元失業者の現在労働者 健康で文化的な最低限度の生活をめざす劣等社会人のブログ 世の中厳しいですが、がんばりましょう 大衆演劇と競輪初心者です
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山口ジジイは失業者であると同時に、学校の生徒でもあります。
そう、職業訓練校。
今月から通っています。6ヵ月間通います。
画像は私が通う四国某所にある、厚生労働省管轄の独立行政法人職業訓練校です。

学費はいくらか?

答え 0円。

しかも、失業手当に1日あたり500円を割り増してくれます。
さらに、通学手当も出ます。私の場合月額4,000円程ですが、遠い地域から通ってくる生徒には、最大50,000円まで通学手当が出ます。

そして一番大きいメリットが、訓練校に通っている間は失業手当期間が延長されること。
私の場合は、通常なら90日間しか失業手当が出ませんが、最大180日間延長してくれるのです。

日本はありがたい国です。
まあ、今まで毎月雇用保険を払い続けてきたおかげでもありますが。

次回は訓練校の授業内容を報告します。

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画像は、訓練校建築科の授業風景です。
みんな作業服に身を包み、ノミ、金槌、ノコなどを使って木材と格闘してます。

我が建築科は30人程度で、男女比はほぼ半々。
年齢は、20歳くらいから60歳くらいまで。
平均すれば35歳くらいか。
もちろんみんな「失業者」です。
前職は様々。
トラック運転手、歯科衛生士、宅急便配達員、大手建材メーカー営業、事務員などなど。

作業台の前で、皆が作業している姿が何かに似てませんか?
そう、刑務所の受刑者達が木工場で作業させられているあの姿。

      「刑務所の中」

次回はこの失業者たちが、具体的に何を作ってるのかを報告します。

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さて、男も女も汗だくだくで小汚い格好をした失業者達は、毎日授業で何をしているのか?
我が四国某県にある職業訓練校建築科では、現在授業で継ぎ手模型を作っています。
継ぎ手とは何か?

建築現場で使う木材は、トラック運搬の関係で4メートルの長さが最大。
長さ10メートルを超える家の、土台や軒桁、梁などは4メートルの木材を継なぐしかない。
木材をただ、続けて置いただけでは家はバラバラになってしまいます。
そこで、木と木をつなぐ技術が必要となってくる。

それが継ぎ手。
引っ張っても外れないように頑強に継ぐ。
継ぐ部分の形は古の大工さんたちが、改良してきたものが今も生きてまして、その形を継ぎ手と申します。
その継ぎ手製作の訓練を、現在、私こと山口ジジイや失業者達は勉強してます。

(画像は、継ぎ手模型製作に入る以前のノコ引きの練習課題です。)

左上の模型から始めました。
一本の木材からノコギリ、ノミ、金槌を使い作りました。

だんだん難しくなるなあ。

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コピー ~ CA330148-0001

コピー ~ CA330149-0001
木造住宅の土台部分の継ぎ手として一般的なのが、この「腰掛蟻継ぎ」です。
低金利で有名な住宅金融公庫が指定する継ぎ手もこの形です。

頭の形が逆三角形で、蟻の頭に似ていることから、この名称になったそうです。
教科書には絶対出てこない無名の大工さんたちが、試行錯誤を繰り返し現在の形となりました。
日本の木造建築の歴史を感じます。

素人が作るのは結構大変で、半日くらいはかかります。

しかし訓練を受けて10日くらいで、誰でも作れるようになります。
こないだまで歯科衛生士だった失業者や、ノコギリなど握ったことのない元事務員の失業者も、作れるようになりました。

次回は職業訓練校の、お昼ご飯などををご報告しましょう。

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300円の弁当だよ、安いよ安いよ。わーいわーい。
私が通う職業訓練校には食堂がないので、弁当もちの訓練生以外は業者の仕出し弁当を食します。
画像はその弁当。
ご飯がほっかほかで、金300円也。
コンビニ弁当が500円するのに比べ、至極リーズナブルな価格設定ではありませんか。
しかも、入校直後の一週間は、半額セールということで、150円でした。

仕出し弁当屋は、貧乏人が相手だということで安く価格設定してくれてるのもありますが、先輩失業者の話によれば、最近仕出し弁当業者3社が値引き合戦を行い、結果某弁当業者の300円弁当になったとのこと。

いわゆるデフレスパイラルは、失業者たちの世界にも現れています。
でも目先のことに一番関心がある我々失業者達は、300円弁当を大いに歓迎しております。

味もなかなかおいしいよ。コンビニ弁当なぞより断然うまし。

満足満足。

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これはうまかったなあ

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この生姜焼きもうまかったなあ

これで、300円だからね。本当にお買い得な弁当なのである。

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画像は、「追っ掛け大栓継ぎ」です。
これは、屋根の真下にある軒桁をつなぐ継ぎ手。
やはり住宅金融公庫が指定している強い継ぎ手です。
この継ぎ手はものすごく強い強度を持っており、横綱朝青龍が10人集まり引ぱっろうが、曲げようが、張り手をしようが、絶対に壊れません。
そして継ぎ手模型作製の実習も、この追っ掛け大栓継ぎの課題が終われば完了です。

1カ月間行われた継ぎ手模型作製の実習が終われば、こんどは実際に建物を建てる新築実習が始まります。
これを野球にたとえるなら、キャッチボールや素振りの段階から、ノックを受けたり、ボールを打ったりの実践練習の段階に入ったってことです。
言い換えれば、新築工事の実習を行う目的のために、手段として模型作製が毎日続けられてきたのですな。新築実習は結構楽しみです。

はたして、素人集団の我々失業者たちに、まともな建物が建てられるのか、またご報告いたします。

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これは、山口ジジイが作りました。

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みんなと数珠つなぎに。

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4人のグループでつないで一本の木に。それがクラス28人合わせて合計7本の軒桁になりました。


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見よ、この勇壮な新しい木たちを。この木たちで新築実習の始まり始まり。


[追記]
訓練校に入って1ヶ月。山口ジジイは5キロ体重が落ちました。  
現在100キロ!(誰も気づいてくれませんが笑)


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もちろん家を建てるといっても、私が30年のローンを組んで新築するわけではありません。
訓練校の新築実習です。
あくまでも実習なので、建てるものも小さい。
6畳の和室に押入れと床の間、あとは小さな玄関と廊下。
総床面積5坪(畳にして10畳)の平屋建。これを、30人が3グループに別れて3棟建てる。

作業工程は、まず木材に墨付け作業を行い、次に刻みと呼ばれる加工作業を行います。
ここで、先月まで行ってきた継ぎ手模型作製実習の訓練が、生きてくるのですな。
その次には、組み立て工事。
土台、柱、梁の順番に下から上へと順番に組み立てていきます。
その後は、床、内部の壁、天井などの大工造作工事を行い、クロス張りふすま張りなどの内装工事で完了となります。

先月行われた継ぎ手模型作製実習では、建物を解体した古い木材(釘の痕や、溝、汚れなどがあった)を使用してましたが、新築実習では新しい木材を使います。

画像は真新しい木材たちです。 現在、土台組み立てまで工事はすすみました。
真新しい木材にノミを入れるのは、実に気持ちいいですね(笑)

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大入れ蟻掛けの女木を作ったどー

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刻み完了。あとは組み立てるだけだ。

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これはコンクリート基礎に見立てた木材で、職業訓練校の先生方が組んでくれた。
アンカーボルトがついており、この上に土台を組んでいくのである。

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みんなで力を合わせてー

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土台組み立て完了!


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職業訓練校の校内に、ジュースの自動販売機があります。
値段は、通常120円の缶ジュースが100円、150円のペットボトルが130円で売っていて割安。
ただし、これは高校や大学の校内等で、比較的よく見かける自動販売機ですよね。
画像がそれです。

職業訓練校の外、道を挟んだすぐ近くの民間の自動販売機はさらに安い。
メジャーじゃない銘柄が多いが、120円の缶も、150円のペットボトルもオール100円、とても安い。
しかし、これも最近ワンコイン自販機という名前で時々見かけますよね。

職業訓練校からまた少し離れたとこにある民間の自販機には、なんと60円の缶が売っている。
全部のジュースがそうではないが、なんとあのアクエリアスが60円とは。
コーヒーのショート缶も60円が多く、そうけんびちゃ500㏄ペットボトルは100円。

こんな販売機は今まで見たことがなかった。

アダムスミスは、国富論の中で自由競争における需要と供給のバランス、経済的均衡を「神の見えざる手」と表現した。
貧乏な失業者たちの需要に対する、供給者側が出した金額、「缶ジュース金60円也」。
これが、神の見えざる手なのか。安いぞ60円。えらいぞ60円!

職業訓練校の近くには安い自販機がいっぱい。もちろん我々失業者達は、歓迎しております(笑)。

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すぐ近くの民間のワンコイン自販機、全部100円だ。

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少し離れたとこにある民間の自販機、とても安い。

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アクエリアスが、60円だ!

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爽健美茶のペットボトルは、100円。

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安いって、いい言葉ですね。

「追記」

以前からアクエリアスとかポカリスウエットとかが、他のジュースと比べなんだか割高な気がしてましたが、おそらく製造原価はかなり安いのではなかろうか。60円でも十分に元が取れるのだよ、彼らは、きっと。お茶系はもっと安いかな?詳しい人いたら教えて。

次回は、新築実習のその後をご報告します。

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以前、新築実習が始まり土台組み立てまで工事は進みました、とご報告しました。
今回はその続きです。
画像にある土台の上に、柱、軒桁(ノキゲタ)、小屋梁(コヤバリ)を組み立て、たてりを見ながら仮筋違(カリスジカイ)で固定する。
この段階では、ホゾ、継ぎ手、仕口、釘、ボルトでの固定となります。

この組み立て工事は、一番きつい作業です。
実習棟の温度計の針は、常に35度前後を指しすごく暑い。
けど、男の失業者も女の失業者も汗だらだらでフラフラしながらも、なんとか組み立てることができました。

さて、組み立て工事が完了すると、なんと餅まきまである。
先輩失業者から「餅まきの段取りをせないかんのう」と聞いたとき、はじめは冗談だろうと思いましたが、8月某日に本当に行われました。
さすがに餅代までは訓練校の予算で出ないので、一人500円程度を集め、代表者6人が上からまき、他のものが拾う。
餅まきはいつの頃からか訓練生の間で行われてきており、今では建築科の慣習となっているそうです。
今後も続けられて行くのでしょう。

「失業者の餅まき」、なんとなくのんきなひと時でした。

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まずは、安全のため足場を組む。

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ホールダウンと呼ばれる金物とボルト。

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みんなで力を合わせてー

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組み立て工事完了!

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なんと、餅まきまである。建築科の姉妹クラス(外装建築科)の生徒も呼んで、みんなで拾う。
まく人も拾う人もやはり失業者だ。

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土台と柱、あるいは柱と梁(はり)。そして筋違(すじかい)。
これらは、ホゾ等で組まれており、釘で固定されております。
しかし、これでは弱い。
そこで、鉄でできた金物の登場です。

阪神大震災は、多くの木造住宅を崩壊させました。
当時のニュースを見た印象では、筋違い(すじかい)が入っていなかった、あるいは筋違い(すじかい)が少なかったのが原因という報道が多かったように思います。
しかし実際には、筋違い(すじかい)は入ってたけれども、縦ゆれにより抜けてしまい、筋違い(すじかい)としての機能が果たせなかったという建物が多かったそうです。
したがって、現在の木造住宅には鉄でできた金物をビス(ねじ)でジョイント部分に補強するというのは、けっこう大事なのですな。

あなたの家の柱や梁のジョイント部分に、金物は入っていますか?

最近は、耐震とか免震あるいは静震など、地震に強い工法が注目されてますが、職業訓練校の実習では基本中の基本である、古風な金物で固定します。
これらの金物は、やはり住宅金融公庫で指定されています。

我々失業者たちは「あっ、ビスが曲がった」とか「金物がまっすぐ付かんのうー」とか、ワイワイガヤガヤとやってましたが・・・・。
人の命を守る金物。 責任は重大ですよね。

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建物の角には、筋違いがきます。

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ねっ、結構しっかりしてるでしょう。

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これらの金物は、ほとんど使いまわしなんですね。経費削減!

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でけた、でけた。

「追記」
職業訓練校に入って二ヶ月目の今月、山口ジジイの体重2キロ減。
先月の5キロ減とあわせて、現在98キロ。

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組み立て工事の後行われるのが、床工事です。
本来の工程なら、屋根工事、外壁工事が先に行われますが、我々のクラスは内装建築科ですので、外部工事は省略します。
したがって、我々はいきなり床工事の実習に入ります。外部はスケルトンのまま。
(ちなみにこの建物の屋根工事、外壁工事は、10月より外装建築科の皆さんが、引き継いで工事を行います。)

まずは大引き(90㎜×90㎜)を3尺(910㎜)ピッチで固定し、その上に根太(ねだ)を尺(303mm)ピッチに入れ釘止め、さらにベニヤ板を張って和室床完了。
廊下の場合は洋間になるので、ベニヤ板の上にさらにフローリングを張ります。

私が中学生の頃、修学旅行で関西方面に行き、ウグイス張りの床を見学したことがあります。例のギーコギーコという床ですね。
ウグイス張りは、いわば警報機で、敵の侵入を早期に発見するために、わざと床鳴りをさせるという大工の技術です。
我々のような素人集団が床を張ると、技術もないのに床鳴りすることが多い。まっ、これは不具合ですな。
ナチュラルな床鳴りはいけません。
幸い、私の班は床鳴りしませんでした。

(追記 )

この作業中、失業者の一人が指を怪我した。金槌で自分の指を思いっきりたたいてしまった彼は、骨にヒビが入り数日後つめがはがれてしまった。
彼に聞いて知ったのだが、実習中おこった怪我の病院代は、訓練校が負担してくれるのだそうだ。


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みんなで床を張る

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和室床完了

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ベニヤ板は使いまわしの古い材料なので汚いね

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廊下の床、フローリングを張ったぞ

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養生板を敷いて、フローリングを保護し床張り工事完了だ

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床張りが終われば、次は天井の工事です。
和室は、まず天井廻り縁を取り付け、次に野縁(のぶち。天井板を支える木)下地を作り、最期に目透かし天井と呼ばれる天井板を張って完了です。
廊下の方は洋間仕上げになりますので、目透かし天井の変わりにプラスターボード(石膏ボード)を張ります。
言葉で書けばスラスラとこんな感じですが、素人集団の我々失業者たちの手にかかれば、艱難辛苦、苦労の連続。
廻り縁は長すぎたり短すぎたり、木は曲がって取り付き、天井板からは釘が飛び出てるわで・・・・。
「おいっ、曲がっとるぞー」「釘が突き抜けたーー(涙)」「抜け抜けー」「ワシの金づちどこ行った、あんた知らん?」等々の、怒号や悲鳴が飛び交う(笑)
でも「失敗は成功の母」と言います。
だんだんポイントが分かってきて、みんなそれなりに上手くできるようになります。

職業訓練校に通えば、大工さんにはなれなくても、「日曜大工さん」には、なれますよ(笑)、きっと。

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力をあわせて、がんばるぞー

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まずは廻り縁取り付け。「留め目違い入れ」という細工がなされている

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苦労の末、天井板の下地になる野縁(のぶち)取り付けができた

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目透かし天井を釘で止めている 女失業者のKさんはチェックに余念がない

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和室天井の裏側は、こんな風になっている。 なんとなく、舞台裏の雰囲気に似てる気がする。 

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 床、天井と終われば、今度は壁造作工事です。
 まずは廻り縁(まわりぶち)、巾木(はばき)の取り付け。これは天井と壁、床と壁との境目に取り付ける材料です。
 次に、胴縁(どうぶち)と呼ばれる薄い木材を間柱に釘で取り付けます。画像がその胴縁取り付けの作業風景ですね。壁材の下地となります。
 さらに、その上にプラスターボード(石膏ボード)という板を、ビス止めして壁工事完了。

 壁工事が完了すると、長くつらかった大工工事実習の終わりの時がやってきます。
 昼休み時には、失業者同士の雑談の中で、
 「お盆前の組み立て工事はしんどかったなー。」
 「おう、あん時は本当に暑かったのー。」

 などの会話が、方々でかわされます。男も女も・・・。

 そうだなあ、あのころが一番しんどかったなあ。
 山口ジジイは大汗をかくので、沸かした麦茶を500ccのペットボトルに入れて毎日5本持参してましたが、それでも足りずに自販機で100円のペットボトルを買い足してた。

 私は遠い目で、お盆の頃を懐かしく思い出していた。

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これが巾木(はばき)。女失業者が取り付けている。

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胴縁(どうぶち)取り付け中。みんなで力を合わせてー。

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胴縁(どうぶち)取り付け完了。外から見ると、なんだか江戸時代の座敷牢のようだ。

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壁材になるプラスターボード(石膏ボード)張り中。

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壁工事完了。どうでーす。部屋らしくなってきたでしょう。

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画像は、建築科に割り当てられた実習棟の片隅に設けられている食堂です。
やはり、なんとなく刑務所の中(ムショの中)の食堂っぽい気がする(笑)
こんな食堂ですが、つらい作業の中でとる昼飯は、我々失業者たちのとても楽しいひとときです。
建築科及び姉妹クラスの外装建築科の多くの失業者たちは、この正規の食堂で弁当を食べてますが、訓練校生活3ヶ月ともなると様々な場所で食事する失業者たちもでてきます。

車の中で、エアコンきかせて食事する、孤高派グループ。
実習棟の畳敷きの部屋で食べてる、仲良しグループ。
校庭にある木の下にゴザを敷き、木漏れ日と良好な自然風を受けながら食事する、優雅派?グループ。
他のクラスに経理を目指す経理科というのがあり、そこにはわりとキレイな食堂が割り当てられてますが、そこに紛れ込んで飯を食うという、ホワイトカラー憧れ派?グループ。
私こと山口ジジイは、建築科の正規食堂で業者の仕出し弁当を食し、失業者の王道を突き進んでおります。

以前紹介した失業者向けの激安300円弁当をセレクトし、のせておきます。よかったら見てください。

これら全部、300円の弁当たちだよ。うまいよ、安いよ、あったかいよん。

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このメンチカツ、うまかったな。

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このハンバーグ、見栄えは悪いけど、うまかったな。

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この肉のかたまり、うまかったな。

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この一口カツも、うまかった。

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これは80円高い、380円のデラックス弁当。
300円弁当より、おかずの箱が2~3割ほど大きく、実物を見れば実に巨大で食堂の中で異彩を放つ。
私は一度だけ食したが、他の失業者に「殿様ー」と揶揄されたのである。ふっふっふ・・・。


「追記」

私が通う訓練校には、たくさんのクラスがあります。その中に前述した「経理科」があり、OL風の失業者たちが多い。
実習棟とは離れた建物に存在し、ほとんど交流はないのですが、たまに通路等でOL風失業者集団と我々作業着集団とが、すれ違うことがあります。
最初の頃は、なんとなくいい香りもして、「経理科はええなあー」などと言いあってたのですが、あるとき仲間の失業者の一人が「なんか、ワシらとすれ違うとき経理科のやつらが、避けてるように思う。」と言った。
その時は「そうかのー??」と、みな懐疑的でしたが、後日検証したところなるほど我々とすれ違うとき、サササッと通路の端に歩を移していた。
「経理科は不愉快な奴らやのー」との結論に至り、現在では通路で出合うと、お互いに「フンッ」てな顔ですれ違っている。
一般社会におけるホワイトカラーとブルーカラーとの対立は、訓練校における失業者たちの世界にも如実に現れているのですな、ハイ。

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前回の大工造作完了を経た、我々失業者たちの次の課題は「クロス貼り」である。
内装工事、仕上げ工事と呼ばれるアレだ。
実習棟のクロス貼り工事に先駆けてクロス貼りの練習が行われた。画像がソレだが、みんな初めての体験に戸惑いを隠せない・・・。
なかなか上手くできないものの、一通りクロス貼りの練習を終えたところで本番開始。

本番で一番最初に行うのはパテだ。
プラスターボード(石膏ボード、壁板)の継ぎ目や、ビス、あるいは段差ができているところは、そのまま貼ると下地が見えてしまうのでパテを打ちごまかす。
プラモデルを塗装する時パテを打つが、それと同じ理屈である。
左官が持つような板を左手に、右手に大きなへらを持ちパテをこすりつける。パテが乾けば、粉塵マスクを装備しサンドペーパーで研磨。
下地が滑らかになったところで、クロス貼り開始。
クロスのような仕上げ材は、表面に見える材料なので失敗は許されない。緊張感が走る・・・。

結果から言えばクロス工事は比較的上手くいった。2~3枚の張替えはあったものの、まあまあの仕上がり。
そして、この工事で目立ったのが、女失業者たちの活躍。
腕力を必要とする大工工事を苦手とする女性陣の中で、クロス貼りで本領を発揮した人がたくさん見受けられた。
細かな作業、丁寧さを必要とする作業は女性向きと言えるかもしれない。
TVを見てると、何に対しても「男女平等、女性差別だ!」と唱える評論家がいるが、それは間違いかも知れない。
もちろん権利の不平等はいけないが、向き不向きと適材適所、これも大事だと思う。

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我々失業者たちの手により、初夏に着工された実習棟が、ついに、完成した。
残梅雨、暑いお盆、全然来ない台風、暑さ寒さも彼岸までのやや涼しくなった初秋。
失敗の連続。歓喜と涙。体を酷使して体調を崩した人もいた。逆に体をつかって健康になった人もいた。
実に様々なことが思い起こされる。

老若男女関わらず、みんなで力をあわせて、頑張った3ヶ月間。
竣工、完工してうれしいのは、実践でも訓練でも同じ。
とてもうれしい。

完工を受けた失業者たちは、それぞれ自由気ままに記念撮影会を、行ったという・・・。

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クロスはきれいに張れた

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廊下もばっちり

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襖、障子を入れてー

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完成ー!
完成現場で、一人悦に入る、山口ジジイ。

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9月末の吉日、先輩失業者たちが職業訓練校を卒業していった。画像が先輩失業者たちの出所式の様子。
我が建築科は、6ヶ月間の訓練を受ける。
建築科総勢30人のうちの、15人は4月に入校した先輩失業者たちであり、残りの15人が7月に入校した私たち7月期生。この3ヶ月間、合同で作業実習を行ってきた。
私たち7月期生は、12月まで訓練期間を残しているが、4月に入校した先輩失業者たちは、9月末で一斉に出所してしてしまうのだ。
訓練校という慣れない環境の中で、いったいどういう風に生きていけばいいのか教えてくれたのが、今回出所していった先輩失業者たちであった。
新入失業者の我々に、訓練校の弁当の頼み方から、先生達のそれぞれの特徴、書類の書き方等を教えてくれた先輩失業者たち・・・。
別れと言うのは、実にさびしいものである。昨日まで一緒に汗を流し、一緒に笑いあった人たちがいなくなる。
送別会も行われた。四国の、とある焼き鳥屋で行われたが、なんだか別れづらかったなあ。
私こと山口ジジイも、ついつい3次会のカラオケボックスまで付き合った。

いろんな人がいたなあ。実に個性的で。
就職は決めたが、「本当に彼は社会復帰できるのだろうか」と皆が心配するAさん。
就職先が決まらず、「当面ボランティアで大工をしていくよ」と、言って去ったBさん。
「秋の終わりに事務所を開設します」と、言って去ったブルジョア志望のCさん。
一足先に某年金事務所に就職を決めたDさんは、「毎日眠くって眠くって、つらい」と言ってた。
訓練校で初めて出会い、カップルになったEさんとFさん、彼らの今後はいかに。

そして、私が一番世話になり可愛がってもらった、失業者たちのリーダーGさん。本当にありがとうございました。だが、この人を思うとき、私は悲しい。
出所式の日、このGさんの身に、とんでもない不幸な出来事が起こった・・・。悲しい話で、とてもここに記すことができない・・・。

高学歴Hさんの個性的なギャグも、もう聞くことができないだろう。
2級建築士製図試験の勉強を、互いに励ましあい一緒に頑張った、Iさんも卒業してしまった。
さみしさばかりがつのるが、仕方ない。先輩たちも、永遠に失業者ではいられない。「働かざるもの食うべからず」なのだ、人は。
みなさん本当にお世話になりました、感謝します。
社会復帰をしていく、先輩失業者たちに幸アレ。

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前回、9月末の出来事、人(卒業生たち)との別れを記したが、同じ日に物との別れもあった。
独立行政法人職業訓練校から貸与されてた、私の道具たち。のこぎり、金づち、8本のノミ。ヘルメットや、その他の道具たち。
模型作製、新築工事、修了課題試験と、まさしく私の手となり身を守る盾となってくれた道具たち。
道具を返却する日、道具を手入れする時間が設けられた。のこぎりに油を塗り、道具箱を磨き、ノミを研ぎながら私は、
「おまえたち、3ヶ月間よく頑張ってくれたな。乱暴に扱って悪かったな。」そんなことを心の中で思っていた。職人が道具を大事に思う心が、少しは理解できた気がした。
とうとう、返却棚に返すときがやってきた。私は、道具たちに手を合わせ、「ありがとうな」と、彼らにささやいた。
彼らは10月から、また新たな失業者の手となり盾となるだろう。さようなら、お前ら。元気でな。

そして10月に入った。
今までいつも一緒にいた先輩失業者たちは全員いなくなってしまったが、新入失業者たち15人が入れ替わりに入ってきた。
私が入所したとき、
「なんだか、怪しげな先輩達が大勢いるなあ」と思ったものだが、きっと彼らもそんなことを感じてるに違いない。
彼らの特徴を記すと、卒業していった先輩失業者たちにくらべて、平均年齢が若く女性が多い。
9月までの男女比は、ほぼ半々で、フォークダンスができるような割合だったが、新入生を含めた現在の我が建築科は、圧倒的に女性が多い。男1に女2の割合だ。
わたしは学生時代もそうだが、卒業して建築業で飯を食ってきた時代も含めて、こんなに女性が多い場は初めてだ。
居心地がいいような悪いような・・・(笑)

新入生たちを見て誓ったこと。
先輩失業者に世話してもらった恩を、先輩たちに返すことはできないが、この新人の失業者たちに返す。
私は、心に誓ったのである。

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10月に入り、我が建築科のメンバーは大幅に入れ替わったが、訓練校の雰囲気も180度転換した。
それまでは、作業着を着て毎日毎日金づち、ノミで木材と格闘していた労働者風(本当は労働者でないが笑)だったのが、いきなりホワイトカラーのようになってしまった。
画像は、我々建築科に割り当てられた製図室での授業風景。建築物の構造を勉強している様子。
ここで残りの3ヶ月間を過ごす。
服装も作業着から私服になり、特に今まで一緒に汗を流してきた女性陣は雰囲気が変わり、華やかに見える。
「身だしなみで、人の印象は大きく変わるものだなあ」と、実感させられた。
新しく入った新入生の女性陣も小ぎれいな人が多い。

ただし、居心地は悪い。
最初だから仕方ないのだが、とてもギクシャクしているのだ。

座学なので、じっと先生の話を聞くことがほとんどで、訓練生同士のコミュニケーションがとりにくい。
作業実習の折は、共同作業なので必然的にコミュニケーションが必要となる。
「この柱を押さえといて」「金づちを貸して」「この板は重たいよなあ」といった感じで、話しをする必要があり、やがて仲良くなる。
結果、一体感が生まれ楽しい訓練校生活となる。
訓練校は一時的な場所だが、つまらないより楽しい方がいいに決まってる。仲良くなっておけば、いろんな問題や悩みを解決しやすい。
そこで、新入生歓迎会が催された。四国の某居酒屋で訓練生の主催で。これは、歴代の訓練生のよき慣習で、現在まで執り行われている。
我々も入所したての頃、先輩失業者たちに歓迎会をしてもらった。
この度の歓迎会は、前回の我々の歓迎会の時より盛り上がっていたように思われ、我々の時にはなかった二次会も行われた。
酒の酔いも手伝い、全く話をしてなかった新入生とも話ができた。少なくともコミュニケーションの種は、まかれたと思った。
種は芽を出し葉をつけ、やがて花咲くと思われたが・・・・・。


「追記」

職業訓練校に入って3ヶ月目の山口ジジイは、体重3キロの減少だ。
これで3ヶ月間トータルして10キロの減量となった。失業者仲間に「痩せたんじゃない」と言われるようになった(エッヘン)。
といっても体重95キロなんですけどね(笑)

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10月に座学の授業が開始され、これまで建築物の構造や、法規、手書き図面などを勉強してきた。
職業訓練校と言っても、あなどることなかれ。意外と本格的に教えてくれる。
座学の担任先生は二人。K先生と、H先生。
K先生は、かつて設計事務所で修行していたという45歳の九州男児。私は授業以外で2級建築士製図の指導をしてもらってたので、個人的にも感謝している。
H先生は北の大地からやってきたという、25歳のうら若き女先生だ。H先生だが、どういう育ち方をしたのか、とてもしっかりしてて好人物。しかも、可愛い。
両先生とも、非常に熱心で好感が持てる。
訓練校では、本部から大まかな課題は決められているものの、教える内容は現場の裁量に任されているそうで、本格的に教えてくれるというのは、両先生の熱意によるものが大きい。
私は訓練校に入所するまで、独立行政法人と言ったって公務員みたいなもので、たとえば訓練生が質問をしても、
「もう5時を過ぎてるので、来週の月曜日に申請書を提出して、質問事項を持ってきてください。」
ってな感じだろうと勝手にイメージしていたのだが、全然違った。
両先生の口癖が
「分からないことがあったら、何でも聞いてください。我々が何時までかかっても教えますから。」
という具合。
作業実習の担任だったM先生、I先生も、
「全力をもって我々の技術を教えます。」とよく言ってた。
もうずーっと、訓練校にいたくなってしまう(笑)

現在、授業は建築CAD。画像は我々失業者たちがCADを勉強している様子。
CADはコンピュータを用いた製図システムのことで、朝から晩までコンピュータとにらめっこだ。嗚呼、作業の頃が懐かしい。
全体的に見て、男の失業者より女の失業者の方が、CADに熱心で覚えが早いようである。

「追記」
以前、座学になって以降クラスの中に一体感がなくギクシャクしているとご報告しましたが、歓迎会以降もあまり変化なしです。
ギクシャクは直らなかった。多分、この感じは今後も続くのだろうなと思います。

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