出来上がってて、
造作工事に入ってた。
外部は、塗装工事、タイル工事に入っていた。
これから、業者の数が増えるため、現場を管理できる人間を増やしたかったのだろう。

私が任された現場は、本体に付随する、倉庫と、喫煙棟だった。
そして、本体の一部も、私が見なければならない。
それぞれ、段取りをしなければならない。
慣れないので大変だ。

ゼネコンの現場で一番とまどったことは、専門用語だ。
私は、住宅の現場管理をずーとしてきたので、知らないことだらけだった。
一冊のノートに、その日覚えた言葉を記した。
徐々にではあるが、専門用語を覚えて言ったのである。

ゼネコンの現場では、わざとといえるくらい専門用語を使う。
住宅の場合は、施主様と頻繁に打ち合わせる必要があり、自然平易な表現が多くなる。
だからギャップがあり、本当に大変だった。

専門用語を使うのは理由がある。
その方が便利だからだ。
だけど、覚えるまでは大変である。


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(1年以上前の出来事です。)

そんな感じで働いていると、ゼネコンA建設の子会社B道路の監督が、我々の現場事務所に着任した。

現場は、そろそろ外構工事にも入らねばならず、それを一手に引き受けるのが子会社のB道路であり、その担当者が彼である。

以前現場で会ったB道路の所長が一緒にきてて、私に彼を紹介してくれた

B道路所長「山口ジジイさん。彼が明日から現場事務所に入る、O君ですけん。
        よろしくお願いします。」
B道路O君「山口ジジイさん、よろしくお願いします。」
私     「よろしくお願いします。」

その後、少し話をしたが、彼は、さっきまで北海道にいて飛行機できたという。
話を聞いてみると、北海道では冬になると土木工事ができない。
だから、北海道の土木監督は、冬は出稼ぎみたいな感じで毎年、西日本の現場にきているのだそうだ。
地方地方によって、特殊な事情があるものだ。
因果な稼業である。

北海道出身の彼は、若い監督だった。
B道路O君「O泉洋が大学の先輩になるんです。面識はないけど大学で
       見たことがあります。」
私     「へえ、O泉洋が先輩なんだ。水曜どうでしょうの面白い方の人でしょう?」
B道路O君「えっ、水曜どうでしょうを、なんで知ってるんですか?」
私     「いや、こちらでも放送してるよ。再放送かもしれないけど。」
B道路O君「へえ、札幌のローカル番組なのに、こっちでも放送を。そうなんですか。」
O君は、そのことに随分驚いていた。

今をときめくO泉洋の後輩の彼は、どことなくO泉洋に似ていた。
O泉洋の髪を短くして、真面目にした感じだ。
だから、B道路の監督の彼を、O君と呼ぶことにする。

現場に常駐するのは、A建設現場主任、私こと山口ジジイ、B道路監督O君の3人に、女の事務員1人の4人となった。
この体制で、現場は完成まですすむこととなる。

整理してみると、

A建設 現場主任(32歳くらい) 実質的な現場の責任者。私の上司であり雇い主。
A建設 現場監督(39歳) 私こと山口ジジイ 実は派遣社員。社員10人の零細な会社の社員。
B道路 監督(29歳くらい) A建設の子会社B道路の監督。北海道から着任した。
A建設 女事務員(45歳くらい) A建設の経理事務担当。契約社員。

この現場事務所は私を入れて常駐4人。

この他には、下請けサブコンの監督2人。それぞれ、電気と水道工事を請け負っている。

A建設 所長。 現場主任の上司、所長(55歳くらい)。週に1回巡回してくる。
A建設 設備監督 契約社員(55歳くらい)。週に1回巡回してくる。
A建設 事務長(50歳くらい) 週に1回巡回してくる。
B道路 所長(52歳くらい) 週に1回巡回してくる。
この辺りが、主な現場管理のメンバーだった。


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(1年以上前の出来事です。)

某月某日

闇の中、私は現場事務所にいた。
「時計の針は今1時。」
私は一人つぶやいた。

夜中の1時である。
冬のど真ん中、南国四国とはいえ、外はシンシンと寒い。

今日は、昼間に現場の土間コンクリートをうったのだ。
ご存知かもしれないが、土間コンをうった後には、左官の手で押さえという作業を行わなくてはならない。
この作業は、ある程度コンクリートが固まってからも、数回行なわねばならない。
冬場はコンクリートが固まるまで何時間もかかるので、こんな夜中に左官が作業しているのだ。
そして、私がいるのである。

左官が事務所に上がってきた。
私が、
「キリがいいとこで、事務所に入ったらいいよ。外はさむいからね。」
と左官に言っておいたのだ。

コーヒーを入れてやり、なんということのない雑談をしながら、時は過ぎた。
左官が、
「そろそろできるかな。」
と、再度現場の方に、コテ押さえに行った。

私は、暇なので、夜食で食べた酢豚定食のことを考えていた。


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画像がそれである。
おそろしく量が多い。

酢豚が通常の量の倍なら、ご飯も、倍だった。
問題は、味が最悪だったことである。
酢豚一点突破主義のような、この定食。
ご飯に酢豚の汁が滲んでいて、汚かった。
食べても食べても、同じ味。こんなまずい酢豚を食ったのは、いついらいだろう。

初めて入ったこの店で、注文をしたとき、
私  「酢豚定食下さい。」
店員 「大盛りにしますか?」
私  「・・・・・。じゃ、大盛りでおねがいします。」

この一瞬の・・・・が、運命の別かれ道だった。
このとき、どのくらいの量か、確認していれば。
普通、大盛りといえば、ご飯の量が1.3倍くらいではないだろうか。
せいぜい、1.5倍くらいだろう。

この店では、ご飯だけでなく酢豚の量も2倍である。
私は、食は太く、食べ物はなかなか残さない主義。
できるだけがんばって食べた。
が、本当に味が最悪だった。食べても食べてもあの不味い味がつづく。
結局残してしまったなあ。あんなに不味いと知ってたら、大盛りにしなかったのに。

そんな、くだらないことを考えてるうちに、左官が、
「山口ジジイさん、終わったよ。」
と現場事務所に上がってきた。

二人で土間コンの仕上がりの最終確認をして、完了。
「おつかれさんでした。」
と、別かれた。私も現場の戸締りをして帰った。
自分の車に乗り、時計をみると、午前3時を回ってた。

建築現場の仕事は、現場の工程を優先するので、こんな夜もあるのだ。


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コピー ~ RIMG0006
(1年以上前の出来事です。)

現場にも少し慣れてきたころ、
嫌なうわさを聞いた。

隣のK県の現場が完成したのだが、大変だったというのだ。

K県でも、こちらと同じように真理の鏡礼拝所(仮名)を建設していた。


中年の人相の悪い業者から聞いた。
「真理の鏡(仮名)の施主が検査に来るたびにな、山のようなクレームが出るのよ。それをな、なんとか全部直してな、ああ、やっと終わったー。
と、みんなで安心してると、A建設の監督から連絡があって、施主からエスカレーターをつけろとのクレームがあったというんじゃ。」

私「・・・・・・・・・。うーーむ。」

どうも、変更工事の要望があったのだそうだ。

中年の人相の悪い業者の話はさらに続いた。
「ほいでよ、そんなもん完成したあとに言われても、つけれるわけなかろうがと言うたんよ。
ほいたらよ、解体屋が入ってきて、天井だの床だの壊し始めたんだ。大きな機械でバリバリバリバリとな。
美装工事も終わって完了検査した現場ぜよ。結局、エスカレーターの替わりに、エレベーターをつけさせられたんだわ。」

信じられない話だった。
エレベーターやエスカレーターは構造体に関わるので、工事中においそれと変更できるものではない。
棚を追加工事で取りつけるのとはわけが違う。
まして、完成した後に・・・。
異常な事態である

私は、嫌な予感がして、現場事務所の主任のとこにいった。
真偽を確かめるために・・・。


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コピー ~ ⑨最終枡から-2
(1年以上前の出来事です。)

現場事務所では、いつものごとく無愛想な面構えで主任がいた。

私は彼に、
「主任、業者に聞いたんですが、K県の現場では、完成後にエレベーターをつけったって。本当ですか。」
と、聞いた。

主任は無愛想なまま、
「ええ、本当ですねえ。エスカレーターは、構造的に入らないので、妥協点としてエレベーターをつけたそうです。」

私は、
「すごいことをいう施主ですねえ。無茶苦茶だあ。」

それに対し主任は、このように説明した。
「そうなんだけど。うち(A建設)は、真理の鏡(仮名)から独占的に工事をやらしてもらってるんで、強く否定できないみたいなんだよ。」

その後、主任はニヤリと笑って、
「実はK県の現場監督を、この現場に呼ぼうという話があったんだ。特殊な現場なんで慣れた人がいいだろうと、上の方が判断したんだよ。
ところがK県のその担当だった現場監督は、断ったんだ。その断り方がねえ・・・・。」

そこで、主任は一呼吸間を置いて、身を乗り出し、
「K県の監督は、お願いします、なんでもやります。夜間の現場でも、休み無しでもいい。
頼みますから真理の鏡(仮名)の現場だけは勘弁してください。そういって断ってきたんだ。」
そこまで言って笑った。
私も、声を出して笑った。現場主任の言い方が可笑しかったからだ。

しばしのち、
「うーむ、ここは大変な現場ですね。」
私が言うと、二人とも黙り込んでしまった。
明日は、わが身。我々は同じことを考えていた。

この後この現場は、予想外と言うか予想通りというか、異常な現場となっていく。


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コピー ~ ⑦最終枡から接続部分
(1年以上前の出来事です。)

現場の施主である、宗教法人真理の鏡教団(仮名)は、代々世襲である。
初代は既に亡くなっており、当代は息子である二代目である。

現在の真理の鏡教団(仮名)の、ナンバー2が、二代目の息子の三代様だ。

信者からは、若神様、若、三代目様、などとよばれている。
信者にとっては、当代の二代様と並んで、「神聖にして侵すべからず」、絶対的な存在である。

これを日本の隣国に例えると、
一代目をK日成 一代で、教団をつくったカリスマ(信者にとってだけど)
二代目 K正日 カリスマ性を残している当代。現教団のナンバー1。
三代目 K正男 少しできが悪い感じがする。
を思い浮かべると分かりやすいかもしれない。

造作完了立会い、つまり仕上げ工事が始まる前の立会いには、この三代様がくるのだ。
彼は、隣のK県で、完成後にエレベーターをつけさせた男だ。

現場は特に何の問題もなく、すいすいと進んでいった。
私の担当した現場も、うまくすすんでいった。
さしづめ嵐の前の静けさか。

造作完了が近づき、三代様がくる一週間ほど前から、現場事務所はあわただしくなった。
2~3日前にはA建設東京本社の設計担当や、おえらいさんらが、合わせて10人くらいだったろうか、到着していた。
現場は2~3日前からストップして、業者には、とにかく掃除させた。
道具や残材なども持って帰らせて、現場をきれいにした。

A建設東京本社からきたお偉いさんも、
「よし、これならいいだろう。」
と言ってくれたのである。


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コピー (2) ~ ②
(1年以上前の出来事です。)

造作完了立会いの当日が来た。
いよいよ三代様のお目見えである。

みんなで緊張して、お出迎えだ。

飛行場まで迎えに行ってた、A建設の営業マンが運転する黒のクラウンを先導車にして、黒い国産高級車のハイヤーが見えた。

教団ナンバー2の三代目様はこのハイヤーに乗って到着。
その後ろには、幹部信者のハイヤーが続く。

我々は、深々と頭を下げておでむかえした。

「はい!」
というような挨拶代わりの一瞥を、我々に向けた3代様だった。
すぐに、現場を視察。

我々現場員は、三代様と直接話したらいけないと言われてた。
直接話すことができるのは、3代様お気に入りのA建設本社設計部の30歳くらいの社員ただ一人で、彼が窓口である。

結論からいうと、造作完了時の立会いで、100もの山のようなクレームがでたのだった。
傷がある、汚れてる、こういったクレームは納得ができる。

しかし、ドアの位置を変えろ、窓を変更しろ、天井スピーカーの位置変更、照明の位置が気に入らない。
これらは、クレームというより、変更工事である。

本来なら、しかるべき追加金額と、工期の延長をもらってはじめてするものだ。
ところが、A建設は、三代様に逆らわない。

というのが、当初真理の鏡(仮名)教団は、他の建設会社にも工事をさせてたことがあった。
上記のような変更工事をしろといったところ、その会社は、追加予算をいただけないとできないと断わったのだそうだ。
それでアウト。

現在は、A建設の独占となっているのである。


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コピー ~ ⑤
(1年以上前の出来事です。)

造作完了立会いには、おまけがついた。
ひとつは、4代様号泣事件である。
4代様とは、三代様の子供で6歳くらいだ。

マルコメ味噌のようなクリクリの坊主頭に、ゲゲゲの鬼太郎のような、チャンチャンコを着た浮世離れした風情である。

造作完了立会いにこの子もついてきてたのだが、飛行場に着いたとき地元の教団幹部に飛行機の模型をかってもらった。
プレゼントだ。

4代様(6歳)は、そのプレゼントをいたくお気に入りの様子で、手で握って離さなかった。
とても気に入っていたのだ。
ここまではよかったのだが、ところが、ある時点で泣き出したのだ。

どうも、模型の飛行機の垂直尾翼がないのである。
模型事態が、20センチ程度の大きさなので、垂直尾翼は1センチに満たない。

とにかく、騒ぎになった。
教団の幹部から、至急探してくれと言われ、我々は、A建設のお偉いさんも含め、4代様(6歳)が歩いたところをくまなく探した。
場所によっては、みなで四つんばいになって探した。

正直、空港の土産の飛行機の模型なので、帰りに新しいのを買ってやればいいのになあと、小声で話し合ったが。
そうはいかない。相手は施主であり、お客様だ。

結局は出てこなかった。一時間ぐらいは探したか。
A建設のお偉いさんが代表して、教団幹部に、
「探したけどありませんでした。」
と報告にいくと、

教団幹部は、
「なかったですか。ああ、もういいよ。」
とのこと。

4代様(6歳)は、機嫌がなおっていた。
つまり、模型の飛行機のことなど、きれいさっぱり忘れておられたのである。

我々には、むなしさだけが残った。
もうひとつのおまけは、次回。


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コピー (2) ~ ①
(1年以上前の出来事です。)

もうひとつのおまけは、現場責任者である現場主任が、熱がでたことである。

立会い後、100を越えるクレームをまとめて、皆で段取りなどをしていると、

主任が、
「寒い、寒い。」
と言い出し、

所長が、
「横になれ。」
と現場事務所で、横にさせた。

主任が、ブルブル震えてるので、
「おい、主任。あとのことは大丈夫だから、もう帰って、寝てなさい。」
と所長が言うと、

主任は、
「すみません」
と、先に帰った。

その夜、主任は高熱がでて、翌日は現場に出て来れなかった。

所長は、
「三代様の、のろいじゃないか。」
と、冗談を言ったが、

現場事務所に常駐している私や、B道路のO監督、女事務員の三人は、笑うに笑えなかったのである。


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コピー ~ CA330030
(1年以上前の出来事です。)

三代様造完検査事件の後、業者にクレームならびに補修工事をさせた。
それまで従順だった業者も、この訳の分からないクレームには、異を唱えた。

業者たちは、職人である。
スーパーゼネコンA建設の仕事を請け負ってる彼らは、プライドが高い。

職人は、ものつくりの仕事をしている。
仕事がまずくて直すなら、彼らは直すが、今回のような訳の分からないクレームは、自分たちが納得できないのだ。

A建設主任と派遣の私とで、なだめたりすかしたりしながら、彼らを説得した。
ある部屋は、きれいに張った天井を全て取り壊した。
取り壊さねば、変更できなかったのだ。

きれいに仕上げたものを壊す職人は、嫌な気持ちだったろう。
しかれども我々二人は、直さなければならない。
直さねば、現場が終わらない。

なんとか、直させた。
ドアの位置、コンセント位置の変更など変更工事が多かったが。
嫌な作業であった。

そして、仕上げの工程に入った。
仕上げ工事とは、クロス、内部の塗装、タイル工事などの内装工事である。


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コピー (2) ~ ③
(1年以上前の出来事です。)

A建設子会社であるB道路監督のO君と設備のサブコンの監督と私の3人で、喫煙場所で雑談していた時だった。

職人たちは、基本的に10時と3時の休憩時間と、12時の昼しか喫煙ができないのだが、現場管理の我々はある程度自由がきく。

夜は遅いけれども。

最初は外構工事と、屋外給排水工事の日程調整で、打ち合わせてたのだが、それがすむとタバコを吸いながらの雑談となったのだ。
私やサブコンの監督は、北海道から来たO君が珍しいので、いつしか北海道のことや、B道路のことを尋ねるといった感じになった。

そして、O君が、
「自分は、B道路のこと、あまりよく良く知らないんですよ。」
と言い出し、

我々が、
「えっ、自分の会社なのに、なんで?」
と尋ねると、O君は、
「実は自分、派遣社員なんですよ。」
と言い、さらに続けた。

「本当は、B道路から派遣であるということは、黙ってるように言われてるんですよね。」

「へーえ、そうなんだ。いやー、実は私もA建設に派遣できてるんだよ。」
と私。

すると、サブコンの設備の監督が、
「実は僕も派遣なんよ。」
と言った時、3人とも笑った。

なんということはない。
3人とも、派遣社員だったのである。

それぞれの建設会社の制服を着て、その会社の人間のふりをして仕事をしている。
それぞれが、それぞれの会社から、派遣ということを内緒にしてろと言われて。
なんだかバカバカしいことのようだが、これは大事なことなのだろう。

建前として。
元請、下請けの世界では。

ゼネコンの現場では、こういう雇用形態が意外と多いのだそうだ。

現場の方はクレームという名の変更工事を終えて、仕上げ工事が進んでいた。
もうじき現場も完成する。

そして、あのにっくき三代様の完了検査が近づいた。
完了検査には、当代の教祖、二代様も検査に同行してくる。
そのときは、迫っていたのである。


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コピー ~ CA330054
(1年以上前の出来事です。)

失業し職業訓練校に通ってたころの友人、野宿ライダーのY君から連絡があった。

とても懐かしかった。

電話で雑談していたが、彼の目的は山登りに行かないかという誘いだった。

※上の画像は、元山男のFさん。

「行ってみようか。」

私の返事で、冬山に登ろうということになった。

以前、一緒に冬山に登った3人で。

コピー ~ CA330045
土曜の昼から出かけて、その日は川原でキャンプした。

バーベキューする予定だったのだが、あいにく雨だったので、テントの中で食べれる鍋にした。

季節はまだ冬で寒かったが、テントで食べる水炊きは美味い。

2人とも、そろそろ訓練校の卒業が近くなっており、再就職先を探していた。

酒を飲みながら、職業訓練校の思い出話や、就職先の話などをしてるといつのまにか眠っていた。

※上の画像は、野宿ライダーY君(左)と山口ジジイ(右)。

朝起きて、テントの外にでると、雨は上がっていた。

元山男のFさんの勧めで、今回は寒風山に登る。

前回の山より、少しレベルが高いのだそうだ。

雪が冷たかった。

山登りに慣れてなく、仕事で体も疲れていた私には、かなりきつい道程だった。

けれども、頂上に立ったときの達成感が楽しみで、一歩一歩進んでいった。

しんどかっただけに、頂上に着いたときは、気持ちが高ぶった。

コピー ~ CA330053
寒風山の頂上はとても風が強く、長い時間はいられなかった。

私の手が寒さでしびれる程になったので、風が弱いところを探して、昼飯に用意したカップ麺を食べたが、これがなんとも美味いのである。

寒いとこで食べると、一味もふた味も違うのである。


この山では、この時期霧氷(むひょう)が見られる。

キリが凍ったと言われる現象である。

画像がその霧氷だ。

コピー ~ CA330050

美しい。

もう少し暖かくなると、風の強い日には、桜の花が散るがごとく霧氷がチラチラと舞うのだそうだ。

それもいつか見たいものだと思った。

帰りは冷えた体を、西条市の石鎚温泉につかって温めた。

疲れがとれ、なんともいえないひと時。

仕事を忘れホッとした二日間であった。

コピー ~ CA330052

以前の記事は、↓こちらをクリックしてください。
「第43回 失業者たちの冬山キャンプ(前編)」
「第44回 失業者たちの冬山キャンプ(中編)」
「第45回 失業者たちの冬山キャンプ(後編)」
↑写真だけでも見てみて。


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コピー ~ CA330064
(1年以上前の出来事です。)

真理の鏡教団(仮名)の信者が各地から、3日間の奉仕活動に集っていた。
樹木を植えたり、石畳を敷いたり、外構工事の一部を自分たちの手で行うために集ったのである。
地元の信者が1000人、他地域が500人の合計1500人が当日集まった。

地元の信者はいい。
自宅から通ってくるから。

よそから集まった信者たちは、ホテルとか、地元の信者の家とかに泊まる。
いずれでもない、泊まるとこのない信者たちは、現場に泊まった。

現場の建物の中に泊まるのかと思ったが、彼らは白い大きなテントをたてて、そこに寝泊りした。
女の信者は、職人たちが使ってるプレハブの休憩所に泊まった。

えらいと思う。

手弁当で来て、宿泊費も払えない信者たち。
ある種の感動がある。

おそらく、経済的にも恵まれてないであろう、下っ端の信者たち。
身銭を切って遠方から集まり、奉仕作業という名の無償の労働をやっている。

3日間の奉仕作業の間、何人かの信者と挨拶を交わし、話をするようになった。
私は、神も仏も信じず、初詣にも行かないという罰当たりな人間で、こういう宗教団体は大嫌いである。

だが、この個々の下っ端の信者たちは、話してみると真っ直ぐで素直な物の考え方をしていた。
皆でニコニコしながら、奉仕作業を行っていた。
年寄りのおばあちゃんが、重いものをもてあましていると、若い人が替わりに持ってあげる。

本当に個々の人は、いい人だなあという印象であった。
新興宗教さえやってなければ、いいのになあと私は思った。

そして、いよいよ完了検査の日がきた。

A建設のお偉いさんや、設計部の人たちもやってきた。
前回の三代様のクレームの補修のチェックを行い、そして皆で現場を片づけた。

「よし、これならいいだろう。」
A建設のお偉いさんは、実に当てにならない言葉を吐いたのである。


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