元失業者の現在労働者 健康で文化的な最低限度の生活をめざす劣等社会人のブログ 世の中厳しいですが、がんばりましょう 大衆演劇と競輪初心者です

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9月3日のプログラム


顔見せミニショーが終わり、10分ほどの休憩をはさんで芝居の幕があいた

芝居の演目は、中山七里
演目のことを外題という場合もあるそうだ
松山劇場では、芝居を狂言と表している

さて、中山七里

料理屋を営む主人公政吉(おもちゃ座長)夫婦の元へ、ある男が訪ねてくる

主人公政吉は、かつてやくざをしており、ある男はかつての兄貴分だった

元の兄貴分の話はこうだった
組同士の勢力争いで、うちは厳しい状態だ
お前がこうやって堅気の仕事を営んでいれるのも、かつての親分がきれいに足を洗わせてくれたおかげだろう
ならば、その恩を返すために、敵対する組の親分を、切ってくれ

最初政吉は、今は堅気だからと拒否するが、渡世の義理には逆らえず、刀をもって切り込みに行く

ところが、元の兄貴分のねらいは、政吉を討ち死にさせ、店と政吉の女房を自分の手にいれることであった

どうせ生きて帰ってこねえだろうと、元兄貴分は、政吉の恋女房を手籠にしようとするが、政吉の女房は包丁を手に振りまわす
思わぬ抵抗を受け、はずみで女房を包丁で刺してしまい店をあとに

一方、政吉
困難な敵の親分の首を打ちとり店に戻る
店は一変しており、今わの際の女房から、犯人は元兄貴と聞き、怒り心頭

息を引き取った女房に「お前の仇は必ずとるぞ」と堅気の生活を捨て、元兄貴分を追って旅に出る一羽の鴉

それから数年がたち、旅先の茶屋の前で体を悪くした女をと出会うと、なんと死んだ女房に瓜二つ
この女は全くの別人で、自分の亭主を探す旅をしており、体を悪くしていたのであった

彼女の亭主を見つけると、誰かに追われている
追ってるのは、まごうかたなき恋女房の仇、元の兄貴分

夫婦を逃がし、主人公政吉は怒りの長脇差の鞘を払うが・・・・


中山七里は、また旅もので名をはせた長谷川伸の作品だそうである
瞼の母とか、沓掛時次郎とか有名

おもちゃ劇団の演出は、ちょっとあっさりしていた
元兄貴分に言われ、敵対する親分を殺しに行く場面でも、恋女房の敵をうつ場面でも、あっさりしてた
おもちゃ劇団が、大阪系だからなのかもしれない

九州系なら、同じ場面でも、いわゆる山をあげる、間をたっぷりとり、情感を高めどかんと切り倒すと思うが、
これは、大阪系と九州系の違いなので、私が後者が好みということか

たとえて言えば、醤油らーめんと豚骨ラーメンとどっちが美味いかという答えを求めるようなことであって、どちらが優秀というのではなく
食べる側が、どちらが好みかに過ぎない

二代目おもちゃ座長は、あっさりと元兄貴分とその手下3人を、なで斬りにした
その演出、私はもっとしつこくしてほしいと不満は残ったが、
切り倒した後、半紙数枚で長脇差の血糊をぬぐい、パッと劇場の天井に向け投げ捨てた
半紙数枚は、ひらひらと地上の舞台に落ちてきて幕となった

あっさりしすぎで不満だった私だが、
「なんじゃこりゃ。格好いいではないか」
と思った

初代おもちゃ座長から相続した型なのかな

私は、二代目おもちゃ座長がいる間、もう一度松山劇場に行きたいと思ったのである

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おもちゃ座長の、芝居終わった後の口上
この日は芝居の日で割引だったのだが、また明日からもきてくださいね、といった内容
芝居の解説なども行われた


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※奥道後劇場の外題、ラストショーの題


9月10日 第一部 狂言 柿の木坂の家

信太郎(かつき夢二座長)は、かつてやくざだったが今は足を洗い百姓仕事をしながら、女房と喧嘩したり笑ったりしながら平和な日々を送っていた
信太郎には、進吉という弟がいるが、いまだやくざをやっている
ある日、弟進吉の女房が乳飲み子をかかえ訪ねてくる
「弟はどうした」と尋ねると、彼女は小さな骨壷を取り出し、進吉っつあんは死んだと告げる
詳しく聞くと、飯岡助五郎一家にわらじを脱いだ進吉は、一宿一飯の恩義のため、笹川繁蔵とのでいりに出かけ、笹川一家の助っ人である、伊達の某という男に切られ死んだという
「嗚呼、進吉 早くやくざの足を洗えと言ったのに。お前はこの庭の柿の木が好きだった。こんなかわいい女房子供を残してさぞ心残りであろう。
お前の女房なら、俺の妹。進吉、面倒は俺がみるから安心しろよ。」
信太郎の女房も、
「あんたの義理の妹なら、私にとっても妹」
と、快く迎えてくれた

さて、義理の妹を疲れたろうと、奥で休ませてると、足を怪我した一人の旅がらすが玄関先で桶の水を飲んでいる
信太郎の女房が良く見ると、実の兄
「兄さんじゃないか、久しぶりだねえ」
「おお、達者だったかい」
話をよく聞いてみると、笹川と飯岡とのでいりで人をあやめ、十手持ちに追われているとのこと
嫌な予感がして、通り名を尋ねると、なんと進吉を殺した伊達の某とのこと

それを聞いた信太郎は、弟の仇と叩き殺そうとするが、女房にとめられる
「お願いだから信太郎さん、私の兄を殺さないでおくれ」
信太郎は悩み、
「お前の兄なら俺にとっても兄。殺すことはできねえ」
と、奥から食い物をもってきて、伊達の某に渡し、逃がした

伊達の某は、感謝をしけがした足を引きずりながら、表へ出ていくが、
十手とり縄を預かる、岡っ引きたち3人が伊達の某に迫る
それを知った、信太郎は長年しまっておいた長脇差を女房に持ってこさせ、表へ飛び出していくが・・・


信太郎 かつき夢二座長
信太郎女房 かつき悠稀
弟の進吉 汐美翠穂(かつき夢二の母親)の立役
進吉女房 かつき彩花
伊達の某 優木誠
岡っ引き かつき浩二郎太夫元
下っ引き(?)亀 寿健二
下っ引き(?) 菊章吾


私は大衆演劇初心者なので、この芝居も初めて観たが、好みである
どうも私は重たい芝居が、好みのようだ

最初の方は、喜劇っぽく構成されてたので、来たの失敗したかなと思ったが、途中から好みになってきた
女房のために弟の仇打ちをあきらめるというのがいい
他人の為に己を犠牲にするというのに、どうも私は感激するらしい

最後は剣劇となり、座長が岡っ引きたち3人をなで斬りにしたのもスカッとした、
しかしなんですな
悪徳十手持ちとはいえ、元やくざが3人も十手持ちを殺したら、あとがやばいような気もする
現に伊達の某は、やくざ同士で切り合っただけで追われているし
現代でも、警官殺したら、お上は総がかりで犯人を追いつめるだろう

それはさておき、今回の芝居の構成で面白かったのが、弟の進吉の女房に進吉がどうなったのか、と尋ねたところ
進吉の女房が、「進吉さんは、これこれこういうことがあって死んだのです」
と言ったところで、いったん幕を下ろし、幕が開くと進吉と伊達の某の殺し合いやりとりを再現したところ
テレビドラマなどで回想を再現フィルムで表現するが、それの応用の演出だったのである


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画像は、口上をする市川おもちゃ座長

この日の狂言は、人生の並木道
座長の二役早変わりというのが、売りの芝居らしい

宿を営む夫婦だが、主人は博打好きで悪い奴
やくざからも、女房は博打の借金を払えと催促されている
それでも主人は、女房に金を出せ金を出せと言い、それをいつも博打ですってしまう
あまりにひどいので、宿に泊まってた常連のしょい小間物屋が止めに入ると、主人は、おまえ俺の女房に気があるのだろうと言い、俺の嫁が欲しいなら、15両で買えという
小間物屋は、金を払う
金を渡す前に間に入った姉が、主人に受け取り証文を書かせる
金を手に入れた主人は、博打場にいき全部すってしまい、また女房に金を無心しに帰ってくるが、姉が証文をつきつけ
もうお前の女房でないとつっぱねる

年月が過ぎ、しょい小間物屋は江戸で立派な店を構え、元の女房はお店のおかみさんとなり幸せに暮らしていた

母親が訪ねていくと、やくざが登場し、元の主人の博打の借金を払えと言う
それを姉が叩き殺す

同心が現れ、縄をかけるところ、情けをかけ放免する
みると、あの博打好きだった主人
あれから回心し、江戸にでて侍となり、今では十手持ちの同心となっていたのだ・・・


以上だが、あの日私は寝不足のうえビールを2本も飲んでしまったので、うろ覚えだ
ただ、一般的な人生の並木道とは、異なる内容だったのは間違いない
市川恵子が姉役で、見せ場の多いお芝居であった
さすが、前座長

おもちゃ座長は、元の主人とやくざの親分の二役だった
しかしなんですな、元の主人が、回心して同心になったという
同心と言えば、下級とはいえ徳川幕府の役人、町人の元主人が江戸で徳川の直の家来になってたというのは、ちょっと違和感があるかww


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9月、2回目のかつき劇団

第一部 芝居 箱根山道中双六

江戸の商家、井筒屋の小さいお兄さんこと与五郎(かつき彩花)は、大きいお兄さんから、100両の金を浜松のおばさんに届けてくれと頼まれる
頭の弱い遊び大好きの与五郎だが、浜松のおばさんに100両を渡すまで宿場女郎と遊ばないのを条件に、50両のこずかいを与えられ出発する
箱根山に差し掛かり、道に迷った与五郎は、声をかけられた山賊(かつき夢二座長)に150両を取られ、身ぐるみをはがれる
山には山犬がうようよおり、山賊が人から脅し取って集めた刀の山から、ひと振りの脇差を借してもらい、ほうほうの体で江戸に戻る

江戸に戻ると、大きいお兄さんは、与五郎に大いに同情してくれたが、与五郎が山犬に襲われないために山賊から借りた脇差を宝来屋さんに勝手に売ってしまう
山賊から借りた脇差は、名刀備前長船で500両で売れたのだった
さて、頭の弱い与五郎「脇差は山賊さんに借りたものだから」と、500両のうち400両をもって山賊に返しに再び箱根山へ
山賊の家にたどり着くと、山賊は「脇差はお前にやったものだから、金は受け取れない」
それよりも、江戸から来たのなら、井筒屋を知らないかという
与五郎が知ってると答えると、山賊は、井筒屋の与五郎にあいたいという

理由を聞くと、与五郎は自分の実の弟で、若くして自分たちの父親である主人をなくした母親は、小さな子供(山賊と与五郎)を連れ、井筒屋に奉公
まもなく井筒屋の奥様が亡くなり、母親は後妻になる
子供だった山賊は、若旦那若旦那と呼ばれるいい身分となったが、いいきになって博打に明け暮れぐれてしまい、井筒屋を飛び出し山賊に身を落としてしまった
一人残してきた幼い弟、与五郎に、ひとこと詫びを言いたいとのこと

自分が与五郎だと伝えると、山賊は「すまなかった」と刀で自分の胸を突き自害をはかるが・・・・


といった話なのだが、私はいまいちだった
かつき劇団では、この話を喜劇に仕上げたが、私は喜劇が好きでないというのもあるが、
「どろぼうさんに、どろぼうさんのようなどろぼうさんはできない」
といったセリフが、与五郎の口からなんどもなんども繰り返され、
まるで、吉本新喜劇のような、ドタバタコメディーに、私は笑えなかった
最後もドタバタで、とどめをさそうと自分を猟銃で撃とうとする山賊
銃が壊れたりしたのを笑いに転嫁しようとするが、私は笑えなかった

芝居が終わってこの日は、かつき浩二郎太夫元が口上をした
元々が九州出身の劇団だが、今は大阪を拠点にしていますとのこと
どうも私は、大阪系の喜劇が良く分からないようで
小林劇団の意地悪ばあさんは、笑えて楽しめたのだが
重たい、硬派の、九州系の大衆演劇が好みのようだ

与五郎を演じた、かつき彩花は、座長の妹なのだろうか

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先月公演した小林劇団などから、楽屋見舞いが届いていた

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芝居後の幕間口上 この日は、かつき浩二郎太夫元が行った
元々九州出身だが、現在は大阪を拠点にしていること
23年ほど前に、夢二座長にバトンタッチしたことなどが語られた


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外題にある、東海道の文字が示すのは、やはり清水の次郎長の物語であった
外伝になるのかな
私は、もちろん初めて観た芝居だった

芝居 晴れ晴れ東海道

1景

博打うちの親分、浜松家大八(三好かずや)が、池で釣りをしている
周りには子分たちがいて、見守っている
そこへ、浜松の代官(座長二役)が登場

親分に子分を下げさせ、内密の話

実は、栄転で江戸に戻ることになったのだが、浜松で公金を横領し使い込んでしまった
浜松家の大八、穴埋めの金を用意してくれないか

お代官様、おやすい御用で、いかほど必要ですか

たったの100両だ

ええええ、100両、そんな大金を、たった10日で用意せよとは、それは無理です半年はかかりますよ

おい大八、誰のおかげでこんないい暮らしができてるのだ
代官の俺が、博打うちのお前にお目こぼししてやったからだろう
嫌だと言うなら、罪に問うぞ、死罪と遠島どっちがいいか

いやあ、お代官様それあ勘弁してください、しかし100両とは・・・

大八、お前は自分で金を作ろうとするからダメなんだ
他の奴から金を取ればよいではないか
そう、東海道で名の通った清水の次郎長が浜松家に逗留し、世話をせねばらならいという名目で、金を集めろ

ああ、なーるほど
しかし、わっしは、次郎長をみたことないんですが、

そうだろう、お前が次郎長をみたことないのだったら、他のもんも見たことない
偽者の次郎長をたてて、金を集めればよいではないか

2景

浜松家の大八
ぼんやりと、100両どうしようか、ニセの次郎長を誰にするか、自分の子分たちは土地の人に顔を知られているしと思案していると、汚い男が茶屋の女中に追われやってきて、かくまってくれという
食い逃げしたこの汚い男をかくまってやり良く見ると、以前子分だった三太郎(市川恵子)

三太郎は、浜松家にいたころ、飯炊きばかりさせられるのが嫌で、金を持ち逃げし、やくざらしい修行がしたいと他へ行ってたのだった
だが、他でも飯炊きばかりさせられるので、それなら一緒だと怒られるのを覚悟で浜松家に戻ってきたのだった

もう一度子分にしてくだせえ、という三太郎
大八は、ひらめいた
三太郎の耳元で、ささやく
おめえが、清水の次郎長の振りをするのなら、もう一度子分にしてやる

3景

茶屋で、旅の男(市川おもちゃ座長)が休んでいる

茶を飲んでいると、女中から浜松家に上納金を出せと言われ困っていると聞く
詳しく事情を聞くと、東海道一の親分清水の次郎長が浜松家に逗留したので、上納金を払わないといけないとのこと

それを聞いた旅の男は、なんだと、と眉をひそめる

そこへ、やくざもの3人に首根っこを引きずられる一人の魚売りが現れる

魚売りは、浜松家にいる次郎長は偽物だ
3人のやくざものは、何を言いやがるんでいと、今にも切りかかりそうな勢い

茶屋で休んでいた旅の男が立ち上がり、仲裁人は時の氏神と仲裁をかってでる
浜松家の3人に金を渡すと、しぶしぶ帰っていった

魚売りは、魚を売って親孝行してた、次郎長の元の子分清水の小政(市川久美子)であった
旅の男は、まごうかたなき、清水の次郎長で、二人は再開を喜びあった

小政は親孝行をしてたが、その母親も先日亡くなり、清水に戻ろうと思ってることを聞き、
小政が戻れば、大政はじめみんな喜ぶだろう、俺と一緒に清水港にけえろう
だが小政、そのめえに、この浜松で行かねばならぬ場所がある


4景

浜松家に行く次郎長と小政
浜松家では、ニセ清水の次郎長を上座において大八、子分たちが次郎長を招き入れる

次郎長は、松50両、竹30両、梅10両のどれを払うかと問われ
中をとって竹30両にしましょうかねえ

ニセ清水の次郎長(三太郎)は、秋葉の火祭りの仇打ちのことなど雄弁に語る

そこで次郎長、ちょいとまてええ

小政を呼び、この次郎長はニセモノだなあ
ヘイ
米屋のせがれ、山本長五郎。通称清水の次郎長とは、俺のことだあ

いかしちゃおけねえと、浜松一家は次郎長に挑むが、かなわねえ
三太郎を残して、逃げた

三太郎を人質にした次郎長と小政
こいつを連れていりゃあ、向こうの方から寄ってくらあ

5景

縄で縛った三太郎を連れて表へ出ると、浜松一家が襲ってきた

次郎長と浜松一家のチャンバラ

格の違いを見せつけて、浜松一家全員を峰打ちにした次郎長

謝る浜松家大八と三太郎

次郎長は、二度とこんな悪さをしないことを約束させ、大きな器量で二人を許す

そして次郎長は小政とともに浜松を後にし、お蝶や子分連中の待つ清水港へと帰っていくのであった



清水の次郎長が主役の狂言を見るのは、私は初めてだった

おもちゃ次郎長はなんとも、りりしかったですな

小政の設定が、ちょいと弱すぎる気もしたが、まあ
清水一家の兄い連中である28人衆の中でも、大政に小政、大瀬半五郎、遠州森の石松は4天王と呼ばれるとびきり腕に覚えのある子分
浜松一家の三下奴の3人や4人に囲まれても、小政が遅れをとるなぞないだろう
小政兄いから苦情がきそうだが、でもまあ話の展開上、次郎長が小政を助けないと話が進まないか

スカッとする筋であり、なかなかの出しものであった

なんども見栄を切る、おもちゃ座長の見せ場の多い狂言であった
おもちゃ座長のセリフの言い回しも、なんとも格好が良かった

セリフの言い回しは、御大市川恵子も上手で、今回は七五調のパロディーで笑いを誘ってた
三好かずやは、なかなか男前だが、声が内にこもる感じがして気になる
役者は、一声二顔三姿、なんて言うしね

評価 4

市川おもちゃ座長は芝居後の口上で、
「2年後にまた松山劇場に来ます。その時も、今回同様可愛がってください」
とおっしゃってた

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この日は、口上のあと、お楽しみ抽選会があり、その様子
ラーメン、米、トースター、電子レンジなぞが景品 私は、はずれ
舞台上中央に立ち、抽選する二代目市川おもちゃ座長

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狂言 一筋の光

目の不自由な新三郎(橘鷹勝)は、赤子を抱え、目なし地蔵のお堂に着く
地蔵の前で目を治す願掛けをしていると、一人の男が声をかける
白鷺の銀次またの名を人切り銀次(座長二役)は、山守の貸元から金で依頼を受け、新三郎の命を奪いに来たのだった
新三郎の女房と間男している山守の貸元は、邪魔な存在になった新三郎を殺そうと考えたのだった
女房を寝盗られあまりの情けなさに、それならば討ってくれと、赤子を抱き神妙になる新三郎

長脇差の鞘を払い切り殺そうとする白鷺の銀次だが、新三郎のあまりの潔さに、その赤子の笑顔をみてると俺には切ることが出来ねえ、と情けをかける
考えてみたら、あんたは悪くねえ、間男した山守の貸元と元の女房が悪いんでい
銀次は、山守の貸元から依頼された金子を新三郎に与え、江戸に行きまずは目医者で目を治してから、悪い二人を切ったらどうかと提案し、新三郎を逃がす

一筋の光を見たようだと、銀次に礼を言って新三郎が去ると、そこに、山守の子分が現れる
なぜ殺さなかったんだ、あんたにできないのなら俺がやると、追いかけようとするが、銀次が立ちはだかり子分は足を切られ追うことができない

後日、新三郎は江戸への道を歩いていると、一軒の茶店に差し掛かる
茶店の親父(ボス橘魅乃瑠)に、今日偉い侍がこの道を通ると聞く
名前を尋ねると、青木新次郎という
顔色を変えた新三郎、茶店の親父に手紙を代筆させ、赤子を道に捨てさせた

しばらくすると、茶店に偉い侍青木新次郎(橘炎鷹座長)と小者が通りかかり、茶を所望し休んでいると、赤子の声が聞こえる
みると赤子の懐には手紙があった
青木新次郎がそれを読むと、弟新三郎の子供で、この子をよろしく頼みますと書いてある
武士だった新三郎は、かつて女を追って、家を逐電し親不孝をしていた
そのことを兄新次郎は責めるが、言葉とは裏腹に目に良く効く薬サンテヨンジュウと自分の大刀を小者を通じ弟新三郎に渡す
そして、弟新三郎に、赤子のことは心配するな、恨みを晴らしたあとは、家に帰ってくればいいと示唆する
兄が赤子を連れていった後、小者から与えられた目の薬を服用した新三郎
激しい目の痛みに耐えたあと、本当に目が見えるようになり、兄の大刀を腰に差し、恨みをはらさいでかと、憎き山守一家の貸元の元へ駆け出していくが・・・


私が好みの筋だ
橘炎鷹座長は、声もいいし演技もどうどうとして、貫禄もあっていい
やくざものと武士の二役だったが、それぞれ役を演じ分けていた

そして、若い座員がうまいので驚いた
それぞれが、それぞれの役を演じ切っていたと私は思った
随所に笑いを入れて芝居は進んでいったのだが、喜劇が嫌いな私でも笑える個所が多かったのは、芝居が上手な劇団だからだろう

本筋は、かなり深刻な話だが、そこを緊張感持って泣かせるような芝居をしてるからこそ、随所に緊張を緩和するギャグに笑いが生まれる
つまり、緩急が効いていた
たとえに出して悪いが、先月奥道後劇場で観た劇団は、全体がだらけたような感じだったので、ギャグを出してもあまり面白くなかった
緩急でなく緩々では、笑いは起きないのかもしれない

上記のあらすじには省いたが、皆が去ったあとの茶屋に白鷺の銀次が現れ、茶屋の親父から、赤子を抱えためくらの男と、偉い侍とのやりとりを、聞く下りがあるのだが、そこがおもしろかった
茶屋の親父を演じたボス橘魅乃瑠は、ふらがあるというか、なんかとぼけた味わいがあり、バカなことを言ってけっこう受けてた
おそらく劇団炎舞の名物なのだろう
私は初めて観たから分からないが、他の観客はしっていたみたい

山守の貸元宅では、山守と元女房と子分たちが待ち構えていたが、新三郎が大刀の鞘を払いなで斬りにして、本懐を遂げる
兄もこっそりその様子を見ており、兄弟そろって家に帰ることとなった
なかなかいいシーンであった

悪役の山守の貸元役を、ゲスト出演の春陽座澤村かずま座長が演じたのだが、
そこの場面が、芝居全体の流れの中で、若干違和感があった
それは、劇団炎舞が劇団一体となって芝居をしているからだろう
だから、何かそこだけ浮いてしまっている感じがしたのだ
おそらく普段はこの役を、橘もん太が演じるんじゃないかと思うが、もん太が演じていれば統一感が出たろう
もっとも、澤村かずま座長には華やかさがあり、アドリブを交えた演技は劇場の中でけっこう受けていた
私は大衆演劇初心者なので、分からないが、見慣れた観客からは、そういったアドリブとかを楽しめる余裕があるのかもしれない

随所に笑いを入れた芝居であったが、笑いを省いて、緊張感をずーっと強いる芝居だったら、それも見てみたいなと私は思ったのである
決して満足しなかったわけではないが、そういうのもいいと思う

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芝居後の口上
橘炎鷹座長と澤村かずま座長
二人は仲が良いようだ

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翌日からの予定は、筆で書かれ張り出されている


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今回の劇団勇舞で、私は15劇団目、通算22回目の観劇となった

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特別狂言 吉良の仁吉

吉良港に一家を構える、吉良の仁吉(中村時太郎座長)
ちょうど3月前に恋女房おきく(津島竜妃)と祝言をあげたばかりで、おきくのお腹には子供もでき、仲睦まじい幸せな日々を送っていた
おきくの兄安濃徳の用心棒、侍上がりの門井の先生(勇羅庵嘩総座長)に手作りの弁当を土産に渡し、門井は幸せな様子を兄に伝えると仁吉宅をあとにする

その夜、門井と入れ替わるように仁吉の兄弟分神戸の長吉(勇姫也)が訪れる
親父の代から縄張りだった荒神山を、安濃徳に盗られた
返してくれと頭を下げたが、俺は力で盗ったんだ、返して欲しくば力づくでこい
神戸の長吉は、荒神山で安濃徳に戦いを挑む、その助っ人を仁吉に求めた
仁吉は悩む、なぜなら女房おきくは安濃徳の妹であり、安濃徳は義理の兄
悩んだが、仁吉は兄弟分の長吉の側に立つことを決断する
縄張りを盗んだ安濃徳が悪い、義理を重んじる仁吉は、女房の兄より杯を交わした兄弟分の側についた
仁吉は、子分に命じあたり箱(硯箱)を用意させ、茶の湯で墨をすり筆をしたためる
女房のおきくがその手紙を受け取り、見ると三行半の離縁状
おきくは問う、いきなりなぜ離縁、悪いところがあったら言ってください、直します
それでも直らないなら殴ってください、それでもダメなとき初めて、離縁状ではありませんか
その問いに、俺は神戸の長吉側につき、縄張りを盗んだおめえの兄安濃徳と戦う
それじゃ、兄さんが荒神山の縄張りを神戸の長吉さんに返すよう頼んでみる、返してくれたらいいのね
そうなったら大手を広げておめえを迎いに行くぜ

好きあった者同士、泣きの涙で別れた

場面変わって、荒神山へ向かう途中
安濃徳の用心棒、門井の先生と出会い、仁吉は恋女房おきくが自害したことを知らされ、遺髪を受け取る
仁吉は悲しみにくれたが、荒神山へ向かう

荒神山で、敵味方となった門井と刃を交わす中、一発の銃声が
仁吉は門井をかばい撃たれた
なぜ俺をかばって撃たれたのだと、門井は仁吉にわざと切られ絶命する
助けに来た長吉や子分たちに戸板に乗せられ、死期が迫る仁吉は叫ぶ
おきく、あの世で子供と3人で幸せになろうと・・・

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ご存じ吉良の仁吉
講談、浪曲、映画にドラマ、歌の文句にと、幅広く吉良の仁吉の物語は知られている
浪曲だと広沢虎蔵の血煙り荒神山が有名
村田英雄の人生劇場では、「吉良の仁吉は男じゃないか 俺もなりたや仁吉のように」と歌われた

大衆演劇でも、定番中の定番の狂言だと思うが、初心者の私は初めて拝見した
他の劇団の外題で何度か見てたが、休みが合わずに切歯扼腕してたが、今回念願の観劇となった
外題東海遊侠伝も、この噺だと思われる

最初こそチューをしたり、ラブラブ振りを強調したりと、喜劇調だったが、神戸の長吉が訪れたあたりから、重い芝居となった
離縁するシーンは、いわゆる山を上げて情感たっぷりに演じられた

仁吉を演じた中村時太郎は、昨年座長になったばかりの24歳、若干貫禄不足は否めないが、実に熱演で、
何年かすれば、さらに良くなるだろう、そんな可能性を秘めた演技だった

見せ場もたくさん作られていた
おきくを離縁したあと、仁吉と長吉が手と手を取り合って、見得を切る場面や、
荒神山で撃たれる場面、最後の戸板に乗せられた仁吉が高々と持ち上げられ幕となる場面
ちょいとくさい感じが、私にはちょうどいい
座員も、仁吉の味方になったり敵になったりと、何役も忙しく演じながら、熱演していた
さすが、特別狂言とうたった演目だ

奥道後劇場は、顔見せミニショーがなく、通常では芝居1時間にショー1時間なのだが、
特別狂言吉良の仁吉は、1時間半の芝居、大熱演であった

この日は、オクゲキの日だそうで、入場するのは通常料金だが、後日使える入場料千円の割引券がもらえた
ゆえに、客も多く、100人くらいは入っていたろうか、大入りが出た

一幕3景の芝居だったが、車いすの団体が介助者にせかされ、1景仁吉がおきくを離縁する場面が終わったとたんに帰っていった
これから荒神山に向かう佳境に入るのに、なんで?私は思ったのである

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芝居後の口上あいさつ
中央マイクを持つ、中村時太郎座長

おまけ画像

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観劇前にコンビニで買った厚揚げ
夏以降、初おでんになるかな

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最近、なぜかよく食べるようになった、ローソンのアメリカンドック


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外題 清水港に来た男
森の石松の物語であった

<あらすじ>
茶店に、土地のやくざが訪れる
赤羽の親分(北城嵐)と二人の子分だ
赤羽の親分は、茶店の親父(座長二役)に娘おみよ(橘もみじ)を女房に欲しいと言う
体よく親子に断られると、こんどは借金を返せ
3両借用の証文を偽造し、借金は30両となっていた
そんな大金借りてない、返せないと茶店の親父が言うと、赤羽は親父を殴り倒し、借金のかたに娘を預かると、連れて行ってしまった

そこに森の石松(橘鷹勝)登場
店の親父から、娘を助けて欲しい
「よし、俺にまかせろ」石松は二つ返事で引き受けた
赤羽一家の家では、親分が娘おみよに求婚するが、無下に断られ、奥の部屋に監禁
石松が登場し、長脇差の鞘をはらい、おみよを救出

追いかけてきた赤羽の親分を殴り撃退
赤羽は大熊と次郎長は親戚だあ、言いつけてやると、殴られた顔を抑えて捨て台詞

石松は、東海道一の親分と呼ばれる清水の次郎長が相手とは大変なことになったが、次郎長をやれば俺の名前があがるぜ、と前向きな考えで、清水一家に乗り込むことを決意

清水一家では、次郎長(橘炎鷹座長)と小政(橘光鷹)が、「赤羽の叔父貴が素人衆を泣かせてばかりで、代官からなんとかしろ」と言われ困っていた
そこへ、殴られた鼻を押さえた赤羽の親分が訪問
鼻声で何を言ってるか分からないが、どうも森の石松という悪い奴にやられた仇をとってくれ、と言っているようだ
そこへ、石松登場、次郎長さん命は貰った覚悟しろ、と長脇差で切り込んだ
ところが、次郎長は強く、素手で組み伏せられる

石松にいきさつを聞くと、やはり悪いのは素人衆を泣かせる赤羽の方
一計を案じた次郎長は、赤羽と石松を戦わせ、石松は赤羽を刺し悪者退治
自分の叔父貴をやった石松に対し、次郎長は赤羽は病で死んだのだと不問にふした
次郎長の器量に惚れた石松は、その場で次郎長の子分に志願した
清水一家にまた一人、ひときわ暴れん坊の強い男が加わったのであった・・・


あらすじは、上記の通りだが、喜劇で描かれていた
とにかくこの日は、北城嵐の日であった
娘おみよへの求婚の、「僕は・・・、愛を・・・、きみを幸せに・・・」といった見た目とあまりに違う台詞がおかしく、
石松に殴られて鼻を手ぬぐいで押さえてからは、なんだかヘンテコな声で何を言ってるのか意味不明で
周囲の人間が、間違えて聞きとるという

たとえば、赤羽が、「森の石松が」と言おうとするが、鼻を押さえてしゃべるので、
「ふぉふぃふぉ、ふぃふぃふぁひゅひゃぁ」としゃべる
それを、次郎長が聞いて、
「なになに、マメが煮えてる?どこに?」
といった具合に
するとすかさず、赤羽がかぶりを振り、
「ふぉふぃふぉ、ふぃふぃふぁひゅひゃぁ」
次郎長「・・・・うーーむ?」

それは、繰り返し繰り返し、これでもかというまで続き、
客席は爆笑の渦であった
喜劇をあまり好まない私も、今回ばかりは、腹がよじれるほど笑わせてもらった

北城嵐の鼻声は、妙に甲高く、もしかすると何らかの機械を通しての音声だったのかも
そのくらい、奇天烈な声であった
北城嵐のボケに対する、座長はじめ劇団炎舞の役者陣のつっこみも、さすが大阪といわせる面白さであった

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芝居後の口上風景


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ところで外には、紅あきら、哀川昇両氏の生花があった

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内には、翌日以降の外題


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口上挨拶の様子

外題 花の兄弟 お伊勢参り

<あらすじ>
富くじで景品の伊勢参りが当たったので、あほの兄花太郎(橘炎鷹座長)と、遊び好きの弟菊次郎(橘鷹勝)は、お伊勢様まで二人旅をすることに
途中で寄った茶店で、持ってた荷物一式を盗まれた二人は墓場のお堂で野宿するはめとなる
夜、墓参りに来た娘(橘もみじ)が気を失い、お礼金目当てで菊次郎が娘を家に届けに行く
一人になった花太郎の前に、(おばQの古い方の主題歌が流れ)幽霊(橘光鷹)が登場
女の着物を着てるので女の幽霊と思ったが、墓の名前は、さよ吉となっている
訳を聞くと男として生まれたが、性同一性障害で本当は女なの
三途の川の渡し船は、男女別となってて、女の船に乗せてくれないので、成仏できない
そこへ、菊次郎が娘を届けて三両のお礼をもらったと帰ってくるが、菊次郎には幽霊が見えない
なぜなら幽霊は、心のきれいな人間にしか姿が見えないのだ
お金ができたので、宿屋で宿泊することとなった
幽霊のみの吉は、男前なのでという理由で菊次郎にとりつく

それから無事家に帰り、一年が過ぎた
お伊勢参りの効能か、花太郎はアホが治りしっかりものとなり、英語もしゃべるようになった
幽霊にとりつかれてる弟は、遊びに出掛けなくなり家にいつくようになった
父親(北城嵐)は、「二人がこのようになれたのも、お伊勢様のおかげだ。お礼まいりに行ってきなさい」
花太郎「じゃ三人で行こう」
菊次郎「えっ、二人じゃないの?」
花太郎が不敵な笑みを浮かべ、最後は全員でダンスして終幕

<感想>
座長演ずる、あほの兄花太郎は、しゃべり方が藤山寛美によく似ていた
大衆演劇では、松竹新喜劇の芝居を演ずることがあるので、今回の花の兄弟お伊勢参りも、松竹の芝居を元にアレンジを加えたものかもしれない
今回で劇団炎舞は3回目の観劇となるが、橘炎鷹座長は、一の線から三の線、若侍から老人まで演じ分け、なかなか達者な役者さんであると私は思った
それと今回光ってたのは、幽霊役の橘光鷹
エキセントリックな幽霊の女形だったが、立ち居振る舞い、はじけた演技、なかなか熱演であった
女形でシリアスな芝居をしても、かなりいけるのではと、私は思った

うーーーむ、しかし私の苦手な喜劇
前回、前々回と炎舞の芝居は、なかなか良かったが、今回は正直、私はあまり楽しめない残念な結果となってしまった
といっても、会場の他の客は、けっこう受けてて、笑いも多かったように思う

大衆演劇には、思った以上に喜劇が多い印象だ
女性の観客が多い大衆演劇では、喜劇の方がうけるのだろうか

炎舞前回の清水港にきた男のように、きちんとした話の筋があってその中にある笑いは楽しめるのだが、今回のようなハチャメチャな喜劇は私には良さが分からない
今回で累計24回目の観劇となったが、私は重たい芝居や、悪い奴をやっつけスカッとする剣劇、主人公が誰かのために死ぬ、あるいは逆に誰かが主人公の為に死ぬみたいな、悲しい芝居が好みだと今回確信した
劇団炎舞は、若手も含めて芝居が上手い劇団だから、笑いを入れずそういうのもやろうと思えば出来るのだろうが、やらないのだろうと思う
お客様に喜んでもらうのが大衆演劇だから、川上主義でなく川下主義
大衆演劇の観客は、妙齢な御婦人方が多く、男の観客は圧倒的に少ない
私のような好みというのは、少数派なのだろう

私が一番好きな鹿島順一劇団は、松山劇場5月の公演でお客が少なかった印象があるが、全身全霊の重たい芝居というのは、今時はあまりうけないのだろうか

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芝居後の口上あいさつ
きれいにとれなかったが、画像右、幽霊役の橘光鷹の特殊メイクが残っている

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この日は15日だったが、翌日からの外題は、未だ張り出されずだった
翌日のゲスト、橘ひろとは、橘鷹勝の父親か兄らしい

おまけ画像

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観劇前に寄ったローソンにアメリカンドックがなく、この日はジャンボフランクにした
宇都宮人さんが好きだと言ってたが、なかなかうまかった


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劇団勇舞は、今月2回目。この日は喜劇

前回もらった千円の割り引き券で私は入場
この日もけっこう入場者が多く、大入りがでた

狂言 二人大工(ににんだいく)

<あらすじ>
時代は大正から昭和初期のころ
東京の芸者千代華(勇姫之助)が大阪に出てきて、たっちゃんを探してるという
関東大震災の復興の仕事で、大阪の大工たっちゃんが東京にきて、深い仲となった
たっちゃんが大阪に帰るとき、必ずお前を迎えにくるからと言ってくれたが、5年経っても音沙汰がないので大阪に探しに出てきた
親切な料理屋のおかみを通じて、大工のさん公(中村時太郎座長)に聞くと、兄貴分の名がたつだと言う
さん公がたつ(勇姫也)に確かめると、まさしく芸者千代華が探している大工のたっちゃんだった
二人を引き合わせると一緒に暮らしたいということになったが、たつには鬼嫁(津島竜妃)がいた
さん公とたつは、鬼嫁の待つたつの家に行き、苦労しながらも荷物を運び出すことに成功
新しい住居に貸間を見つけ、たつと千代華はここに引っ越すこととなったが、そこの大家(勇羅庵嘩総座長)は鬼嫁の父親だった
そこへ長らくこの家を飛び出し行くへ知れずとなっていた鬼嫁が帰ってきて、たつ達と鉢合わせし騒動となるが・・・

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<感想>
吉本新喜劇風のドタバタ喜劇であった
私は、大衆演劇において洋服での芝居は初めて観た
中村時太郎座長が器用に立ち回っていた
相棒役の勇姫也は、わりと押さえた演技
勇羅庵嘩総座長と津島竜妃が化粧も大げさで、エキセントリックな人物を演じていた
アドリブもふんだんに交え、客席もいじり、今流行りの「だめだめよお」なぞも交えて笑いをとっていた

ただ、どうも私は喜劇が苦手だ
特にこういうドタバタコメディーは、良さが分からない
前回の特別狂言吉良の仁吉は、大いに楽しめたが、今回は楽しめなかった
といっても、会場はけっこう受けていた

この日の前日見た、劇団炎舞の公演も喜劇だったので楽しめず、喜劇が苦手で重い芝居が好みだと確信したが、今回追認する結果となった
外題を見て、行く芝居を選択すればいいのだが、どんな話なのか分からないし、ネットで下調べしても大衆演劇の芝居のあらすじは情報が少ない
まあ、今はどんな芝居でも、観てみる時期だとは思うのだが

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芝居後の口上挨拶 勇姫也
芝居の大工の衣装のまま
この日は第二部のショーが時ちゃん祭りと題する時太郎十変化なので、座長が準備に大忙しなので勇姫也が担当とのこと

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<追記>
前回、外題吉良の仁吉のとき、車いすの団体がいて、芝居の途中で帰ったことを書いたのだが、今回も車いすの団体がいて、やはり途中で帰った
もしかすると、観劇時間が1時間とスケジュールが決まっていて、時間になったから帰らざるをえなかったのかもしれない
奥道後劇場は、芝居は1時間で終了予定なのだが、前回が1時間30分、今回が1時間20分の熱演だったのだ


おまけ画像

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観劇後、入浴券がセットなので奥道後の温泉に入ったのだが、出たあと飲んだフルーツ味の乳飲料110円
この味結構好きです


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10月22日観劇の記録 劇団勇舞は、今月3回目となる

外題 忠治と山形屋

<あらすじ>

百姓の老女(津島雅)が二人の男(勇姫也、ベビー時丸)に襲われ、懐中の50両を奪われる
奪われた50両は、飢饉のため村の田畑がボロボロになり、可愛い娘を、十手を預かり二足のわらじを履く山形屋の親分(勇羅庵嘩総座長)に売って得た、命より大事な金
このままでは村に帰れない、悲観した百姓女は松の木で首をくくろうとする
それを見とめた編み笠の男(中村時太郎座長)が、止めに入り事情を聞き
「それじゃあ、山形屋に一緒に行こう」
編み笠の男の腰には、長脇差が一本差してあった

編み笠を頬かむりに変えた男と、百姓女は、山形屋に行く
権助言葉で男はずうずうしくも強引に中に入り込む

山形屋は、この店の中ならまだしも、店の外で50両をとられたことを保証はできない
なんだと
編み笠の男は、頬かむりを取る
山形屋が男の顔をよく見ると、あの国定忠治であった
百姓女から50両を奪ったのは、山形屋の差し金と見抜いていた忠治は、百姓女のため一肌脱ぎ、50両と娘を取り戻そうとするが・・・

<感想>

おそらく演じつくされたであろう国定忠治の物語
私は初心者で、この芝居は初めてであり、また、こういう定番中の定番の芝居が観たかったのでいった
やっぱ、こういうのがいい
勧善懲悪というのだろうか
赤城の山を降りた忠治が、旅の途中で世直し、悪い奴をやっつけるという
わずか二分の金で、52両を山形屋から取り、花街に売られた娘も取り返し、最後剣劇になったのも私好みだ

中村時太郎座長は、本日も熱演
勇羅庵嘩総座長は、おちゃめなところを見せ、いささか脱線して笑いをとっていた
勇姫也は、総座長から、おい婿養子なぞとかなりいじられ、がんばっていた

今回は、話のすじがしっかりしてるので、アドリブの笑いが入っても、私は楽しめた

ただ、笑いを入れなくてもいいのでは、とも思った
なんだろう
日本の歌手でもアメリカの歌手でも、昔のヒット曲の歌い方を変える人がいる
故尾崎紀世彦のまた逢う日までとか、欧陽菲菲の雨の御堂筋とか、悲しき街角のデルシャノンとか

何十年も歌ってるので、飽きてきて、自分で曲調を変えてしまうのかもしれない
そういうのが私は好きでない
やっぱり、当時歌ってた通り歌って欲しい
美空ひばりは、年をとってからも当時の歌い方を、あまり変えなかった
ひばりは崩さないよう意識して実践していたそうだ、だからすばらしい

大衆演劇で、定番の芝居に笑いをプラスするのも、演ずる側に飽きがくるからというのが、理由の一つかもしれない
また、観る側もすりきれるほど観てると、そういう本筋から離れた笑いを楽しむという余裕があるのかもしれない
それと、もちろん演ずる側のサービス精神、お客さんに喜んでもらおうという精神からというのが、一番大きい理由だろうと思う
勇羅庵嘩総座長が、アドリブを入れ、ハプニングを膨らませて笑いに変える
それは、お客様を楽しませようというサービス精神だというのは、間違いない
実際、前方に座る常連客は、かなりうけていた

ただ私は初心者なので、今の段階では、そういったサービスを省いた、台本通りの芝居の方がよろしい
愚痴っぽくなったが、この日の芝居が悪かったというわけでは決してない
強いて言えば、劇団勇舞の一回目に観た吉良の仁吉のように笑いをなるべく排除した芝居の方が、私は好みということだ

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芝居後の口上あいさつの様子


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パンフレット

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10月の公演記録


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第二部 狂言 
外題 忠治と円蔵

<あらすじ>
賭場荒らしをして、二本の長脇差に追われる、いざよいの月太郎(橘光鷹)を助けた、日光の円蔵(橘炎鷹座長)
月太郎は、立派なやくざになりてえ、親分さんの下で修業させてくだせえ
円蔵は、おめえはやくざにゃむかねえ、実家に戻りいもでも掘ってろ
それでも、やくざの修行をしてえという月太郎に、円蔵は
それなら、このあたりに国定忠治を語る偽者がいるからそいつを切ってこい、切れば子分にしてやろう

場面変わって
村の若い衆の握り飯を盗んで追われる、身なりの汚い男(沢田ひろし)
3人の若い衆に、転がされ取り囲まれてしまった
そこへ、角兵衛獅子の子供(橘もみじ)が通りかかり、若い衆に握り飯代として金を渡し男を助ける
身の上話をすると、男は天涯孤独な身の上、角兵衛獅子の子供も親方を無くし一人ぼっち
おじちゃんも一人なら、あたいの親方になっておくれよ

そこへ円蔵と月太郎があらわれる
身なりの汚い男は、おめえは日光の円蔵、ひさしぶりだなぁ
すると円蔵は、忠治を語るにせ者とはおめえのことか
何を言うのだ円蔵、おれは本物の忠治じゃないか
赤城の山を降り、体を悪くし落ちぶれ果てた忠治は、名刀小松五郎義兼まで食べ物と交換したことなぞを語る
俺の知ってる国定村の忠治親分は落ちぶれたってそんなことはしねえ、おめえは偽者だ、月太郎この語りやろうを早く切れ
二人の話をじっと聞いていた月太郎、本物の忠治と見抜き、切ることができず、助けてやってくだせえ
角兵衛獅子の子供も、おじちゃんはわたいの親方なんだよう、だから切らないで、と嘆願する
二人にかばわれる忠治の姿をみて円蔵は、虚空をにらみ・・・

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<感想>
観劇半年の私は、この話も初めて観た
派手な立ち回りなぞはないが、国定忠治の悲しい人情話に仕上がっていた
沢田ひろしは、落ちぶれた忠治の心の内面を表情に表し、悲しみと、円蔵に投げ銭されたおりの怒り、角兵衛獅子の子供と生きていくために怒りを我慢する心情など、自在にうまく表現できてたと思う
橘光鷹は、ぼんくらな男月太郎役をうまく演じていた
橘もみじは、亡くなった両親を思い、空に向かって「おっとさーん、おっかさーん」と叫ぶおりと、忠治をかばう時に実際に目に涙を浮かべた実に熱演であった
橘炎鷹座長は、円蔵の忠治に対する複雑な思い、心情の変化を演じ切り、かっこよくもあった
最後は、舞台に一人だけとなり、昔の忠治親分の思い出なぞを語り、円蔵役の炎鷹座長に見せ場の多い舞台であった

今回は、笑いに関して、ほぼ排除した芝居であった
深刻なお芝居が97%で笑いは3%
 
忠治が角兵衛獅子の子供の差し出す杖につかまり花道に退場した後、円蔵が月太郎に、
「じゃあやくざ修行をしに帰るか」と言うと、
「はいっ、やっぱやめます。おらあ、やっぱやくざにむいてねえ」
ここでずっこけそうになり、
「お前は、役者にも向いてねえんじゃねえか」
アドリブはこの台詞ひとことだけだったと思う

やはり劇団炎舞は、芝居がうまい
しっかりしているからこそ、ギャグも笑えるのだろう
炎鷹座長は相当うまいし、若手もうまい
沢田ひろしも期待通りの演技力で、私は満足したのである

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芝居後の口上の様子

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不思議なことに、この翌日以降の外題は、一切書かれてなかった


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11月3日、この日の鳳凰座の公演で、
私は16劇団目、累計すると28回目の観劇となった
これまでただの一度も、芝居の外題が重なったことがないという
いったい、大衆演劇には、いくつ外題があるのだろう

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第二部 芝居
外題 二人忠治(ににんちゅうじ)

<あらすじ>
海原一家のおかみ(剣一平女形)と娘(中野雅)が歩いていると、赤田一家の若い衆が因縁をつける
おめえのところの賭場と娘を渡せ
おかみが困っていると、茶店から風采の悪い男が現れ、助けてくれた
風采の悪い男(中野加津也座長)が「おれは国定忠治だ」と名乗ると、赤田一家の若い衆は「えっ、あの代官切りの」と恐れおののき一目散に逃げ出した
おかみは感謝の気持ちから、忠治親分今夜の宿が決まってないなら、ぜひうちどもの家に泊まってくださいませ
忠治と名乗る男は海原一家にわらじを脱いだ

その噂を聞いた一人の旅烏(中野だん丸座長)、海原一家を訪れる
ごめんなすっておくんなさい、こちらに国定忠治親分がいらっしゃるそうですが
忠治を名乗る男と対面すると、是非親分さんの子分にしてくださいと、子分となった

ある日、赤田一家の若い衆が、海原一家を訪れ、娘をかどわかしてしまった
おかみは忠治と名乗る男に、親分どうか娘を助けてやって下さいと懇願するが、忠治と名乗る男は逃げ支度

そこで子分になったばかりの旅烏が、身分を明かす
俺が本物の忠治だ、おめえは偽者、たたっきってやるから、覚悟しろ
忠治を語ったニセ忠治は、命を取るのだけは勘弁して下さい
本物の忠治は、俺に切られるのが嫌なら、赤田一家に乗り込み、海原一家の娘を助け出してこい、さすれば、俺もおめえを切らねえ助けてやろう
すぐに殺されるより、けっこましと、ニセ忠治は、逃げないようにと監視する国定忠治と連れ立って、娘を助けに赤田一家に行くのだが・・・

<感想>
私はこの芝居も初見だった
いかにも田舎者といった特殊メイクをした中野加津也座長は、アドリブをふんだんに盛り込み、客席もいじり3枚目役を熱演してた
剣一平の女形は、なかなかよく、大年増のおかみ役に合っていたと思う
アドリブで若い衆を殴ったり、逆切れしておかまが怒ったときのような乱暴な口をきき、客席を笑わせていた
本物の国定忠治を演じた中野だん丸は、中野加津也座長に、
「私と役を逆にした方が良かったんじゃありませんか」
「何をいってんだ、お前が座長か!」
なぞと突っ込まれ、笑いを取っていたのだが・・・

うーーん・・・、まいどだが、喜劇が苦手な私は、この芝居を楽しむことができなかった
笑って泣かせる人情喜劇や、筋がしっかりした芝居の中に笑いを盛り込んだものなら、楽しめるのだが、
今回のようなキテレツなメイクをして、悪乗りしてるのではないかというほどアドリブを入れて脱線する芝居は、苦手だ
もちろん、お客さんを楽しませようというサービス精神からくるものだとは理解してる
だけれども・・・
大阪では、こういった構成の芝居が受けてるのだろうか
ほんまかいな、といった感想である

そもそも二人忠治は喜劇なのか
芝居の後半は、にせ忠治が、本物の忠治の力を借りて、悪者の海原一家をこらしめ、娘を助け出し、
「たとえ偽者だったとしても、私を助けにきてくださって感謝してます、どうか私をお嫁さんにしてください」
と、ハッピーエンドとなっている
芝居の筋としては、いい話なのに、他劇団もこんな構成で演じてるのだろうか
普通に演じてくれてたら、私も楽しめたと思う

後から思ったのは、まだ11月3日なので、松山劇場の客がどんなギャグに対してどんな反応をするのかを、中野加津也座長が見定めてたのかもしれない
だから、ニセ忠治の方を演じたのかも
松山劇場の観客が、喜劇を好むのか悲劇がいいのか
どういったギャグに反応するのかとか

この芝居を観た直後の私は、鳳凰座は自分にとっては好みじゃないなと思ったのだが、第三部のラストショー鯉名の銀平を観て、芝居の時の印象とは全く逆に鳳凰座は素晴らしい、中野加津也座長かっこいい、また観に行きたい
こう変わったのだった

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中野加津也座長が特殊メイクで芝居後の口上挨拶にでられませんのでと、口上を代演した中野だん丸座長
4月の哀川昇座長の真芸座に、ゲスト出演してた時と同様、よくしゃべっていた

ラストショーは鯉名の銀平をやりますよ、座長かっこいいですよ、みなさん楽しみにしてください
9日のロング公演のお芝居は、中野加津也座長はまり役の森の石松、浪曲に合わせての芝居で、4時間ではとてもおさまりません、なぞと告知していた
芝居の外題が決まってるのは、昼の部だけのロング公演のみで、あとは中野加津也座長が、松山のひとたちはどんな芝居を好むんだろうと、芝居の外題を日夜検討しています
喜劇が好きか、悲劇が好きか、是非教えてください
なぞと口上していた

だん丸座長の言う通り、この日の翌日以降の外題は、全く張り出されていなかった

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<おまけ画像>
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この日の観劇のお伴、
ローソンのピザまん
お目当てのアメリカンドッグがなかったので、肉まんにしようかと思ったが、それも売り切れだったのでピザまんを買った
それにしても、アメリカンドッグは売り切れが多い
意外であるが、結構人気が高いのかもしれぬ
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11月8日
筑紫桃太郎一座 花の三兄弟で、私は17劇団目、通算29観劇目となった
この日は、土曜日だったし、けっこう入ってて80人くらいは観客がいたか
大入りが出た

第一部 芝居
外題 知らぬが仏 (劇団三枡屋 市川市二郎作)

<あらすじ>
芝居の冒頭、良い親分、丸屋勘三郎(博多家桃太郎 弟座長)が、敵対する一家の悪い親分(筑豊國太郎 頭取)に祭りの権利を奪うためだまし打ちされ、いきなり死んでしまう
舞台には、丸屋勘三郎が死体となり一人横たわっている
すると、坊さんの格好をした貧相な死神のへ八(筑紫桃之助 座長)が登場し、死体の肩をたたくと丸屋勘三郎が起き上がる
生きていたわけではなく、魂が分離して起き上がったのだった
死神のへ八(へはち)は、あなたは死んだのであの世につれていきます、ついてきてください
この世に未練を残した丸屋勘三郎は、納得できず死神に難くせをつけ恫喝し、あの世へ行くまで二日間の猶予をもらう

自分の一家に戻る丸屋勘三郎
死神をさらに恫喝し、子分にしてしまう
一家に丸屋勘三郎の妹と子分の新吉(玄海花道 花形)が戻ってくるが、自分の姿は彼らには見えない
そこへ、自分を殺した敵対する一家の悪い親分が子分を連れて訪れ、祭りの権利を渡せと脅す
新吉は、うちの一家の権利だから渡せない
すると悪い親分は、子分と計らい新吉を気絶させ、妹を拉致し連れていってしまった

魂となった丸屋勘三郎には、手も足もだすことができない
本来なら生身の人間に言葉を伝えることはできないが、死神の協力で、子分の新吉に、自分の無念を伝え、悪い親分をたたっ切れと命令することができた
新吉は親分丸屋勘三郎の長脇差を腰に差し、悪い一家に切り込みにいく
新吉一人では返り打ちにあってしまう、丸屋勘三郎は、死神と彼の仲間の貧乏神と疫病神を引き連れて新吉のあとを追うが・・・・

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<感想>
主役は、死神へ八(筑紫桃之助 座長)だが、丸屋勘三郎(博多家桃太郎 弟座長)も主役とみていい
筑紫桃之助 座長は、気弱なとぼけた味わいを見せて笑いを誘ってた
博多家桃太郎 弟座長は、江戸時代のやくざの親分というより、この喜劇に合うよう、暴走族のリーダー風な乱暴ものといった役作りをしていた
筑豊國太郎 頭取は、ベテランの余裕、アドリブを交えて自ら芝居を楽しんでいた感じ

魂になった丸屋勘三郎や死神は、生身の人間から姿が見えない設定なので、それを利用してやり放題
こよりを作って悪い親分の鼻の穴をつついたり、悪い親分の子分にヒゲを描いたりして、笑いを誘っていた
あの世の声をこの世の新吉に届けるために、死神に習って唇をプルプルしながらしゃべる桃太郎弟座長のくだりには、爆笑した

芝居の最後は、死神のへ八がこのように言う
「大丈夫ですよ、バレやしません。(死神の上司の)閻魔大王様でも、仏になることがあります。知らぬが仏!」
まるで落語の下げのような終わり方で終演し、観客はここでやっと外題の意味を悟るのである

さて、私は喜劇が苦手だが、この芝居には好感を持てた
そんなにたくさん笑ったわけではないが、SF的任侠喜劇時代劇とでもいうのだろうか、こういう芝居は初体験であり、新鮮であった
筑豊國太郎 頭取以外は、基本台本通り演じてて、ストーリーの中で笑いを起こそうという姿勢が感じられて、好感をもてた

比較的新しい新作だったこともいいね
あとの口上で、劇団三枡屋 市川市二郎が作った作品だということが分かった

落語でも、私は古典の大ネタを好むが、新作を作る噺家には好感をもっている
古典の大ネタだって、創作した当初は新作落語だったのである
伝統のネタを大事にするのはとても大切だが、創作するのも大切
その時代にうけるネタを作り未来に残る落語か否かは、時代が判断してくれる
落語の最近の新作は、いずれ淘汰され、ほとんどが50年後には、なくなっているだろう
創作した本人以外は、誰もやり手がないかもしれない
だが、たとえば柳家小ゑんが創作した、おでんの具たちが主人公の悲喜こもごもな人情喜劇落語「ぐつぐつ」だとか、創作した本人以外もネタとし、おそらく50年後も後世の噺家たちが語るであろう新作落語もあるはず

大衆演劇だって、伝統の芝居を演ずるのはとても大切だけれど、それにあぐらをかいているだけでは、逆に時代に取り残されてしまう
ほんのふた昔前は、連続殺人事件とかをモチーフに芝居を創作してたと聞く
そんな当時の芝居は、今は演じられてないと思うが、たくさん創作していれば、必ずいくつかの作品は、将来残っていくと思う
戦後の大衆演劇華やかなりしころは、座付き作家がたくさんの新作を書いてたというし、時代に左右されない真の傑作は今も各劇団で演じられているのだろう

もっとも時代が違うので、座付き作家なぞいなく、ほとんど休みもない大衆演劇の劇団員の人たちにとって、そんな余裕はないかもしれないけれど

それはともかくとして、安易な笑いに逃げず、ごまかさず、台本通りに演じて笑いを起こそうとしてるようにみえた花の三兄弟に、私は好感をもったのであった
願わくば次回、喜劇でなく悲劇を演じ、泣かせる芝居がみたいものである

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主役を演じた筑紫桃之介座長、口上風景
死神の扮装のまま
物腰も口調も柔らかく、私は好感が持てた

<追記>
2日前、テレビを観てると、フィギュアスケートの羽生選手が、練習で中国の選手と激突し負傷。ふらつく中出場し、5回くらい転倒した。だが倒れても倒れても立ち上がった、その姿は美しかった。痛々しかったが見事2着に入り、次のNHK杯で普段通りの滑りができたならグランプリファイナルにも行けそうだ。Yamagutijiji.comは、羽生選手を応援しています。


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第一部 前狂言
外題 老後の忠治

というようなわけで、気を取り直した私は、芝居を観たのであった
だん丸座長が主役の芝居は、初めてだった

<あらすじ>
目明し勘太郎(中野貴之助)の一家に、お役人が訪れる

勘太郎よ、国定忠治がここへくるかもしれぬ
え、忠治は張り付けで処刑されたのでは
いや、実は忠治を語る偽者だった
・・・・・・
勘太郎、拙者が目をかけたことで今があるのを忘れていまいな
へい
なら、拙者を裏切るようなことはするなよ、忠治が現れたら必ず連絡するように
へ・・い

夜になって、勘太郎が奥で休んでいると、トントントンと音がする、玄関に人の気配
勘太郎が戸をあけると、一人の足の悪い老人(中野だん丸座長)が立っている
家の中に招き入れ、老人が所望した水を与えると、勘太郎は、ハッと気づき、
あなたは、国定忠治親分ではありませんか
いや、と一度は否定したものの、話すうちに老人は、俺が忠治である、勘太郎元気だったかと語る
勘太郎は、世話になった恩人の忠治に
親分のおかげで、こうやってまっとうな暮らしができております
その節はありがとうございました

赤ん坊だった勘太郎が立派に成長した姿を見て、忠治は、
昔話を語り始める
国定村の悪代官を切り、米蔵をあけ飢え死に寸前の百姓たちに米を分けあたえたこと、赤城山に立てこもったこと、勘太郎の父親の勘助がいかに立派な目明しだったかということ
一通り語り終えた忠治は、前のめりになった聞いていた勘太郎を前に、意を決して俺に縄を打てという・・・

<感想>
私はこの芝居も初見であった
主役を演じた中野だん丸座長を見なおしていた
というか私は、ほとんどだん丸座長を知らなかった、というのが正しい
4月の真芸座のゲスト出演と、前回11月3日の喜劇調の二人忠治の本物の忠治役
それしか観てなかったので、主役を演じたのを観たのは今回が初めて
結論から言えば、だん丸座長は芝居がうまい
おそらくまだ20代であろうだん丸座長だが、
勘太郎の一家に、訪れた瞬間から、老忠治であった
私には、だん丸座長が老人に見えた
年は若いが、さすが座長と名乗るだけある
この物語の登場人物は、5人
その中の、藤博太、中野雅、中野旭は、芝居の冒頭のみの出演ですぐに舞台を去った
その後は、忠治老の中野だん丸、勘太郎の中野貴之助のみの二人芝居
勘太郎は、主に老忠治の聞き役といった役柄だったので、8割は老忠治のひとり芝居という趣であった

ゆえに、この芝居では、老忠治を演じる役者の技量で良し悪しが決まるだろう
今回の老忠治、中野だん丸座長は、なかなかのものであった
出てきたときから、私には老人に見えたし、多くの独り語りも良かった

独り語りは、難しいと思う
なぜなら、言葉だけで、赤城山のことや、勘太郎をどういう経緯で助けたかを説明せねばならない
どんなに芝居が上手な座長クラスでも、この一人語りが苦手で、この芝居を出せない劇団もあるのではないかと思う

噺のプロ、落語家や講談師、あるいは俳優の故渥美清、あるいはさだまさしのような言葉の力が必要
たとえば、寅さんでおなじみの故渥美清
彼は、男はつらいよの映画の中で、妹のさくらをはじめ、車屋の面々を前にし、一人語り始める

お寺の鐘が、ボー―――ンと鳴る
あたりは暗くなり始めている
夕暮れ時の山村の家々に明かりがともる・・・・

寅さんが、そういう言葉をしゃべっただけで、映画館の観客たちはその情景が画像となって浮かぶ
いわゆる有名な寅のアリアだ
山田洋次監督は、渥美清さんの話術は、しゃべりの専門噺家に匹敵する
そこらの役者ではなりたちません
と、何かの番組で言っていた
つまり代役が効かない役者さんだったとのこと

さて、今回の主役だん丸座長
今まで2回、私はだん丸座長を観たことがあったが、ともに口上挨拶をされてた
とても、口が達者な役者さんだなあという印象を持っていた
だから、今回の忠治役は、口が達者なだん丸座長向きともいえる

一幕一景の芝居だった
私は、そういう舞台、何も変わらず、幕も閉まらない芝居は、あまり好きではないが、だん丸座長の熱演のおかげで、満足したのであった
やはり、座長を名乗る役者さんは、大したものだなあ、と私は感心したのである

<追記>
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劇団は、久しぶりに乗った劇場で、
ただいま帰りました、と挨拶し
劇場の観客は、
お帰りなさいと応えると言う
日本語とは、かくも美しきものなのだ

画像は、松山劇場の最後方の壁に張られていたもの
おそらく、昨年の5月に松山劇用で公演した鳳凰座のファンのどなたかが、張ったものと思われる
アナログちっくな、この文字が
なんとも温かい気持ちにさせてくれる
そんな心持ちになりましたね
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11月9日ふれあい公演

第三部 特選狂言
外題 森の石松

<あらすじ>
30石船の上、乗客たちが話をしている
上州の大前田英五郎親分はきいたことあるけど、東海道にはいい親分、聞いたことありませんねえ
そこで、江戸っ子(中野だん丸座長二役)が
何を言ってやがんでえ、東海道にはすでにいい親分があるじゃねえか、清水港宇土町に住む山本長五郎、通称、清水次郎長、これが海道一の親分よ
その様子を、片眼光らせて聞いてた石松(中野加津也座長)が、立ち上がり、
江戸っ子だってねえ
神田の生まれよ
酒を飲みねえ、寿司を食いねえ、と江戸っ子に酒と寿司を振る舞う
江戸っ子は、次郎長親分だけが偉いんじゃないよ、子分の中に5、6人次郎長ぐらい強いのがいる
へえ、誰が強いかい?
大政に小政、大瀬半五郎、増川仙右衛門、法印大五郎と名前が出てくるが、自分の名前が出てこない
誰か忘れてやしないかい?あっ客人、一人強いのを忘れていたよと、やっと石松の名前が出たと思ったら、あいつは東海道一の馬鹿だから将来立派な親分にはなれません
石松は、喜んだり、がっかりしたり、最後は切れちゃう

場面変わって、茶屋の個室のようなところ
都鳥吉兵衛(中野だん丸座長)と都鳥常吉(中野貴之介)が、花会があるが130両ないと男になれない、30両はなんとかなったがあとの100両がどうしてもできないと相談している
そこへ都鳥梅吉(中野博太)が入ってきて、100両できた、そこで飲んでる石松が持ってる、それを借りよう
石松を呼んで、上座に座らせ酒を飲ませ、清水次郎長は日本一の親分、森の石松は日本一の子分とおだてあげ、100両貸してくれと言う
これは、見受山から親分へと預かった香典だから貸せないと断る石松に、
都鳥吉兵衛は、もしここに清水次郎長がいれば、きっと貸してくれるはず、2日後に必ず返すから、さあみんな頭をさげろと三人で土下座して石松を丸めこみ、ついに石松は100両を貸してしまった

約束の2日を過ぎても返さないので、石松が都鳥三兄弟に、早く返せどうなんだと言っていると、都鳥吉兵衛が背後からだましうち
3人と切りむすび、隙をみて、小松村に逃げ込んだ石松
小松村七五郎宅で、都鳥にやられたと押し入れに匿われる
石松と七五郎が兄弟分と知ってる都鳥三兄弟が、長脇差を手に七五郎宅へ
石松が来ただろう、石松を出せい
だが、七五郎とお民の度胸で都鳥を追い返す
浜松の医者に行こう、俺がついていってやると、七五郎に言われるが、それを振り払い礼を言って、七五郎宅をあとにする石松
都鳥にだましうちされた傷が痛くって、歩けなくなった石松が、閻魔堂のお堂の中で休んでいると、
都鳥三兄弟が、石松を探しにやってきたのだった・・・・

<感想>
これは、なんとも凄まじい作品であった
1時間20分~30分の芝居だったが、かなりのものが盛り込まれていた
30石船のくだりからなので、途中のエピソードが贅肉をそいだダイジェストっぽくなってたのは否めない
だがその分、閻魔堂での石松の最期が念入りに描かれていた

まず最後の一景である閻魔堂の舞台は、まん中に閻魔堂があり、非常に暗い照明のなか青白いライトが薄く照らされ、普段の絵に描いた背景とか木の他に、笹の木が二本閻魔堂の左右に設えており、
まるで、怪談噺のお岩さんでも出てくるような不気味な舞台演出であった
ああ、こんなところで石松は死んでいくのか、と思うと観てるのが嫌になるくらいの念の入れようだった

都鳥にだましうちにされた傷が痛かったが、次郎長親分の悪口を言う都鳥三兄弟に、どうしても我慢がならなくなった加津也石松は、とうとう閻魔堂の外に飛び出してしまう
三人相手に切りむすぶが、体が悪いので劣勢となりぶっ倒れる
倒れ方も半端なく、ひざから崩れるのでなく、直立した状態から90度、頭から床に倒れこむというような、体に負担がかかる倒れ方
これが、2度3度と繰り返される
倒れた状態で三兄弟になぶられるシーンもあった

元結が切られてるので、落ち武者のように髪の毛がだらりと左右に下がり、口からは血糊をたらし悲壮な表情
だが、石松は倒れても倒れても立ち上がったのであった
私は、これを観てて涙した
加津也座長は、いじめっこじゃあないが、ここまで念入りにやられると、普段泣かない私でも、加津也石松の姿に涙があふれた
ここは、この芝居の最大の見せ場で、長い時間をかけて演出されていた

先日、フィギュアスケートの羽生結弦選手がグランプリシリーズで、直前の練習で中国の選手と激突し流血し負傷したにも関わらず決勝に出場し、4回5回と転倒しながらも滑り切り2位に入り、世間の人に感動を与えたというのがあった
私もテレビで観てて、何度も何度も立ち上がるその姿に、がんばれがんばれと応援した
人間のああいう姿と言うものは、感動を与えるし、美しいと思う
加津也石松が倒れても倒れても立ち上がるので、私も心の中で、がんばれ、がんばれ石松がんばれなぞと思っていると、なんと奇跡が起こった
石松が最後の力を振り絞り、劣勢な状況の中、都鳥の二人の弟を切り倒したのである
最後に残った都鳥吉兵衛には、横一文字に腹を切られ致命傷を負うが、その直後吉兵衛を袈裟がけに切り、合い打ちに持って行った

私は前の記事の通り、芝居の森の石松で、都鳥に石松は殺されるが、第三部のラストショーで石松の仇を次郎長親分が討つのではないだろうかなぞと、予想をしたのだが、
そんな、江戸の敵を長崎で討つというような、まどろっこしいものではなく、芝居の森の石松の中で、石松自身が都鳥を成敗することでちゃんと客はカタルシスを得て、完結する構成となっていた
下手な考え休むに似たり

他日、松山劇場に行ったとき、休憩時間に他の客ががしゃべってるのを聞くとはなしに聞いていると、この日の「森の石松に感動し、涙したよ、加津也座長はちょっと違う」と話してるお客がいて、そうですよねえ、あれは泣きますよと私は心の中でつぶやいたのであった
それにしても、すごい芝居だった、ありがとう加津也座長

それと一つ気づいたことがある
都鳥三兄弟を石松が切るシーンだが、鯉名の銀平の殺陣に似たシーンがあるのを発見した
加津也石松が、刀を直立させ、背後にいる都鳥兄弟を制して見得を切るところと、
加津也石松が、博太梅吉の首に長脇差の刃をあて、博太梅吉が蛇に睨まれた蛙のように、固まったのち首を落とすシーン、
その直後、貴之介常吉が前方宙返りをして仰向けに倒れたところを、長脇差で上から串刺しにするシーン
これは、鯉名の銀平の殺陣の流用というか応用だろうと思う、あるいは逆
私は決して苦情を言うとか、そういうのではない
ラストショー鯉名の銀平をもう一回やりますよ、といえば、是非観に行きたいくらいに素晴らしかったなあと思ってるので

それに、最後までかっこよかった銀平にくらべ、石松には悲壮感が漂い、同じ殺陣としても、全然印象が違う

他劇団で私が今まで観た中では、剣劇になっても、型と言うのだろうか、ひらりひらりと刃さえ交えず、死んじゃうというのがあった
それに比べると、鳳凰座の少なくとも鯉名の銀平の殺陣は、スピードも速く見てて危ないくらい迫力があった
森の石松では、故意なのか事故なのかは分からないが、殺陣のシーンで、舞台に設えてた笹の木の枝に刀の切っ先が当たり、ポキっと折れてしまったのだが、
あれが、間違って役者さんの顔にでも当たったら大変だ
ゆえに、加津也座長とからみの3人は、相当稽古して息を合わせているのだろう
私は、前の記事に書いた通り、鳳凰座のベテラン二人を加えた5~6人くらいで、石松殺しをするのかと予想してたが、
あの殺陣をするには、息があった3人のからみが必要だし、貴之介さんは、前方宙返りをしなければならないので、若い役者じゃなきゃならない
15歳の博太さんを含めてでも、鯉名の銀平のからみの3人を都鳥三兄弟にする必要があったのだろうと推察する
大衆演劇は毎日芝居の外題を変えて演じるのだから、危険な殺陣は息が合ってる役者でするほうがいい

それに、鯉名の殺陣は、ほんの一部であり、森の石松の殺陣は本当に長時間これでもかというくらいに、繰り広げられたからね
舞台に倒れうずくまった加津也石松からは、ワイヤレスマイクを通して、ぜえぜえという吐息が漏れ聞こえてきたほどだ

まあ、ともかく私はこの森の石松に感動し、涙した
古い雑誌の加津也座長の言葉、鳳凰座の売りは昔ながらの芝居です、というのは伊達ではなかった

あと、中野だん丸座長が中野加津也座長の次に、この日は光ってた
前狂言の老後の忠治の一の線の忠治役
切狂言 森の石松の30石船の三の線の江戸っ子役
さらに、悪役の都鳥吉吉兵衛
それぞれ演じ分けていた
江戸っ子では、寿司を食いねえ寿司を、と言われるたんびに、太巻きだとかいなりずしなぞを口いっぱいに頬張ってしゃべるので、客席には笑いが起こっていた
江戸っ子の啖呵も、面白く演じて私は笑えた
30石船での寿司は、大阪押し寿司と決まっているが、この芝居では違っていたが、それは押し寿司が四国なので手に入りにくかったのかもしれないし、あるいは、太巻き、いなりずしの方が大きさが大きいので、ビジュアル的にそっちの方が面白く見えるからあえてそれを選んだのかもしれない

劇団は観客に、来てくれてありがとうと言い
客は、見せてもらってありがとうと応える
このウインウインの関係となった、森の石松は素晴らしい作品でございました

昼の部のみの、ロング公演は予定では、4時間の長丁場だが、今回はさらに4時間20分の大熱演
割引き効かずでやや高い印象の2100円の入場料、しかし私はそれ以上のものを見せてもらい大満足させてもらいました
また行きたい

この日の公演の翌日が、休館日だったが、
休みの少ない大衆演劇の役者さん
座長はじめ、一座のみなさんのリフレッシュになってれば、と願っております

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第二部 狂言 
外題 相染め傘

<あらすじ>
仁吉(中野だん丸座長)は、芸者のおしん(中野貴之介女形)と相思相愛の仲だった
おしんに気がある五十嵐権九郎親分(中野加津也座長)は、二人の仲に横恋慕する
ある日、子分5人(ひかり、大空海、雅、旭、博太)を連れて、仁吉を襲う
この時、たまたま小屋で休んでいた新吉(浅井海斗)が、なりゆきで仁吉を助け、五十嵐権九郎の鼻を長脇差で切り落とす
これを縁に、新吉は仁吉の家に草鞋を脱ぐこととなった

しばらくたち、新吉は堅気になって、木曽で茶店をしてる親父(浅井研二郎座長)を助けたいと、仁吉宅をあとにしようとすると、
おしんは、私も連れて行っておくれ、連れて行ってくれなきゃ首をくくって死にます、と新吉に言う
しばらくの間、一つ屋根の下に暮らしてて、仁吉より新吉の方が好きになってしまったのだ
新吉は、自分がおしんと一緒になっては、仁吉さんに申し訳が立たないと、隙を見て逃げた
おしんは、仁吉へ置手紙をして、惚れた男新吉を追っかけて、木曽へと向かう
おしんの置手紙を読んだ仁吉も、鼻を落とされた五十嵐権九郎親分一行も、新吉とおしんを追って、木曽へと向かった

芸者おしんをめぐり、木曽の地で3人の男たちの三つ巴の闘いが繰り広げられようとしていた・・・

<感想>
これは、私の苦手な喜劇であった
でも、けっこう面白かった
中野加津也座長は、この日三枚目の五十嵐親分を演じてたが、冒頭鼻を切れ落とされて
ふがふが芝居を演じ、客席もいじり沸かせていた
ふがふが芝居とは、鼻から息が漏れるので、何かしゃべってもふがふがとしか聞こえない
それを、周りの人間が、こういうことを言ってるのだろうか、と勘違いして、笑いにつなげる、これを私はふがふが芝居と呼んでいるのである

今回の合同公演では、浅井劇団から、全員ではなかったが、座長以下主要な4人きてくれた
芝居の舞台で、一度に8人ほども出てると、なかなかにぎやかでいいですな

さて、特筆するのは、浅井劇団の声の大きさだ
浅井ひかりは、5人の子分の中のリーダー格といった役回りだったが、他の役者と比べて声が大きい
やはり目立つし、同じことを言ったとしても大きな声の方が、笑いが起きやすいと思う
浅井研二郎座長は、さらに一段とでかい
何か予想外のボケを言うたびに、迫力があって、笑えてしまう
役者は、一声二顔三姿なぞと言うらしいが、なるほどである
浅井ひかりは、顔を見ただけでも、面白そうなオーラが出ている、あくまでも褒めております
親子のからみ、研二郎座長が大ボケをかまし、ひかりが秒速でつっこむ、もおもろかった

鳳凰座は、目標が「品のいい劇団」なので、そこまではくだけない
両劇団とも、それぞれ対照的な特徴と魅力があるが、両座長は仲がいいみたいだ
両座長とも、長らくお兄さんの劇団にいて支えており、数年前分家して独立した境遇も似ているので、気が合うのかもしれない

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中野加津也座長、芝居後の口上挨拶
この日の合同公演のお返しに、26日は浅井劇団公演中の仏生山に若手の何人かを応援ゲストに出します
私は松山に残るので、みなさんよろしくお願いしますとのこと

まあ、25日は松山劇場休演日なので、その日は加津也座長も、仏生山に出演されてるかもしれませんな
大衆演劇の役者さんは、ほんとうに休みが少ない

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前売り券販売前の、全員集合の様子
あ、全員ではなかったか


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11月15日
第一部 狂言
外題 大工の留

<あらすじ>
大工の留(筑紫桃之介座長)は、頭が少し足りないので、親方(博多家桃太郎弟座長)に、いつも掃除ばかりさせられている
たまに、柱にかんなをかけろと言いつけられても、柱の原型が無くなるまでかんなをかけてしまい、親方に怒られてばかり
近所の人(ジョージ山本)が、傘を借りに来たが、親方の一本しかないので、あるけど貸せないと言っうと近所の人は怒って帰ってしまう
あとでそれを聞いた親方は、いいか留、そういう言い方をするから怒って帰っちゃう、そういうときは嘘も方便
お貸ししたいのは山々なれど、先日の大雨で傘の骨と皮がバラバラとなっており、修繕に出してます
修繕から返ってきたらお貸しします、こう言えば怒らずに帰るだろう
留は、分かりました、今度からそう言います
次に来たのが、米屋さん
ネズミが増えて困ってるので、留ちゃん猫を貸して欲しい
留は、親方に習った方便を使うが、臨機応変な対応ができず
猫は、先日の大雨で、骨と皮がバラバラになって、修繕に出してますのでお貸しできません
米屋さんは、バカにされたと思い怒って帰っちゃった
そのことを親方に話すと、バカ、そういう時は猫が盛りがついて湯湯治に行っているから帰ってきたら貸しますと言え
はい、分かりました
次に来たのは大家さんで、親方はいますか
留は、親方は盛りがついて湯湯治にいっております
大工の留ちゃん、どうしようもない
そのあと、親方の妹が訪れ、好きな人ができて結婚したいと思ってるので兄さん(親方)に会ってほしい
親方は、妹の結婚相手の本気度を見定めるため、留に親方を演じさせる
しかも大工の親方とは世をはばかる仮の姿で、裏では悪の限りをつくしてるならず者という設定
留の一世一代の芝居の幕が切って落とされた・・・

<感想>
落語の落とし噺のようなくだりが続いたのち、徐々にエキセントリックになった
私は喜劇が苦手だが、筑紫桃之助座長がエキセントリックになった後半は、かなり笑えたし、腹がよじれるほど爆笑したところもあった
いやあ、桃之助座長は面白いなあ
あまり押し出さない印象の桃之助座長だが、舞台に立ちここぞという時の弾け方がすごい
押しと引きとでもいうのだろうか、メリハリが効いてて、後半、劇場内は大爆笑であった

特に好きな場面は、桃之助座長が妹の結婚相手役である玄海花道の両手を後ろからつかんで、落語のらくだの死体のかんかんのうのように踊らせたくだり
結婚相手の兄ということで、逆らえない玄海花道は、とても嫌な表情で嫌々踊らされており、一方の桃之助座長は生き生きとしており、そのさまには爆笑した

花の三兄弟は、この回で2回目となるが、前回も喜劇だったので、悲しい芝居とかだったら、桃之助座長はいったいどういう演技をするのか興味ある

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芝居後の口上挨拶をする、筑紫桃之助座長 (大工の留の衣装のまま)

この日は、筑豊國太郎頭取が不在で休憩中の幕間ショーがなかったので、その分、桃之助座長の長めのトークを聞くことができた
前にドーンと押し出す喋りではないのだが、さほど大きくない声で面白いことをしゃべり続けて、場内を笑わせていた
印象に残った話としては、
桃之助座長は、この日の数日前、松山劇場に鳳凰座さんの夜の部の舞台を、小学生の子供をつれて勉強のため観に行ったそうだ
どこかやはり、役者と分かるらしく、
劇場のスタッフに、あなた桃太郎さんでしょう
はあ、(桃太郎は弟で、自分は桃之助なんだけど)
1900円の値段を割り引いてくれ、役者価格1600円で見せてもらったそうだ
松山劇場の椅子に座っていると、舞台の幕の隙間から、鳳凰座さんがちらちらとこちらを見ており、
「どいつが、桃太郎だ、何しに来たんだろう」といった風情だった
小学校から帰ってきてから連れてきたので疲れてたのだろう、子供がずっと寝てて、失礼じゃないかなあと、気が気じゃなかったが、
送り出しの時、鳳凰座さんに声をかけてもらった子供が、
「とても楽しかったです」
と、堂々と答えてるのを見て、お前ずっと寝てたろうがと思ったが、
やはり、役者の子だなあと妙に感心した
などが、語られた
頭取も良くしゃべるが、座長もよくしゃべる
昔は、こんなに喋らなかったそうで、大阪で揉まれ、客に鍛えられ、良くしゃべるようになったそうですな


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11月24日、昼一回のみのロング公演のこの日、私は休みではなかったが、なんとかやりくりして観劇できた
芝居二本立てのふれあい公演は、どうしても観たかった

記事にはしてないが、11月20日に観劇した私は、中野加津也座長が疲れているように見えた
休みの少ない大衆演劇、月の半ばを過ぎ中だるみもあるのではと思ったが、
終盤も近づいたこの日24日の特別興行を迎えた加津也座長は、また気力が充実してるように見えたのである

第一部 前狂言 
芸題 天竜筏流し

<あらすじ>
桔梗屋の若い衆、政吉(藤博太)が、今は亡き政五郎親分の墓参りをしている
親分、きっと仇はとります
そこへ、敵対する草津の親分(中野加津也座長)と、子分たち(剣一平、中野飛鳥、中野貴之介)が通りかかり難くせをつける
おい、俺がやったという証拠があるのか
いえ、そんなこと、言っておりません
言っただろう、おい、どう落とし前をつける

そこへ、政吉どうしたい、と声が
旅から帰ったばかりで、桔梗家政五郎の遺言により、後を継いだ二代目親分の佐太郎(中野だん丸座長)だ
その場は佐太郎の差配で丸く収めたが、後日桔梗家一家に、草津一家が訪れた
今年の檜の山の権利を譲れ
それは競りで決まることとなっておりますのでお断りいたします
佐太郎は、亡き親分が書いたという50両のニセの借用証を突き付けられ、草津大五郎に額を割られる
それでも競りの権利は譲らなかった

檜の山の競りの当日、二代目佐太郎は、政吉を山に行かせる
佐太郎が長の旅でためた300両を持たせて
佐太郎としては、これ以上ない金だが、300両ではおそらく檜の山は落とせないだろう
悲観にくれていたところ、亡き親分の娘(中野旭)が、
これで檜の山を落としておくれ、と千両の手形を渡す

亡き親分政五郎は、何かの時に使えと、千両用意してくれていたのだ
佐太郎は、ありがてえこれだけあれば競りは落とせると、政吉のあとを追い、檜の山へ走る
果たして、佐太郎は競りに間に合うのか、そして亡き政五郎親分の仇を討つことができるのだろうか・・・

<感想>
喜劇調の芝居でした
敵であり三枚目役の中野加津也座長がアドリブとか客席いじりをしていた
加津也座長は、三枚目役も上手に演じるのだけど、私は二枚目が観たかったな
中野だん丸座長が二の線で、見せ場が多かった
だん丸座長は、芝居がうまいなあ
それと、競りの立会人をつとめた今日街研の口跡がなかなかよかった
今日街研がしゃべり始めるだけで、江戸時代の大坂の雰囲気が出る
まあ、台詞をとちったところもあったけど
今月、私が観に行ったときは特別興行が多く、今日街研と中野飛鳥の出演が少なかったが、この日はそれぞれ大事な役で出てた
ベテランが2人いるというのは、芝居に重厚感が出て良い

芝居全般については、アドリブやギャグが多かったので、私としてはいまひとつ
どうしても、アドリブが入ると、芝居への集中が停まってしまう
あとで気づいたが、今回は芝居が2本なので、前狂言では、楽しく笑ってもらおうという観客へのサービスのようだった

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ふれあい公演の松山劇場入り口の様子


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この芝居は、なかなか良かった

第二部 切狂言

特選狂言 芸題 妻恋しぐれ

<あらすじ>
故郷奥州から、やくざ修行の旅に出ている清太(中野貴之介)
茶店を通りかかると、浪人に絡まれて困っている娘(中野雅)がいて助けてやるのだが、逆恨みした浪人(今日街研)に背後から匕首で刺され清太は大怪我をする
その直後、木津川一家が駆け付け浪人を押さえ、事なきを得る
助けた娘は、この地で一と言って二と下がらない、木津川一家のお嬢さんだった
清太は、木津川の親分(中野飛鳥)の計らいで、一家に草鞋を脱ぎ、傷養生をすることに
月日がすぐるにつれて清太は、懸命に介護してくれたお嬢さんと、いつしか良い仲となる
そして、木津川の親分も清太の男伊達を見込んで、
どうだろう清太さん、娘と一緒になって、一家の跡目を継承してくれないか
清太はいったんは躊躇したものの、受けた恩義がある、承諾してしまう
そうかめでたい、ではさっそく仮祝言の段取りをとるがいいな
はい
しかし清太には、故郷奥州仙台波止場村に残してきた、妻がいたのだ

その後、木津川一家に、奥州の子分の吉が清太を探しにやってきた
吉(中野加津也座長)は、清太に
若親分、たいへんです、親分が浪人に刺され亡くなりました、また若親分の女房のおすえ姐さんが赤子をもうけやしたが盲になり一日千秋の思いで待っておりやす
一家のためにも、姐さんのためにも、一日も早く奥州に帰っておくんなせえ
清太は思い悩むが、
木津川の親分との約束がある、奥州にはけえれねえんだ
この冷たい言葉を聞いた吉は、悪態をつき表へ出る
そこへ、杖をつき盲となった女房おすえ(中野寿都子)が、乳飲み子を抱え哀れな姿で訪れる・・・

<感想>
この芝居は、なかなかのものであった
最初、なぜ中野加津也座長が、若親分清太でなく、子分の吉なのだろうと疑問に思ったが、そうではなかった
まず、女房おすえを演じた中野寿都子、乳飲み子を抱えた盲役を熱演
当初清太は、子分の吉を通じて、この場にいないことにしようと誤魔化そうとしたり、それでも金を渡したり
目は見えなくても、様子のおかしさに気付く哀れなおすえ
そこのお方、あなたは本当は清太さんじゃないのかい
ほんと熱演で、私の目にも涙が一杯、瞼でこらえた
シーンと静まり返った客席からは、鼻をすする音があちこちで聞こえた
いやあ、中野寿都子さん、さすが座長の娘というか、大したものだ
まず、口跡がいい、江戸時代を感じさせる
中野寿都子18歳が、いつから一座に帯同してるのかは分からない、子役などやってたのかも不明だが、なかなかああいう雰囲気は、高校卒業して役者になってとかではでないだろう
雑誌インタビューで、役者を志した理由を、小さい時から父の姿をみてたからと答えていた
やはり小さい時からの、情操教育がないと、とてもああいった雰囲気は出ないだろう

そして、若親分と女房おすえの間に挟まれ伝言役をする子分の吉役、中野加津也座長が、哀れさを引き立たせる
これは難しい役だろう、下手すると笑いになってしまう
前狂言のアドリブ満載の三枚目役とうって変わって、加津也座長は客席に真剣勝負、泣かせの演出をした

加津也座長が、雑誌インタビューで、鳳凰座の売りは昔ながらの芝居です、今は泣ける芝居や股旅物が多いですと言ってたのは伊達ではなかった
やはり、こういった泣かせる芝居が、鳳凰座の本筋のようだ

前の記事に書いたが、加津也座長の観客へのアンケートでは、松山劇場の世論は、喜劇65%、悲劇30%、股旅物5%といった感じだった、三分の二の人は喜劇を望んでいる
雑誌インタビューで座長は、土地のお客さんに合わせて楽しんでいただけるよう構成を考えているとも答えているので、
喜劇調の芝居が多かったのだろう
私も座長が三枚目役の、楽しいお芝居を、いくつか拝見したが、自分の好みでもある泣ける芝居や股旅物をもっと観たかった
ま、これは次回の楽しみとしよう

中野加津也座長は、できたら末の息子に劇団を継がせたい、そのためには自分が13年座長を続けなければならないと雑誌に答えているが、
5年経ったら、中野寿都子さんが立派な女座長になってるんじゃないでしょうかねえ
そんな可能性も感じた、いいお芝居でした

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切狂言後の口上挨拶

昔は芝居2本が当たり前でした、役者も芝居2本の方が本当は楽しいんです
でも、最近は疲れるというお客さんが多いでしょ、だから前狂言の替わりにミニショーになったんです
といったお話が聞かれた

いやいや座長、芝居2本が楽しいのなら、毎回やってくだされ
私は、喜んで芝居2本観劇しますぞな

観客は80人くらい入ってたか、あるいはもっとか
大入りが出て三本締めが行われた

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11月の松劇の番組表

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21日以降は、外題が書かれておらず


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