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元失業者の現在労働者 健康で文化的な最低限度の生活をめざす劣等社会人のブログ 世の中厳しいですが、がんばりましょう 大衆演劇と競輪初心者です
ひと月というものは実に早いもので、いよいよ、千秋楽前となった
この日は、二部制でショウから開始
そして、月に一度の松劇抽選会があった
わっしは、遅れて到着

第一部 舞踊ショウ
(舞踊メモ 舞踊順 途中から)

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天海翼若座長

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天海翔

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澤村謙之介座長

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澤村一也

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澤村謙之介座長

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天海琴音
おお、月末になれば舞台に出るかもしれない、とチラと聞いていたが、最期の最期に拝見できた
少し痩せたかな
比べると、やはり芝居の口跡がいいね、さすが役者さんの子ども
大衆演劇界のためにも、学校などやめて、はやく役者修行に戻って欲しいものだ

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澤村謙之介座長 歌唱
情念と言ったかな、情炎と言ったか

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天海翔

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天海翼若座長

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澤村一也

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澤村謙之介座長


ラストショウ お祭りマンボ~お江戸はカーニバル
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東京、江戸にちなんだ総踊りやったが、
まあ、新旧の曲なので、踊り分けしてはったなあ
なかなか良いラストショウ


第二部 抽選会
私は、何もあたらなかった 
休憩中、招待券が当たったお姉さんと話していると、ガムをくれたお姉さんがいた
ありがとうござんす

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ありがとうござんす
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この日は、奥道後劇場、月に一度のお楽しみ、抽選会の日だった
客席は、100人超といったところだったが、トリプルの大入りが出た
トリプルの基準は、確か140人だったと思うが、そこまで入ってたかどうかは良く分からない
26日までで、わっしが数えたところ大入り袋83枚だったが、27日のこの日の3枚を加えて翔炎座長は93枚と言ってた
まあ、わっしの見間違いかもしれぬし、まだ張ってない大入り袋があったのかもしれぬ
翔炎座長の月末予想は99枚で、100枚欲しいと言ってた
この時点で残り2日、千秋楽は来月使える招待券を配るので、4枚は確実に出る
5枚となると220人必要だが、恋瀬川キャビア誕生公演の時は、260人入ったというから、5枚の可能性もある
翔炎座長の、この日で93枚というのが正しければ、100の大台いくかもしれんな
100枚となれば、わっしの月初予想はぴったりでござんす

第二部 舞踊ショウ
(舞踊メモ 舞踊順)
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花のトップステージは、若手群舞踊

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恋瀬川翔炎座長

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恋瀬川キャビア
目つきがおかしかったので、確認すると、特殊なコンタクトを入れてた

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恋瀬川翔炎座長

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市川雀之助、春咲小紅 相舞踊

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恋瀬川笑助
この一年で、貫禄がでてきたなあ
恋瀬川良太がいないので、担う役割が増えてくるだろう

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長谷川翔馬
28か30前だと言ってたな
芝居ではとんぼ返りも披露し、舞踊の刀廻しは絶品
ええ役者やで

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春咲小紅
♪ホーラ 春咲小紅 ミニミニ見に来てね~ という矢野顕子の曲が昔流行ったが、そこからとった芸名かもしれない

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恋瀬川キャビア

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恋瀬川翔炎座長 妖艶な女形舞踊
鶴が羽ばたいて、なかなか良かった

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市川雀之助
この日の芝居では、まさにはまり役でござんしたねえ
座員というわけではなさそうだが、昔から劇団飛翔とは縁があるのだろう

ラストショウ 人生夫婦旅
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一曲の総踊り
なかなかのラストショウ


第三部 抽選会
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私もいいものが当たった
ありがとうござんす

この日、翔炎座長の炎の歌唱がなかったので、最期に観れなくて残念やなあと思ってたら、一番最後にあった
これは嬉しい演出であった

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この日の炎の特徴として、キャビア、翔馬、翔炎座長のリレー歌唱だったこと
恋瀬川キャビアは、最初とまどいもあった雰囲気だったが、後半は意外にもなかなか良かったな
親ゆずりとでもいうか、翔炎座長の客席を盛り上げる特徴的な歌い方を取り入れていた
炎は、翔炎座長も、父親だったか叔父さんだったかから引き継いだ、と何かで読んだことがある
いずれ劇団とともに、恋瀬川キャビアに引き継がれることであろう
わっしも炎が好きなので、是非三世代に渡って引き継いで欲しいね
三番は、翔炎座長が歌唱、真打ち登場といった風情でしたな

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おまけ舞踊 ムジョッコン

この日が、私にとって千秋楽となった
今年も、最高の大入り枚数をたたきだした劇団飛翔
華やかな舞台でしたな、お疲れさまでした
劇団飛翔には、また帰ってきて欲しいね


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劇団飛翔は、わっしにとって今月5回目の観劇
この日がわっしにとっての、千秋楽となった

第一部 外題 ~情けの一夜~祭りの夜に

<あらすじ>
祭りが近くなり、大工の棟梁政五郎(恋瀬川翔炎座長)の家には、町の若い衆(恋瀬川笑助、楓大?)が高張り提灯の件で相談に訪れた
快く引き受けた政五郎は、ちょいと足りない弟子の留(長谷川翔馬)に自分の名代を頼んだ
留が出掛けると、入れ替わりに田舎者の老人(市川雀之助)が、ごめんくだせえまし、と訪れる
政五郎の女房の父で、信州から江戸に出てきたので、2~3日泊まるつもりだ、娘はどこだ、と言う
こいつはまずいことになったぞ、と顔を曇らせる政五郎は、
お高は用事で出掛けてて、4~5日帰って来れねえから会えないかもしれねえよ、と言う
そこへ、女房のお蔦(恋瀬川愛梨花?)が現れ、お前さんお客かい、と言う
なんだこの女は、と驚く老人
慌てふためく政五郎は、お蔦を制し、老人に
この女は隣の家の女房で事情があって、うちの二階に居候してるんだよ
と嘘を言う
老人の娘のお高は、とんでもない女で浮気はするは借金はこしらえるはで問題を起こし、挙句の果ては間男と駆け落ちし、遠の昔に政五郎の家を出ていって、行方知れずとなっていた
政五郎は、しっかりもののお蔦を後添えに迎え幸せな日々を送っていたが、
娘に会いたい、とはるばる田舎から出てきた老人に、この事実を伝えることができなかったのだ・・・

政五郎の妹(春咲小紅)
政五郎の妹の夫(恋瀬川キャビア)

<感想>
一幕一景、約1時間20分の、長編の芝居
人情喜劇で、これはええ芝居やったなあ
笑いには、落語的要素が詰まってて、芝居の筋が練りに練られている
例えば序盤、政五郎が留に、いいか俺が言うとおりに言うんだぞ、と口上を教えるのだが、ちょいと足りない留は、勝手に勘違いして変なことばかり言う
これは、落語の鮑のしとか、大工調べとかでも描かれる、与太郎が起こすスタンダードな笑いですなあ
劇団飛翔が得意なおふざけの笑いも随所に入ってるし、翔炎座長の毒舌での笑いも入ってるが、芝居の筋がしっかりしてるので、ええ芝居になった
最終盤は、翔炎座長がかっこ良く締め、見事な人情喜劇となった
今回の芝居で光ったのは、市川雀之助、今回の老人役は、まさにはまり役でうまかった、さすがベテラン
この日、初めてみた役者が2人
政五郎女房お蔦を演じた女優さん、ファンの方に聞くと、この女優は、翔炎座長のリアル奥さんだそうだ
恋瀬川愛梨花という名前じゃないかと思われる、芝居が上手なので、常時出てるといいのにな
町の若い衆を演じたのは、笑助ともう一人なのだが、この若手が、恋瀬川楓大じゃないかと思われる
今後本格的に、舞台に登場してくるのかもしれない
私は喜劇が苦手なのだが、なかなか良い芝居だった S級Ⅲ


芝居終演後の口上挨拶 恋瀬川翔炎座長
口上あいさつ、前売り券販売、グッズ紹介など
翔炎煎餅が、大売り出しだった


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小奇麗な御婦人から、たくさん買ったから、といただいた翔炎煎餅一箱
ありがとうござんす


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第三部 舞踊ショウ
(舞踊メモ 舞踊順)
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花のトップステージは、群舞踊 鯱
お三方

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澤村銀河

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澤村玄武座長
目尻をかなり盛ってるのに特徴がある
ここまで盛るのは、小林劇団の小林真佐美級だな

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あいと君11歳 松山在住

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ラストショウ 二番町ブルース
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特別ゲストの玄武座長の舞踊
劇団澤村では、ラストショウ替わりにゲストの個人舞踊を持ってくる場合も多い
なかなかのラストショウ


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終演後の口上&三本締め
この日は、ダブルの大入りだったそうだ
画像中央は、あいと君11歳、松山の小学五年生だそうだ


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この日は、城山温泉から、澤村玄武座長、澤村銀河、石井小学校から、あいと君をゲストに迎えての公演であった
前回ゲストのおり、もう一回来るとおっしゃってたが、きちんと約束を守って駆けつけてくれた

第二部 芝居 淡路島の兄弟

<あらすじ>
中川家では、漁師をしてる次男の清二(澤村謙之介座長)が、農協から一千万円を降ろし、新船を購入しようとしてた
今まで汗水たらして、一生懸命貯めた一千万円、清二の父(澤村輝人)も喜んでくれたし、近所の若い衆(翼若座長、翔、銀河)も祝ってくれた
そんな中川家に、5年振りに長男の多三郎(澤村一也)が帰ってきた
多三郎は、5年前組合の金500万円を持ち逃げしており、その後始末に苦労した清二は、兄を憎んでいた
そんな兄、多三郎は、今では日商岩井の子会社、丸善の社長をしているんだ、と二百万のスーツに身を包み、一千万円を入れたカバンを持っていた・・・

船主 (澤村玄武座長)

<感想>
一幕一場、約1時間の芝居だった
時代は現代で、地頭やジャージ、スーツなどでの芝居
私は初見の芝居だったが、芝居に詳しいファンの小奇麗な御婦人方のお話によると、この芝居は、明治が舞台であったり、江戸時代が舞台であったりする場合も多いのだそうだ
冒頭は笑いが多いが、中盤からシリアスになってくる
500万円を持ち逃げした兄に対する清二の語りは真に迫るものがあり、舞台にはヒリヒリとした空気がたちこめた
三代目澤村謙之介座長が本気を出せば、これくらいわけのないことだ、うまい
終盤は、ゲストの澤村玄武座長演ずる船主が登場して、またお笑い色が強くなった
まあ、ゲストを迎えた時に見られがちな事象なので、これは仕方ない
いい人情芝居なので、多分ゲストのいなかった昼の部の方が芝居の出来が良かったんじゃないかと推測される
劇団澤村は、ええ人情芝居を持ってはる
芝居の最期に、どんでん返しがあるのも、この芝居の特色だ
中盤にキラリ光るところのある芝居であった A級Ⅰ

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芝居終演後の口上挨拶 この日は澤村輝人さん
今後の芝居の紹介、劇団グッズ紹介、前売り券販売など

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この日は、謙ちゃん祭りと題した特別興行
私は夜勤明けで、巣で少し眠ったが、眠い眼をこすりながら駆けつけた
劇団澤村は、約1週間振りの観劇

第一部 顔見世ミニショウ
(舞踊メモ 舞踊順)

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オープニングは、群舞踊

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顔見世ラスト 
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満を持しての澤村謙之介座長 曲は浪曲一代


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この日の客席も、ダブルの大入りがでた
22日までで70枚くらいと言ってたか

第二部 舞踊ショウ
(舞踊メモ 舞踊順)
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花のトップステージは、若手群舞踊

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翔炎座長、舞踊1曲~歌唱1曲~炎 熱唱
この日は、炎の歌唱に2人の観客が踊る
以前、翔炎座長が、舞台に上がりたい人はどうぞ、と呼びかけると4人の有志が踊ったが、盛り上がりという点では弱かった
そこはやはりエンターティナーの翔炎座長、きちんと修正して、笑いをとれるお二人をセレクト
左の御婦人は昨年も活躍した一騎当千の御仁で、右側のお兄さんは2日前にもお見受けした御仁
お二人のお力と、翔炎座長の突っ込みと客いじりで、客席は大いに盛り上がった、ああ、おもろかったw

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長谷川翔馬
この日は5~6尺の棒を使った舞踊
刀廻しにしろ棒廻しにしろ、見事すぎる
素晴らしい翔馬、実質的な劇団飛翔の副座長だ

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ラストショウ 北の海明け
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キムヨンジャの名曲ですな
大衆演劇でも比較的よくお見うけする
なかなかのラストショウ

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大入りでいただいた、劇団ティッシュ
ありがとうござんす

<追記>
愛用のデジカメが、いよいよ壊れてきている
電源を入れても、うまく撮影できず、勝手に切れることがある
今回の画像も、何枚か撮ったつもりが撮れてない
買い替えの時期がやってきている


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劇団飛翔は、わっしにとって今月4回目の観劇
この日は6月23日で、松山劇場が以前から楽しみにしてた里見要次郎会長を迎えての昼一ロングふれあい公演だったので、当初私は松劇に行く予定にしてたのだが、直前に更新された奥道後劇場のHPで、劇団飛翔の芝居がどうやら悲劇らしいと知り、急遽奥劇に変更
劇団飛翔の悲劇が観れる機会は今月最期になるだろうし、松劇の芝居が次郎長と旅役者の喜劇だったので、悲劇好きの私としてとしては、そういう判断となったのであった、このことに関して後悔はない

第一部 外題 仇討ち走馬灯 武士の母

<あらすじ>
気の弱い若き侍の青木数馬(恋瀬川キャビア)は、歩き疲れていた
下女のばあや(春咲小紅)と2人、亡き父の仇を探す、仇討の旅を何年もしており疲れ果てていたのである
主従2人が、箱根の峠に差し掛かると、怪しげな駕籠かき(恋瀬川笑助)に声を掛けられる
お侍さん、疲れてるのなら籠で峠を越えませぬか
渡りに船で、数馬は籠で行こうというが、ばあやは路銀が残り少ないので、籠は駄目です、とにべもない
ところが、こいつが悪い奴、雲助とか胡麻の蠅と呼ばれている、いわば山賊である
すぐに馬脚を表し、懐の金を出せ、と脅し始める
おろおろする主従2人
そこへ通りかかった若武者の新三郎(市川雀之助)が、江戸の千葉道場で修業した北辰一刀流免許皆伝の腕前で、またたくまに雲助を追っ払い、2人を助けてくれた
主従2人は、深く感謝し、新三郎は生まれ故郷へと向かった
故郷では、新三郎の母(恋瀬川翔炎座長)が喜び勇み、許嫁のかえで(長谷川翔馬)も迎えてくれ、帰郷の祝いとなった
一方の青木数馬は、急な腹痛を催し苦しんでいた
どこかに医者はないか、薬が必要なのだが箱根山中なので見つからない
やっと、一軒の民家をみつけ訪ねると、驚いたことに、峠で山賊を退治し助けてくれた若武者の新三郎だった
新三郎は快く2人を迎え入れ、母が作ったという妙薬を数馬に飲ませる
しばしのち、すっかり腹痛のなくなった、数馬
この日は、新三郎の好意で泊まって行くこととなった
屋敷にいると、新三郎の母がやってきた
身の上話をする数馬
仇討の旅をしており、仇の名は○○、と言うと、母は驚いた表情を見せ、顔面蒼白となる・・・

<感想>
一幕二景、約1時間10分の芝居
やっとあえましたな、劇団飛翔の悲しい芝居
まず老女を演じた翔炎座長の女形芝居が良かったし、主役を演じた恋瀬川キャビアも、少年から青年へと成長する数馬を演じなかなか熱演だった
二度も命を助けてもらった新三郎とのあまりにも皮肉な運命に、キャビア演ずる数馬は絶叫する
あまり見られないが、劇団飛翔の悲劇、人情芝居は、やはりいいな、と思った
私は本当にそう思ったのだが、実を言うと、この芝居に私は泣けなかった
なぜか、というと、数馬の仇が誰なのかを知った母が、新三郎に恐るべきことを命ずるのだが、これが私にはどうにも腑に落ちないのだ
亡き夫の遺言だから、というのでどんなに新三郎が嘆き悲しもうが、母は容赦がなく非情
自分のお腹を痛めて生んだ子供に対して、そこまで非常になれるのに、なぜ張本人の夫に対しては甘いのだろう
新三郎には、爪の先ほども非はないのである
新三郎も主張した、仇討に対して返り討ちもあるでしょう、という主張も、理屈として間違っていないのに、母は頑なに拒絶し、斬られよ、と命ずる
今と違い、自力救済が認められていた時代なのだから、勝負に勝った方を認めるというのはありなのだ
この芝居、私は初見なのだが、以前拝見した春陽座の「富士の見える家」によく似ている
例えば、春陽座版では新三郎がず――っと隠れ里で成長したのに対し、飛翔版では江戸で修行して帰ってきたり、あるいは主人公についてる従者が男の下郎と女のばあやと違ってたりと、設定に多少の差異はあるのだが、
芝居の肝である、父の遺言で新三郎が死ななければならない点は、同じ
春陽座の時もそうなのだが、観客が涙を拭いたりすすり泣く声が聞こえたりしてる中、私だけが芝居に入り込めず妙に冷静に舞台を眺めていた
今回の飛翔版も、夫に対して寛容な母が、なんで新三郎にあそこまで非常になれるのだろう、社会通念として許されている仇討の返り討ちも認めないのだろう
そんな疑問がひっかかり、愁嘆場の舞台を眺めていた
劇団飛翔の芝居の出来は良かったのになあ、最期翔炎座長演ずる新三郎の母が腹を刺す場面は、名場面やでえ
なのに、私の感性が不足してるのか、ヒネているからなのか
春陽座版では、歌舞伎の演目を元にしている、と言ってたなあ
なかなかの芝居 A級Ⅰ


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芝居終演後の口上挨拶 恋瀬川翔炎座長
口上あいさつ、前売り券販売、グッズ紹介など
恋瀬川笑助を使って、翔炎煎餅をだいぶ売りよったなあ

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この日の客席は、100人以上、ダブルの大入りがでた
20日までで、大入りは67枚出てるので、月初予想した100枚はよもや間違いないだろう
奥道後劇場、三年間の歴史の中で、劇団飛翔が自ら出した歴代一位の記録115枚に、どれくらい近づくのか
大入り枚数が稼げる、夜の部がある土日も2日間残してるし、残り10日間イベントやサービスデイが連日続くので、連日の大入りが予想される、注目ですなあ
この日の舞踊ショウの特色として、奥道後の社長が白塗りの化粧して登場した
多分、坪内社長で、坪内寿夫の直系卑属
以前演劇雑誌で読んだが、坪内社長は、祖父が作った坪内グループは、大衆演劇の興行や映画を手掛けたのが端緒なので、初心に返って頑張りたい、といった内容だった
若い方は知らないかもしれないが、今から30~40年ほど前に、坪内寿夫ブームというのがあった
これは、愛媛県だけの現象でなく、全国規模で、書店には坪内寿夫コーナーが設けられた
再建王と実業家の手腕を称えられたり、四国の山ざるなぞとも揶揄されたが、著名な作家、柴田連三郎の記した「大将」でシベリア帰りの坪内寿夫が小説にもなったのだ
白石天皇と揶揄された白石知事と対立し、日刊新愛媛の取材拒否という全国的にも珍しいニュースにもなったが、
不撓不屈の精神は、きっと御子息たちにも受け継がれることだろう

さて、ついでにちょいと余談
6月15日の恋瀬川キャビア誕生日特別公演に、行けなかったのは残念だったが、その残り香のようなものが劇場に残されていた
舞台大下手にあった花道が、舞台中央に設置されていた
こういう劇場は珍しいのでは
私が知ってる範囲で似たもの探しをすると、大阪の天満座が舞台下手に花道がなく、中央に花道がある
というか花道というほどではなく、せり出している、といった感じで中途半端なんよね
どういうことかと言えば、花道の定義として、舞台から客席に向かって延びたいわば長い廊下を役者が疾走し揚げ幕に引っ込む
ここまでして、花道に引っ込むという行為が完結するのだが、天満座の場合は、客席を突き抜けてないので
役者は中央の花道の一番前まで出て行っても、すごすごと舞台に引き返すしかないのである
その点、奥道後劇場の急造の中央花道は、客席の最後方までは突き抜けてないけれど、客席前方の座敷と、後方の椅子席の間に通路があるので、役者は中央花道を抜けこの通路で直角に曲がり楽屋に引っ込むことができるので、ダイナミックに疾走できるのである
中央花道は、新鮮さもあって、なかなか良いのではないか、と思った
立派な両花道を備えた劇場など、今やないので、中央花道というのは、面白い試みかもしれない
実は、中央花道がスタンダードになってる舞台がある
それは、ストリップ劇場だ
多くのストリップ劇場は、舞台中央から客席に向けて長い通路があり、そのゴールには盆と呼ばれる丸い周り舞台が設えてある
これの効果は、客席後方でも、ストリップ嬢が舞台でダンスしたあと、中央花道を通り移動してきてくれるので、近くで裸体が拝めるのである
まあ、ストリップ劇場と大衆演劇の劇場とを横並びにする訳ではないのだが、近くで役者を見られるという効果は共通だろう
大阪の老舗、OS劇場というところがある
浪速クラブから歩いて行けるところなのだが、道路挟んで浪速区と西成区とに分かれている
浪速クラブの新世界が、観光地化して若い女性客や外人がたくさん歩いてるのに対し、OS劇場のある西成区の界隈は、未だ小汚さを残している
アーケード街には、夜は勿論のこと、昼でも寝てる人がいるし、青空販売とでもいうか路上でなんか売ってたりしてる
昼の日中からカラオケスナックで酒を飲む労務者が、歌い興じているのは、あまり見られない珍しい光景だろう
昔でいう釜が崎、今でいうあいりん地区ですなあ
ドキュメンタリー映画「やくざと憲法」の暴力団、二代目東組二代目清勇会が縄張りにしてるのも、この辺りだ
映画の中で女郎屋赤線の流れをくむ飛田新地が動画で映し出されていたのは、貴重な映像だろう
ちょいと話が脱線したが、OS劇場
OSとは、大阪ストリップ劇場の略なんだそうである
ストリップが下火になり、大衆演劇にシフトしたのだが、劇場名はそのまま残したそうだ
今のOS劇場は、舞台下手に花道があり、大下手に桟敷席、役者は花道を通って直角に曲がり揚げ幕に引っ込む
ストリップ劇場だったころは、おそらく中央に花道があり盆もあったろう
OS劇場は、建物も古く小汚く、便所の小便器には昔よく見た丸いでっかい芳香剤なぞがぶら下がっている劇場だが
非常に見やすい劇場だ
大きな舞台に、広い客席は後方がせり上がってて、最後方の席でも非常に見やすい
立派な花道はあるし、シミが染みついた背景幕は小汚いけれど、見方を変えれば、大衆演劇の劇団の汗と涙が沁み込んだ歴史ある幕といえよう
酒を飲みながら記事を書いてるので、とりとめない雑文になってしまったが、要は奥道後劇場の中央花道は面白い試みだと思う
この日の観客の方に聞いたところによると、丹支配人は、当面中央花道を移動しない、と言ってたそうなので、
その効果を、観察してみたい、と思っている

第二部 舞踊ショウ
(舞踊メモ 舞踊順)
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花のトップステージは、若手群舞踊

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翔炎座長、舞踊1曲~歌唱 明日の詩/杉良太郎~炎 熱唱
この日は、翔炎座長の呼び掛けで、1人の男性客が舞台にあがり、炎の歌唱で踊った
なかなか面白い方で、シャイと大胆、相反する弾けた踊りに客席は盛り上がった
翔炎座長のインタビューによれば、この男性は30歳、飲食店を経営してて今月奥道後に通い、この日はお母様も連れてきたそうである
しかしなんですなあ、翔炎座長の客席いじりというか、変幻自在なトーク力、飴と鞭とでもいうか、丁寧だなと思えば次の瞬間には高飛車にモノ申す姿は、見事、おもろい
まあ、客席から見てる、安全地帯でのことなのだが

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長谷川翔馬 歌謡浪曲「元禄花の兄弟 赤垣源蔵」
この日、わっしの中で一番の個人舞踊
伝家の宝刀である、刀廻しが観れなかったのは非常に残念なれど、あまりある立派な舞踊であった
三波春夫の歌謡浪曲なので10分ほどもある大ネタだが、啖呵に合わせた演技は見事
最期は、このタイミングしかない、というくらいの絶妙さで涙を流し、素晴らし過ぎる
芝居も舞踊も、上手な役者さんでござんす

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ラストショウ
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なかなかのラストショウやった
とはいえ、くどいようだが、恋瀬川良太がいないのは残念やなあ
昨年は、総踊りの時、翔炎座長の左右に2人づつ並んでたので、シンメトリとでもいうかバランスが良かったのだ
まあ、いろんな事情もあるだろから、言ってもせんないことなれど
それと不思議なのが、劇団飛翔には若い役者が何人もいるのだが、舞踊にさえ出ない
他の劇団の座長から預かってる子供もいるらしいが、なんでだろう
稽古を重ねて修行してるのかもしれないが、失敗しても実践で経験した方が成長が早いと思うけれど
翔炎座長は、一定のレベルに達しないと舞台に出さないという方針なのかもしれない
ま、あくまでもわっしの想像


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最期の口上挨拶&三本締め
坪内社長も再登場

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今月のおまけ舞踊 無条件


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劇団飛翔は、わっしにとって今月3回目の観劇
6月15日の恋瀬川キャビア誕生日特別公演に、わっしは行けなかったのが残念だった
この日の特徴として、奥道後の社長が舞台に登場した

第一部 外題 金太初旅

<あらすじ>
仏一家には、婚期を逃したお嬢さん(春咲小紅)がいるが、一家に草鞋を脱いだ佐太郎(市川雀之助)に惚れて、一緒になりたいと自分から口説く
貸元(恋瀬川キャビア)も乗り気で佐太郎に、どうか娘をもらってくれないか、と言うが佐太郎は、
わっしのような渡り鳥では、お嬢さんを幸せにはできませぬ
と固辞し、迷惑になっちゃあいけませんので、と旅立とうとする
殊勝な佐太郎の姿に感心した貸元は、草鞋銭だ受け取ってくれ、と財布ごと渡すも、佐太郎は、
こんなものもらっちゃあ、旅人仁義に反しやすので
とこれも辞退、佐太郎の立派な旅人姿に、貸元は二度感心したのであった
入れ替わるように、代貸の七之助(恋瀬川翔炎座長)が一家に帰ってきて、貸元に、
お嬢さんと一緒になりてえ
と言う
が、野心家の七之助が、一家の跡目を狙ってることはあきらか
一家の跡目は、旅に出してる息子に継がせる、と決めてる貸元は、七之助の申し入れを断る
ならば、一家から出て行くから金をくれ、と七之助は勝手に、貸元の財布をわしづかみする
おめえにくれてやる銭はねえ
と貸元は、冷たく七之助を制した
頭にきた七之助は、長脇差の鞘を払い、貸元を斬り殺して財布を懐に入れた
この一部始終を、見ていた男がいた、三下奴の金太(長谷川翔馬)だ
抜け目のない七之助は、金太に貸元から盗んだ財布の中から1両だけを渡し、
おめえも受け取った以上は共犯だぞ、と無理やり仲間に引き入れる
そして、佐太郎の煙草入れを死んだ貸元の傍に置き、罪を佐太郎になすりつけようとするのだが・・・

<感想>
一幕二景、約1時間10分の芝居
初見だが、大衆演劇では定番の喜劇
悲劇が好きで喜劇が苦手なわっしが、今まで避けてきた芝居だったが、けっこうおもろかったなあ
これは、笑わせることも上手な劇団飛翔のおかげやな
主役を演じた長谷川翔馬と悪役を演じた翔炎座長の息の合った掛け合いに、客席はどっかんどっかん受けてた
中には笑いすぎて、息ができずヒーヒー喘いでるお客もおったぐらい
喜劇が苦手なわっしも、けっこう笑えたし、最期は悪が駆逐され、すっきりスカッと終わるので、これはS級の芝居やった
長谷川翔馬は軽い芝居も重い芝居も上手で、ほんと器用な役者やと思う
翔炎座長は、悪役もほんとに似合うので、悪の華の主役の悪党なぞ演じたらはまり役かもしれんなあ
今回の芝居、金太初旅に満足したわっしだが、やはり劇団飛翔の悲劇、人情芝居が観たい
劇団飛翔が作る、翔炎座長の悲劇は、ほんとええからねえ
プログラムを見ると、ぽつりぽつりと悲劇や人情劇が混じっているが、奥道後は夜の部がないので、わっしは仕事が休みの日にしかいけない
なかなか悲劇に当たらんねえ
今回、なかなか良い芝居だった S級Ⅲ


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芝居終演後の口上挨拶 恋瀬川翔炎座長
口上あいさつ、前売り券販売、グッズ紹介など
坪内社長も登場した

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観劇してて、隣席の小奇麗な女性客から、おすそわけいただいた、劇団飛翔煎餅
ちゃんと翔炎座長の女形がプリントされている
甘めの煎餅で旨かった
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舞台下手の壁は、恋瀬川キャビアのタペストリーだらけだった
凄い光景だったが、全部誕生公演で贈られたものなのだろうか、は不明

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来月以降の劇団予定
うーむ、これはいい劇団が乗るなあ
来月以降も大入り70枚以上は、必死ですなあ

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恋瀬川キャビアの誕生日公演に合わせて、様々な贈り物があったようだ
あれから一週間経ったこの日も、様々なものが展示されていた
その中で、わっしの目をくぎ付けにしたのが、こちらの生花
小林劇団の長女真佐美の隣に、故正利花形から贈られた生花があった
私は見たことない役者だが、確か20歳くらいで夭折された役者
キャビアも正利花形と交友があったんかなあ
花の三兄弟の玄海花道も、正利花形とは、気の置けない間柄だったと言ってた
どんな役者だったのだろう
小林劇団では、毎月、月命日に正利花形にちなんだ芝居をしてるらしい
命日には、正利花形と仲の良かった役者を呼んで、公演するという

そんな小林劇団が、8月に奥道後に帰ってくるという
熊本地震では、直撃を受け、劇場の寮に女優陣が閉じ込められ、小林真座長が救出したが怪我を負ったという
長女真佐美が、当時のブログで日々刻々と綴っていた
早く無事な姿をみたいものだ


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第三部 舞踊ショウ
(舞踊メモ 舞踊順)
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花のトップステージは、翼&翔兄弟相舞踊 矢切の渡し
ちあきなおみのオリジナル版で、こちらが一番いいね
南條まさきは、著作「大衆演劇の旅 南條まさきの1年2カ月」の中で、当初シングルB面だった矢切の渡しが数年後に大ヒットしたのは、大衆演劇が舞台でさかんに曲を流したからだ、と言っている

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澤村翼若座長歌唱 二番町ブルース

ここから翼若座長早変わりの連続技
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ラストショウ お面ショウ
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お面ショウローラ、と聞こえたが、違ってるかもしれない
花火なども駆使し、翼祭りに相応しい演目であった
なかなか良いラストショウ


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前夜に引き続いての観劇
続・森の石松、という芝居が観てみたかったので、仕事をやりくりして昼の部を観に行った
果たして、どんな芝居だったのか

第二部 特選狂言 続・森の石松 蘇る石松の魂

<あらすじ>
都鳥三兄弟(澤村輝人、一也、翔)に百両の金を貸した森の石松(天海翼花形)は、騙し討ちにあい、閻魔堂でズタズタに斬られ死んでしまう
石松を探しにきた、幼馴染で兄貴分の小松村七五郎(澤村謙之介座長)は、石松の変わり果てた姿を見つけ涙する
後日、七五郎の意を受けた女房のお民(蘭)は、森町に住む石松の兄の元を訪れ、石松の凶変を伝えた
石松の義理の兄である松蔵(天海翼花形二役)は、可愛い石松が死んだのは、使いに出した清水次郎長のせいだ、と怒り、お民が止めるのも聞かず清水港へ駆けだす
清水一家に辿り着いた松蔵は、一家の者に、
やい、次郎長を出せ、と暴れたので、一家の者に取り押さえられ柱に縛られる
次郎長(天海翔)が現れ子分を制し、松蔵の言い分を聞こうとすると、そこへ小松村七五郎が訪れる・・・

<感想>
一幕四場、1時間10分くらいの芝居だった
これは、ええ芝居やったなあ
外題の副題「蘇る石松の魂」から、つのだじろうの漫画うしろの百太郎的なものが、安易に活躍する奇天烈な芝居なのかもしれない、と一抹の不安を抱き観に行ったが、ふたを開けてみると、石松の仇を討つんだという男たちの硬派な物語だった
安心したと同時に、観に行った良かったなあと思った
見事な続編となっていた
芝居の冒頭は、前夜の再現フィルムのように、閻魔堂の凄惨な場面が繰り広げられる
前夜との違いは、血糊がないのと池がないくらいで、迫力ある立ち回りが観れるのがいい
今作だけ見ても、話の流れが分かる構成になっている
森の石松と続・森の石松は一対の作品
閻魔堂の最期は、本当に悲惨な話なので、今作で石松は無念を晴らすことができる
両方の作品を見るのはお勧めだねえ
小松村七五郎に謙之助座長が扮したこともあり、天海翔が清水次郎長を演じた
15~16歳くらいなので違和感がありそうなものだが、天海翔は観た目に迫力があるので、なかなか良かったのでは
天海翼、天海翔の双子の兄弟は、見た目がかなり違うので、それぞれ異なる魅力で勝負できるのがいいね
かなり良い芝居でした S級Ⅱ


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翼祭りでいただいたカレンダー
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この日は、翼祭りと題した特別興行だった

第一部 顔見世ミニショウ
(舞踊メモ 舞踊順)

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オープニングは、スーツによる群舞踊やったな

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顔見世ラスト 歌謡浪曲 元禄名槍譜 俵星玄蕃
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以前一度拝見した大ネタの舞踊やねえ、さすが翼祭り


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第二部 特選狂言 森の石松 閻魔堂の最期

<あらすじ>
都田村の茶店で、都鳥吉兵衛(澤村輝人)と梅吉(天海翔)が、
花会があるが150両ないと男になれない、50両はなんとかなったがあとの100両がどうしてもできない、と相談している
そこへ森の石松が通りかかり、3人は久しぶりの再会を喜ぶ
石松は金毘羅代参を済ませ、見受山鎌太郎から預かった次郎長宛ての100両の香典を懐に、清水港へ帰る途中で都田村を通ったのだった
そのことを知った都鳥吉兵衛は、
石さん、その100両を貸してくれ、14日の朝に必ずけえすから
石松は、自分の金じゃねえから貸せねえと最初は断っていたが、土下座して頼む都鳥を見て、ついつい100両を貸してしまう
この100両が因果な金となり、名題なりける森の石松が命を落とす物語・・・

小松村七五郎(澤村謙之介座長)
お民(蘭)
都鳥常吉(澤村一也)


<感想>
一幕五場 約1時間10分の特選狂言
昨年の劇団澤村の公演でも拝見した芝居だったが、同じ芝居でも多少異なっていた
まず、前回あった三十石船の場が今回はなかった
もっとも、劇団澤村では、三十石船の上でなく、居酒屋のようなところで繰り広げられたのだったが
三十石船の場は、閻魔堂の最期と関わりがない、いわばとってつけたうような場なので、なくても特段問題がなさそうなものであるが、三十石船の場があると、石松が旅をしてるんだなあと確認でき、石松の人物設定が確認でき、さらにはこの場に笑いを集中させることができるので、やはりあった方がいい、と思った
他劇団でも必ず三十石船の場を描く意味が良く分かったし、ないとやはり寂しいものだ
石松の顔も違ってて、前回は特殊なコンタクトで片目を表現してたが、今回は閉じた目での片眼の表現
最期の閻魔堂の場面では、前回は血糊で石松がどろどろとなり、凄惨さを表現していたのが良かった
もちろん今回もやはり血糊が使われたが、舞台上手に設えた池があって、石松が池に飛び込むたびに血糊が洗い流されるので、前回ほどの凄惨さを感じなかった
先月の新川劇団の喧嘩屋五郎兵衛で、血糊が気持ち悪かった、と言ってた観客がいたが、そういった観客に対する配慮の意味で、あまり石松が血糊でどろどろにならないようにという、劇団澤村の配慮だったのかもしれない
まあ、そのへんのところは、分からないけれど、私は前回のように凄惨さが強調された演出の方が好きだな
前回は、芝居全体はそんなに出来は良くなかったが、最期の閻魔堂の場が秀逸で素晴らしかったのを覚えている
今回も、閻魔堂に至るまではあまり良くなかったが、閻魔堂の場がやはり良かったですな
本笹と池を設え。素晴らしい舞台設定をした裏方さんにも拍手を贈りたい
なかなか良い芝居 S級Ⅲ

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この日は、二部制でショウから開始
約1時間40分の長いショウだった
時計が見えるよう、タペをずらしてくれてたのがありがたい

第一部 舞踊ショウ
(舞踊メモ 舞踊順)
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花のトップステージは、群舞踊

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ラストショウ はなぐすく
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この曲は、ダイナミック琉球を作ったイクマあきらの楽曲じゃないかと思う
ええ曲やねえ
なかなか良いラストショウ


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こちらは観劇前に喰らった松屋のしょうが焼き定食500円
なんでも、周年とかのキャンペーンで、普段より130円安い金額で食わせてくれた
ボリュームがけっこうあって、なかなか旨かったが、観劇前はもう少し軽い方が望ましい
牛丼並くらいが、やはりちょうどいいね


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画像は、遠征帰りに買って帰ったお土産
「伯方の塩 純生入り大福」
まあ、讃岐とは縁もゆかりもない土産で、高速のサービスエリアで買ったんやけど
8個入りで1300円くらいと、やや高めだが、大福の中に生クリームが入ってて絶妙
前にも記事にしたことがあるが、これがうまいん

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たまらん


以下、みやげ画像

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讃岐冨士

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丸亀城
天守閣というより櫓といった感じだが、江戸時代から残ってる現存天守12城なので、国の重要文化財に指定されている
昔一度見学したことがあるが、鉄筋コンクリートなどで再建された城に比べれば、本物の趣がある
江戸時代から現存してる城は、12城しかないが、そのうちの4城は四国にあるのだそうだ
松山城、宇和島城、高知城、丸亀城


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第二部 舞踊ショウ
(舞踊メモ 舞踊順)
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花のトップステージは、群舞踊

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ラストショウ 情熱大陸
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うーむ、両座長中心に、一曲の総踊りやが、振り付けが良く合ってたなあ
こうやって聴くと、力強い、いい曲ですなあ
なかなか良いラストショウ


<遠征後記>
今回のミニ遠征は、3劇団3観劇
3劇団とも、以前数回拝見したことがあり、それぞれいい芝居だった記憶がある
奇しくも今回は、大衆演劇らしい小作品が並んだが、見くらべてみると、
松丸家の芝居が秀でてましたなあ
小作品でも、ええ役者が演技すれば、ええ芝居になる
松丸家は、役者が揃っとるなあ
ということで、私は帰路についたのであった


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ミニ遠征最終日の6月17日
この日、四国健康村はリニューアルオープン日とのことだった
以前、1800円~1900円してた入館料が、今後が1300円になるのだそうだ
この日は、オープン記念価格の1000円だったこともあり、人が無茶苦茶多く、昼の部だけでダブルの大入りと言ってたので、確か四国健康村の大入り基準は、200人で大入り、以降は100人ごとにダブル、トリプルだったと思うので、300人以上は入ってたと思われる
劇場に入りきれないので、テーブルの一部は撤去されていた
リニューアルで目についたのは、露天風呂が改装されてきれいになり、壺湯ができ、休憩椅子が充実されていた
名物の薬草湯は水深が浅くなっててこれは前の方がよかったか
二つあったサウナは一つになって、炭酸の湯ができていたな
館内は、喫煙所の位置が替わり、シアターが廃止され休憩室になっていた
主に目についたのは、そんなところでござんす
どうも、営業しながら改装工事を続け、最期の数日間は閉館して一気に仕上げた模様
値段が1300円に下がったのは、以前料金に含んでいた揃いのムームーやバスタオル、ひげそりなどがオプションとなったこと
これはええことやないかなあ、ムームーなど着ない、というより風呂さえ入らず観劇して帰る人もいたくらいやから
以前のサービスがいいって人は、500円くらい払えば、ムームーなど貸してくれるし
客が自分で選択できるってのはええ
しかし、1300円ちゅうのは、ずいぶん安くなった印象がある、料金が三分の二に下がったわけやから
客数で苦戦してた感のある城山温泉は、今後ますます厳しくなるんやないかなあ
まあ、わしが心配することやない、大きなお世話なんやけどな

前置きが長くなったが、劇団花吹雪
わしは以前二回だけ観劇したことがあるが、伍代孝雄をゲストに迎えた「清次30両の命」、「男の花道」両方ともええ芝居やった
花吹雪は、全国に10~20くらいあるトップクラスの人気劇団の一つやと思うが、人気と実力を兼ね備えた劇団やと思うとる
現在は、春之丞と三代目京之助の二枚看板だが、こないだまで座長だったそれぞれの親が健在
芝居ではしっかり脇を固めるので、いい芝居になる印象だ
花吹雪は、三世代に渡り、非常にうまく世代交代ができた劇団で、若手の役者も多いのも、人気の一つなのだろう
それでは、今回の芝居はどうだったのか

第一部 芸題 赤い夕陽の三度笠

<あらすじ>
賭場のいざこざで、悪い一家は勘太郎(愛之介)を狙うが、かなわない
そこで代貸(京誉責任者)は、旅人の伊太郎(京之介座長)を雇い、勘太郎と対峙させる
伊太郎は勘太郎と斬り結び、右腕を斬り落とした
悪い一家は命を取れと伊太郎に言うが、伊太郎は右腕を斬ったのだからこれで十分だ、と体を張ってとめた
右腕を無くした勘太郎は、悪い一家の追手を逃れるため、女房のゆきと共に木曽にあるゆきの実家へ逃げ延びる
そこへ、おっ母、けえったぜと伊太郎が現れる
なんと、伊太郎はゆきの弟だった
ゆきは幼いころ行方知れずとなっており、互いに顔を知らなかったのだ
つまり、伊太郎は姉の夫である勘太郎の腕を斬りおとしたのであった
腕を斬り落とされた恨みから睨む勘太郎、バツの悪い伊太郎
そこへ、悪い一家が勘太郎を追ってやってくる・・・

茶店主人(桜春之丞座長)
悪い一家三下(寿美英二責任者)

<感想>
一幕三場、約50分の芝居
これは半次郎囃子やな、あるいは非常に似た設定の芝居
半次郎はお返しに義理の兄に右腕を斬られるが、それは今回の芝居にはない
これも、大衆演劇らしい小作品
この日は、三代目桜京之介の座長公演
桜春之丞は、特殊メイクをした三枚目役で、出演時間も短かった
それにしても、客が多かった
あまり多すぎると、芝居に集中できにくくつかれる、足も伸ばせないし
まあ、なかなかの芝居やった A級Ⅰ


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芝居終演後の口上挨拶 伊太郎の母親を演じた女優 氏名不詳
観劇の御礼など

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劇団名を冠した花吹雪御膳 食べたわけではない


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観劇前に喰らったのが、こちらのリニューアル記念御膳
なかなか美味でしたな
風呂を先に入ったので、ビールが旨かった


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第三部 舞踊ショウ
(舞踊メモ 舞踊順)
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花のトップステージは、群舞踊

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三代目鹿島順一座長
やっちんさんの情報通り、体がビルドアップされており、顔がいささかほっそりしてた

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松丸家小弁太座長女形
痩せてるので以前は、頬骨が尖ってた印象だが、そおでもなかったのは少し顔に肉がついたかなあ

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甲斐文太、光姫

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松丸家小弁太座長女形

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せいじろう花形

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松丸家美寿々
芝居では、老女役を熱演
もうじき四十路だと思うが、目がぱっちりしてて美しい
美寿々さんの美ブログはおもろい

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翔、せんと郁哉の相舞踊

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小弁太座長の歌声で、こももが舞った

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ちょうちょ

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ラストショウ 赤と黒のブルース
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前半は、煙草を小道具にした小弁太座長の独壇場
後半は、まさに赤と黒の総舞踊
仏生山の狭い舞台に9人も並ぶと、迫力がありますなあ
松丸家は裏方が充実してるのだろう
裏方さんがいなければ、役者さんが交代で投光をしたり、舞台の袖にも残っていなければならない
ほぼ全員で舞台に出れるのは、ええでえ
なかなか良いラストショウ

松丸家が仏生山にいる間に、あと一回くらいは観に行きたいが、予定がたたんかなあ


松丸家翔が主催する、松丸家チャンネルの動画が面白い
興味ある人は、こちらをクリック
           ↓
       松丸家チャンネル


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第二部 芸題 木曽節三度笠

<あらすじ>
材木問屋の信濃屋の喜太郎(小弁太座長)は、おきぬ(光姫)と恋仲だったが、母のおそで(美寿々)が、おきぬさんのことはあきらめろという
信濃屋に後妻に入ったおそでは、今は亡き大旦那に大恩があり、先妻の子である新次郎(新次郎花形)に遠慮してのことだった
実の子と変わらず自分を可愛がってくれた大旦那、恩義を感じる喜太郎は、母に従いおきぬのことを諦めた
祭りの日、酒に酔った鮫の権衛門親分(甲斐文太)に酌女を探してこい、と命じられた鮫一家の若い衆(5人)が、若い女を物色していた
やつらはおきぬに目をつける
新次郎が止めに入るが、鮫一家は容赦せず、おきぬを連れて行こうとする
その様子を見た喜太郎が体を張っておきぬを守ると、鮫一家は、匕首を抜いて喜太郎に襲いかかる
無我夢中でもみ合う中、気付いた時に喜太郎は、鮫一家の蛸の八(三代目鹿島順一)から匕首をうばい刺していた
とんでもないことをしてしまった、と喜太郎は嘆くが、鮫一家を撃退してくれたので兄の新次郎は感謝した
喜太郎はそのまま、土地を捨て、旅に出た
あれから3年の月日が経った
新次郎の代となった信濃屋は、すっかり稼業が傾いていた
新次郎は博打に手を出し借金をこさえ、おそでやおきぬに酷い扱いをしていた
鮫一家からも借金の取り立てがきて、今すぐ150両けえせという
そんな中、1羽の旅鴉が信濃屋を訪れる・・・

<感想>
一幕三場、約1時間10分の芝居
こちらも、大衆演劇らしい芝居で、先妻の子供に遠慮して好きな女を諦め、渡世人になるという類型は、比較的良くみかける
いわば小作品なのだが、上手い劇団が演ずると、いい芝居になる
今回の芝居は、小弁太座長、松丸家美寿々大熱演で、ええ芝居になったなあ
芝居の最期は、小弁太座長演ずる喜太郎が木曽節を歌うのだが、歌の上手さを生かした、いい演出やった
松丸家には、役者が揃っとる
松丸家翔は、活舌を弄られてたが、昨年拝見したときより明らかに芝居が上手になってたし、松丸家ちょうちょは、一家の若衆役が良く似合ってた
三代目鹿島順一は、蛸の八と烏賊の六の二役を演じたが、端役だったので残念、まあこれは仕方なし
9月以降の活躍が楽しみやで
なかなか良い芝居 S級Ⅲ


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芝居終演後の口上挨拶 小弁太座長
今後の芝居の紹介、劇団グッズ紹介、前売り券販売など
9月に三代目鹿島順一劇団再始動の話などが語られたが、小弁太座長はトークも上手なので
おもろかったなあ

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客席は20にんくらいやったかなあ
今年の大入りは劇団紀伊国屋が40枚と突出して多かったが、やはり香川県に縁のある劇団やからなあ
澤村慎太郎座長は、地元出身やしね


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