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元失業者の現在労働者 健康で文化的な最低限度の生活をめざす劣等社会人のブログ 世の中厳しいですが、がんばりましょう 大衆演劇と競輪初心者です
一ヶ月間というのは実に早いもので、この日は千穐楽
久しぶりに千穐楽日が休みだったわっしは、松山劇場にも奥道後劇場にも行けたのだが、芝居が良かった劇団美川を選択したのは当然だったのである

第一部 夢芝居 通し狂言 佐渡の夜嵐はフーテンの熊さん

<あらすじ>
侍医師の息子の時岡光之丞こと時(美川慶二座長)は、好きになった芸者がいて、身請けする金を稼ごうと佐渡の金山に人足として入ったが、慣れない力仕事で体を壊していた
同じ人足仲間で海鮮問屋の息子の熊(美川麗士総大将レジェンド)も、惚れた芸者を身請けしたいがため佐渡の金山に入っており、同じ境遇の2人はうち解ける
熊は、いかさま博打で小頭(歌留多)をかもにして、人足に支払う公金までせしめる
頭に血がのぼった小頭が猟銃をぶっ放すと、間違えて時の弟の一馬(美川宇宙)を撃ち殺してしまう
時さん、お前さんの弟が死んだのは俺の博打が原因だ、と責任を感じた熊は詫びて、小頭からせしめた金を全て時に渡し、この金で惚れた芸者と一緒になりな、と佐渡金山から足抜けさせた
それから3年、町に帰った時は、惚れた芸者お蔦(美川竜)と所帯を持ち、赤子も生まれた
そこへ、熊が、お蔦の家はここかいと訪ねてくる
なんと熊が死ぬほど惚れた芸者も、お蔦だったのだ・・・

松吉(吹雪舞)
ポン太(美川麗)

<感想>
一幕二場、約1時間40分の通し狂言
この芝居は、一度だけ他劇団で拝見したことがある人情喜劇
劇団美川の本作は、千秋楽だったのでお賑やかにという配慮なのだろう、アドリブ満載で笑いの要素が強かった
わっし的には、好みの芝居、好みの演出ではなかったものの、劇団美川の意図するところは理解してる
なかなかの芝居 A級Ⅰ 平幕

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芝居終演後の口上挨拶 美川慶二座長と歌留多
一ヶ月公演の感謝、来月公演の宝海劇団の案内など、いい口上でしたなあ

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来月の松山劇場は、奥道後劇場でお馴染の宝海劇団
わっし的には、ちょいと芝居が弱い印象の劇団だが、設備の整った松劇でどんな芝居を展開するだろう
3月初めの芸題が発表されていたのは、ありがたい

おまけ画像
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観劇後に喰らった、ざる蕎麦とミニ天丼のセット990円+そば大盛50円
この日は、少し温かったこともあってか蕎麦が食べたくなり、久しぶりにそば吉に行った
ざる蕎麦が恋しい季節が、あとすこしでやってくる


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きつき衆楽観について
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きつき衆楽観は、杵築市役所の御近所に位置する
杵築市は、小さな城下町で、その風情を大切に保存して観光の目玉としている
愛媛県でいえば、内子の白壁や、大洲のあさもやに似た風情
そういう古いものを大事にしており、城や侍屋敷を回るミニツアーなども行われており、きつき衆楽観がコースに入っている
町おこしの一角を大衆演劇の劇場が担っているというわけだ
それゆえに、市役所の駐車場に芝居を観に来た観客は駐車できる

きつき衆楽観は、開場9年だそうだが、建物は風情がある
元は米屋か酒蔵だった建物を改装したそうだ

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劇場は、横幅が狭く、縦に長い構造
愛媛なら、奥道後劇場を全体にコンパクトにしたイメージをすれば良い
客席前方は座布団を敷いた桟敷席で、中段から後ろが椅子席となっている
勾配はついてないので、後方の椅子席だと舞台が非常に見にくい

劇場の二階は一般人向けの食堂となっており、近所にも地元の名物料理を扱った食堂や居酒屋などから、創作料理の洋食屋までけっこうある
私が宿泊したビジネスホテルいな里は、劇場から徒歩で1キロくらい
古い設備であまりお勧めはしないが、宿で寝るだけなら加不足は無い
ちなみに一泊素泊まりで6000円、朝食は550円プラスだ
温泉県の大分なので、ビジネスホテルの客室ユニットバスにも温泉が引かれてある
8階には展望風呂があり、宿泊者は利用できる

観光地なので、2~3日滞在しても見る場所はある
愛媛から行くことを考えると、船ということになる
八幡浜港から別府港へ行き、バスや電車の公共機関で劇場に行けるが、本数は少ないので注意
私の場合は、フェリーに自家用車を積んで行った
きつき衆楽観の夜の部を観て、別府港に行くバスがなかったからだ
フェリー代は高かったが、車で好きなところに行けるので重宝した

きつき衆楽観は、平日は昼の部のみ
土日祝祭日に限り夜の部がある
この夜の部は、基本的に芝居替えをするので、二日間の短い遠征でも、4芝居を観劇できとてもありがたかった
花道は短いが、客席中央の通路を花道替わりに役者が疾走するのは迫力があった

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入場料は1700円で、前売り券は1400円
きつき衆楽観には、観光客向けの土産物も売っている

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きつき衆楽観の隣の居酒屋
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ここで、親子丼を喰らった
時間がなかったので、手短に食べたかったのであまり期待はしてなかったのだが、
熱々の丼はけっこううまかったなあ、外は粉雪が舞う寒さだったし
ミニうどんがついて600円とは、リーズナブルと言えるだろう


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重光家(重光葵記念館)
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杵築観光は歩いて観光できるのだが、重光家だけぽつんと2~3キロ離れたところにあってさすがに歩いては行けなかった
車で行ってて良かった
重光葵は、日本を代表する外交官だろう
私は、詳しくないのだが、小林正樹監督のドキュメンタリー映画、「東京裁判」での重光葵の姿が印象に残っている
もう20~30年も前だろうか、東京の名画座、昔の池袋文芸坐の小林正樹特集で拝見した
確か重光葵は、映画冒頭に登場したと思う

太平洋戦争に負けポツダム宣言を受諾した大日本帝国は、米艦ミズーリ号上で行われた降伏文書の調印を行う
調印式に天皇の名代として出席したのが、重光葵外務大臣、日本政府の全権として降伏文書に署名を行った
黒の礼服に山高帽、右手には杖を持ち、歩く時には右足をひきづるが矍鑠としていた
今回の見学で知ったのだが、重光葵は右足が義足で、上海事変の式典で爆弾テロで右足を失っていた
映画に戻ると調印式でアクシデントがあり、それは降伏文書に戦勝国の連合国側はアメリカ、イギリス、ソ連、中華民国など10カ国くらいが出席し署名する欄が決まっていたのだが、どこかの国が一段間違って署名してしまい、あとの国も一段ずつ間違ったところに署名する
この間違って署名された降伏文書を見て、重光葵が抗議するんですな、このままでは正式な文書として持って帰れないと
戦勝国側は、どうせ無条件降伏なんだから、書くところが一段づつ違ってたって、大したことないやろう、みたいな雰囲気なんやけど、重光葵の真摯な態度を見て、戦勝国はちゃんと訂正するのであった
戦争には敗れても魂は売らず、そんな印象を持った

A級戦犯で訴追された重光葵は、東京裁判で7年の刑を受け巣鴨プリズンに収監される
絞首刑になった人が7人もいたし、無期の人も多かったから、7年というのは安い刑だ
約5年の服役を経て釈放された重光は、政治家として復帰し、のちに副総理兼外務大臣となる
戦中と戦後に外務大臣として、日本の外交を担ったというわけですな

重光葵には兄と弟がいて、三人とも東京帝国大学卒業
兄は東大教授、弟も大分大学かどこかの教授だそうな
重光葵は外交官となり後に外務大臣、優秀な三兄弟ですなあ
この重光家は、重光葵が17歳まで住んでた家だそうで、勉強に励んだ蔵の二階なども観れる
古い家なんだけど、弟さんが10年か20年前まで実際に住んでたそうで、リフォームしたのだろう、窓にはアルミサッシが入ってたりしてる
戦艦ミズーリで署名された降伏文書のコピーも展示されてて、重光葵の指摘で戦勝国が訂正した署名も見ることができる

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酢屋の坂
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杵築の城下町のシンボルがこの坂だ
杵築の町には、多数の坂があるのだが、武家屋敷の並ぶ高台から商人の谷あいに向けた下り坂
そして、反対側の高台へと上る塩屋の坂が一直線に見えるので、実に壮観だ
時代劇やテレビドラマのロケの現場となっているそうだ

大原邸
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杵築藩の家老屋敷
個人の住宅ではなく、家老についたものがここに住む
案内人によれば、杵築藩が一つの国と考えれば、現代で言うところの首相官邸とのこと
茅葺屋根が立派ですな

杵築レトロ館
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古い昔懐かしいおもちゃなどが飾られてある
建物は昔の米蔵を改装したもので、看板も残っている
大洲のポコペン横丁にコンセプトが似ている
入館料400円だが、飲み物代込みということで、まきをくべた暖炉で沸かしたコーヒーが飲めるのはリーズナブルである

きつき城下町資料館
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刀や槍などが展示されていたが、役者の服の展示があった
江戸時代には、きつき歌舞伎とかきつき芝居というのが盛んだったそうだ
大衆演劇では、関東、関西とならんで、九州が大衆演劇の本場、となっているが、
きつき芝居がその一角をになっているのかもしれませんな


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先日の鹿島劇団遠征のついでに杵築市観光をした
杵築市は九州の小京都と呼ばれており、小さな城下町の風情を保存しているので、けっこう興味深かった
戦国時代は、いろいろと国主が変わったようだが、徳川家康が幕府を開いた江戸時代となり、松平氏が明治まで杵築を治めたそうだ
松平といっても家康の直系ではなく、5代だか7代遡った先祖からの別れなので、遠い親戚といったとこですな
いわば、はとこだとか又従姉みたいな血縁者の子孫といったところなので、家紋も葵の御紋ではない
この日は日曜日だったこともあり、片手に地図を持った観光客もけっこう見受けられた
外人の観光客に道を聞かれたりした

杵築城
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復元された小さな城で、模擬天守と表現されていた
外から見ると城っぽいが、中に入ると鉄筋コンクリートラーメン構造で、階段も緩やか
図書館とか博物館といった風情

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城主の鎧兜、刀、手裏剣、火縄銃など、大日本帝国軍の軍服や軍服、三八式歩兵銃など、けっこう展示されていた
天守閣の最上階は展望台を兼ねてるので、眺めてみると杵築の城下町が変わった地形をしているのが分かる


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南北(赤い矢印)の高台に武家屋敷があり、その谷あい(青い矢印)が商人の町となっている
いわば、山の手と下町みたいなもので、士農工商の最上級の武士が高台に住み、最下級の商人が谷に住む、といったところ
サンドイッチ型城下町と呼ばれてるそうだが、その意味が上から眺めると良く分かった
杵築の城下町は、この特殊な地形ゆえに、坂がたくさんあり、そこが特徴でありビューポイントと言える


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第二部 舞踊ショウ
(舞踊メモ 舞踊順)

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花のトップステージは群舞踊 秋田音頭

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ラストショウ 羅臼の男
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なかなか良いラストショウ

芝居では決して手を抜かなかった劇団美川なれど、舞踊ショウは短かったなあ
始まりが遅かっただけに、その印象はぬぐえない
まあ、観客のために終演時間を普段から守ってる劇団なので、信念を貫いていると言えるかもしれない
わっしのような芝居を観に来てる客からすれば、舞踊ショウは短くて良いのだが、舞踊ショウを観に来てる観客にとってはどうだったのだろう

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舞踊ショウでいただいた品
ペットボトル入れと思われる
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劇団美川は5回目の観劇
この日は梯子観劇で、奇しくも同じ三浦屋孫次郎が主役の芝居だった
さて、劇団美川の三浦屋孫次郎は、どうだったのか

第一部 夢芝居 特選通し狂言 三浦屋孫次郎

<あらすじ>
笹川の縄張りを荒らしたために旅から帰ってきた笹川繁蔵に報復されたにも関わらず、腹の虫の収まらない飯岡助五郎(美川竜)は、子分の三浦屋孫次郎(美川慶二座長)に、笹川繁蔵を闇討ちして来い、と命じる
勘弁しておくんなせえ、と孫次郎は断る
なぜなら孫次郎は、7年前旅の途中で病の母と盲の妹を抱え途方に暮れてた時、笹川繁蔵に助けられた恩があったからだ
だが助五郎は、親の言うことが聞けねえのか、一回の恩と7年間の恩とどっちが重いんだ、と孫次郎を許さない
孫次郎は仕方なく笹川繁蔵(美川麗士総大将レジェンド)を待ち伏せし、刀を抜くもそれは形だけで、繁蔵に斬られて自分は死ぬつもりだった
その様子を見抜いた繁蔵は、訳を聞こうとするが、その刹那、見届け人として隠れていた成田屋(美川宇宙)と弟分たちが取り囲み後ろから刺されてしまう
とどめを刺そうとする成田を、孫次郎が斬って制し、
繁蔵親分7年前の恩を仇で返すようなこととなり申し訳ありやせん、と詫びた
繁蔵は、おめえはあの時の若者か、おっかさんは達者かい、と母の心配までしてくれた
さらに、俺は動脈を斬られたもうじき死ぬ、成田なぞに斬られて死んだとなりゃあ末代までの恥、おめえの手でとどめを刺してくれねえか
そんなことはできやせん、と躊躇する孫次郎をみて、繁蔵は孫次郎の手をとり自ら腹を突き絶命した
男の中の男の最期に、呆然とする孫次郎
孫次郎は、繁蔵の首を持って一家へ戻り、飯岡助五郎に見せると、助五郎は繁蔵の生首にタンを吐き凌辱したうえで、
孫次郎、おめえは破門だ盃は水にする、と言い渡す
弔いたいので繁蔵親分の首だけは返してくだせえ、と孫次郎は言い繁蔵の首を受け取った、許せねえ成田屋を刺し殺し一家を去った
そして繁蔵の首を持ち、笹川一家へ届けにいく
笹川一家では、首のない繁蔵の弔いで姐さん(吹雪舞)や若い衆が悲しみに沈んでいた
孫次郎は、繁蔵の首を差し出し、笹川一家代貸の勢力富五郎(美川麗士総大将レジェンド二役)と対峙する・・・

三浦屋孫次郎の母(美川竜二役)
三浦屋孫次郎の妹(たぶん美川愛子役)

<感想>
一幕五場、約1時間30分の通し狂言
これは、唸るようなええ芝居やったねえ
実はこの日、夜の部だったこともあり観客は少なかったのだが、劇団美川は決して手を抜くことなく素晴らしい芝居を展開した
慶二座長は魂の入った熱演、麗士総大将は貫禄たっぷりで二役、美川竜は全く異なる二役を演じ分け、女優花形吹雪舞も見事に姐さんを演じ切り、美川宇宙の悪役ぶりも良かった
美川宇宙は、わっしが今月最初に観た時より、芝居が良くなったと思う
実は劇団美川の役者が一人、他劇団に移籍するらしいという話を聞いたが、その分美川宇宙の比重が増える
ゆえに責任感がさらに芽生え、気合いが入った日々を送ってるのではなかろうかと想像する
劇団美川は役者が揃っており、熟練した達者な役者が脇を固めるので、いい芝居になりますなあ
喜劇が苦手で悲劇が好きなわっしだが、劇団美川の今作は名場面が多かった
孫次郎の妹殺しも、セリフで説明するのではなく、一場設けて実演で見せたところに劇団美川の特徴があった
ええ芝居やったなあ、涙が出た
まあ、ええ芝居する劇団が観客が多いとは限らないということは、わっしの経験上自明ではある
大衆演劇ファン、ひとりひとりに好みはあるんだろうけれど、これだけの芝居を観れて幸せな気分だ
もう少しお客が入ればええんやけど申し訳ない、まあ昼の部は多かったと信じたい
千秋楽に向けて、劇団美川は特選狂言が続くのだが、わっしは観に行けないのが残念だ
かなり良い芝居 S級Ⅱ 関脇

芝居終演後の口上挨拶 美川慶二座長
前売り券販売、今後の芝居など

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第二部 舞踊ショウ
(舞踊メモ 舞踊順)
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花のトップステージは、群舞踊 花売り娘

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ラストショウ 女鬼龍院
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司大樹座長女形で、立ち回りもあった
なかなか良いラストショウ


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第一部 外題 素浪人と旅鴉 やくざ水滸伝

<あらすじ>
飯岡一家に草鞋を脱いだ三浦屋孫次郎(司春香副座長)
飯岡助五郎から笹川繁蔵を闇討ちしろと頼まれ、一宿一飯の義理で、笹川の繁蔵に真っ向勝負を挑み勝利する
孫次郎は、繁蔵の首を斬り白布に包み、飯岡一家に持って帰ろうとしていたが、口封じのため飯岡の刺客が孫次郎に迫っていた
~芝居はここから~
三浦屋孫次郎(司春香副座長)が飯岡一家に向かっていると、飯岡の用心棒昇天の徳次郎(司大樹座長)が現れ斬り合いとなる
段違いの腕の差で、孫次郎は長脇差を落とした
渡世人同士の勝負では、長脇差を落とされた時点で負け、潔く討たれようとする孫次郎
その潔さに感銘を受けた昇天の徳次郎は、孫次郎に、
命を助けるそのかわり、その首を持って笹川一家に届けてみねえか、同じ命を捨てるなら困ってる笹川に捧げて欲しい
分かりやした、と引き受けた孫次郎、白装束に身を包み無腰で笹川一家へ向かう
笹川一家では、首のない繁蔵の弔いで姐さん(舞こゆき)や若い衆(美理剣ゲスト)が悲しみに沈んでいた
孫次郎が、繁蔵の首を差し出しすと、親分の仇だと若い衆が騒然となる
それを制する笹川一家代貸の勢力富五郎(司伸次郎総帥)、孫次郎は勢力富五郎と対峙する・・・

<感想>
一幕三景、約1時間の芝居
三浦屋孫次郎の芝居には、飯岡の子分のタイプと、飯岡に草鞋を脱いだ旅鴉のタイプがあるが、今作は後者の孫次郎
今回は珍しく司春香副座長が主演で孫次郎を演じた
あとの口上によれば、昔から春香副座長が演じているそうだ
なかなかの熱演であったのだが、愁嘆場のいいところでアドリブ的な笑いを膨らませてたのはいかがなものか
まあ、アクシデントだったと思うし、観客を楽しませたいというサービス精神の表れだということも分かる
けど、三浦屋孫次郎のような超悲劇の場合、積み上げて積み上げて大団円に向かわないと感動は得られない
愁嘆場でなく芝居の冒頭に笑いを持ってくるとか、他の芝居の時に笑いを多くするとかにした方が良いのではと思った
中盤までなかなか良かっただけに、ちょいと残念
なかなかの芝居だった A級Ⅰ 平幕

口上挨拶 主に司大樹座長と司春香副座長
前売り券販売、座員紹介など
春香副座長定番の、男と間違われた話が聞け笑わせていただいた

大樹座長からは小林劇団の故正利花形の話が聞けた
大樹座長はクレヨンしんちゃんが好きだそうで、同じ趣向の役者として、長谷川翔馬、玄海花道、故小林正利がいる、とおっしゃっていた
4人は仲が良いのだろう
玄海花道花形も、以前奥道後劇場の口上で、喧嘩屋五郎兵衛をするようになったのは、亡くなった正利君に教わったからだ、とおっしゃり思い出話をされていた
私は拝見したことのない小林正利花形
白血病で20歳の若さで亡くなった役者の魂は、同じ役者仲間の心の中にいまだ生きている
ロック石松は故小林正利花形の当たり役だったそうだ

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第二部 舞踊ショウ
(舞踊メモ 舞踊順)
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花のトップステージは、相舞踊

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ラストショウ 浪花踊り
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普段、3人の群舞の場合も多いが、この日は5人での総踊り
多分、舞えみか、舞ゆいかという2人の役者が加わっていた
やはり5人いる方が見栄えがするね
なかなかのラストショウ


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2月20日、劇団正道は4回目の観劇

第一部 外題 相撲つねと大五郎

<あらすじ>
清水次郎長の子分の法印大五郎(司春香副座長)はゲリピンで金がねえ
長屋のたな賃も払ってないので、大家の娘(舞こゆき)が取り立てに来て、あまりにしつこいので、明日払うと約束してしまう
大家の娘が帰ると、入れ替わるように兄弟分のお相撲常(司大樹座長)が現れる
大五郎が、おう兄弟久しぶりだなあ、と相撲常を迎えると、常は、兄い何も言わず金を貸してくれ、と言う
事情を聞くと、次郎長親分の使いで、見受山お鎌太郎親分から50両の金を集金したが、
昨夜、赤ちょうちんで大暴れしてしまい、50両を無くしてしまったという
大五郎は、金がないので50両もの大金を貸せないと言うと、相撲常は首を括って死ぬという
よし、それなら相撲常が死んだことにし、葬式をあげよう
次郎長親分の子分なので、香典は100両はくだらねえ
その中から50両を親分に返して、残りは2人で山分けでえ、と2人は狂言葬儀を企む
うまく行くだろうか、と常が言うのをしり目に、大五郎は清水次郎長親分(司伸次郎総帥)のもとへ向かうのだが・・・

大政(美理剣ゲスト)

<感想>
一幕三景、約1時間の芝居
大政に小政、石松に大瀬半五郎が登場する芝居は、大衆演劇で良く見る印象だが、法印大五郎やお相撲常が主役の芝居は珍しいのではないだろうか
あとの口上によれば、他劇団ではお百姓が主人公の場合が多いが、司劇団では昔から法印大五郎と相撲常で演じてるとおっしゃってた
つまり大衆演劇定番の喜劇に、清水一家のキャラクターを当てはめた芝居ということだろう
2人ともおっちょこちょいなキャラ設定で、なかなか面白かった
見せ場は、最期の葬式の場で2人が慌てふためくところ、落語の落ちのようなストーリーであった
なかなかの芝居だった A級Ⅰ 平幕

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口上挨拶 主に司大樹座長と司春香副座長
前売り券販売、座員紹介など

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第三部 舞踊ショウ
(舞踊メモ 舞踊順)
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花のトップステージは群舞踊

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ラストショウ 夜桜お七
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桜音頭~坂本冬美の夜桜お七
なかなか巧みな群舞踊だったが、お七の悲壮感が弱かったのが残念
桜音頭は大衆演劇のショウで久々に聴いた印象だがええ曲やねえ、春にかけてこれから良く流れるだろう
なかなか良いラストショウ


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第二部 夢芝居 芸題 喧嘩屋五郎兵衛は男の涙

<あらすじ>
一代で街一番の一家を築き上げた喧嘩屋五郎兵衛(美川慶二座長)は、大立者なれど顔に醜い火傷の痕があり、女とは縁が無かった
ある日、魚屋(さくら家?)の文吉(美川竜男形)が一家を訪れ、
伊勢屋のお嬢さん(美川麗)が五郎兵衛親分に惚れて嫁になりたいと言うてます、と言う
最初、相手にしなかった五郎兵衛だが、文吉が、
お嬢さんは親分の顔でなく心に惚れました、と言うてましたでと言うので大いに喜び
文吉、この話を勧めてくれい、すぐに結納金を届け近々祝言を行おう
と言い、もし人違いでこの縁談が破談になったら、どうするのか、と問うた
はっはは、もし人間違いならば自分のこの首を差しあげましょう、と文吉は言い帰っていった
さて、五郎兵衛は子分の伊之助(吹雪舞)を呼び、
結納金を持って先方に届けてきてくれい、と命ずる
親分の意を受けた伊之助が伊勢屋に行くと、なんと伊勢屋のお嬢さんは、五郎兵衛でなく伊之助に惚れたのだ、と言う
お嬢さんのこの勘違いが、のちに大いなる悲劇をもたらす・・・

朝比奈(美川麗士総大将レジェンド)

<感想>
一幕二場、約1時間10分の芝居だった
喧嘩屋五郎兵衛は大衆演劇定番の大ネタだが、劇団美川の本作は、演出も結末もかなりアレンジされている
それゆえ、外題が「男の涙」とされているのかもしれない
澤村慎太郎劇団でも、朝比奈が出る芝居は喧嘩屋五郎兵衛、朝比奈が出ない方は喧嘩屋と外題を調正している
一般的には、文吉宅の場で笑いを起こして、そのあと超悲劇に突き進むのだが、
劇団美川版では、仲人である魚屋の文吉の家の場面が省略されており、お嬢さんが伊之助が好きである点や五郎兵衛との縁談を断ってきてくれという要望が、祝言の場の心の声という形で演出されていた
また五郎兵衛と伊之助の立ち回りはなく、五郎兵衛が大きな度量をみせる結末となっている
ゆえに、通常一幕四~五場、の芝居が、美川版では一幕二場で収まるのである
その省略された分、五郎兵衛の実兄の朝比奈藤兵衛の独り語りにたっぷり時間を使っている
朝比奈を演じた、美川麗士総大将レジェンドは、五郎兵衛の幼少期から顔を火傷したくだりだけでなく、男の人生訓を大いに語りこの芝居の見せ場となっている
芝居の中で独り語りを見せ場にするには、役者の実力が必要でリスクのともなうものだが、美川麗士総大将レジェンドのそれはかなり見ごたえがあった
男の度量を見せる五郎兵衛役を演じた美川慶二座長も、心の揺れをなかなか見事に演じきれていたと思う
なかなか良い芝居 S級Ⅲ 小結

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芝居終演後の口上挨拶 美川慶二座長
前売り券販売、劇団グッズ紹介、今後の芝居など

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この日は2月15日、劇団美川は4回目の観劇

第一部 希望のミニショウ
(舞踊メモ 舞踊順)
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オープニングは、群舞踊 

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顔見世ラスト
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夜の部だったが、40人くらい入ったのではなかろうか
昼の部が30人くらいだったので、夜の部の方が1.5倍入った勘定である
夜の部の方が多いなんというのは、珍しいのではなかろうか
わっしの本拠地松山劇場では、昼間一杯入っても夜の部は閑散としてるので、実に意外な感覚を覚えた

ラストショウは、鹿島の中では珍しい、笑いもあるラストショウだった
三代目鹿島順一座長が弾けていたねえ

第二部 舞踊ショウ
(舞踊メモ 舞踊順)
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花のトップステージは、歌謡浪曲に合わせた芝居調の舞踊  お吉物語
お吉に扮する鹿島順一座長、箱屋に扮した甲斐文太太夫元
トップからラストショウ級の出し物だ
鹿島の舞踊ショウは、毎日構成が変化する
花道あきらは、お国のためにハリスさんのところへ行って欲しいいただけないか、とお吉に頼む役人

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春咲小紅
この舞踊の時だったかなあ、前方の男性客がレイをかけ、パンを渡した
小紅さんは、投げキッスをしたりパンを喰ったり、ポーズをとったりと客席を笑わせていた
この日、一番受けていた

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甲斐文太太夫元の歌声で、市川雀之助が舞う
この時の歌が北の蛍だったか、上手かったなあ

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鹿島順一座長女形
大変綺麗だが、個人的にはふっくらしてたころの座長の女形の方が好み
香り立つ色気が漂ってたからねえ
ビルドアップして引き締まった肉体からは、女形の凄味は増したが、必然的に柔らかさがへったと思う
まあ、体を鍛えることにより、渡世人の芝居では凄味が出てる

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菊章吾
この日も良くいじられてたなあ
3年前に観た時は、鹿島劇団の投光を担ってた
劇団が休団し、かつき浩二郎劇団に役者として客演してたのを覚えている

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春日舞子
なんと幅の広い役者なのだろう、名優である
男形の舞踊は迫力があった

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花道あきら
鹿島劇団のベテラン役者
芝居も舞踊もうまく、脇を固める
3年前の休団のおりには、確か浪花劇団に客演し、その後関東の劇団に客演してたと思う

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鹿島順一座長 袴舞踊

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市川雀之助
初めて観たのは、昨年の奥道後劇場における劇団飛翔の客演だった


ラストショウ 暖簾火花?
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題名不明
冒頭に記した通り、笑いもあるラストショウだったねえ
なかなか良いラストショウ


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一泊二日の遠征の、最期の観劇となった
3年前に鹿島の芝居に魅かれ、わっしは大衆演劇に嵌った
ところが翌月に鹿島劇団は休団となり、それから長らく渇望していたので、今回の大分遠征は、わっしにとって幸せな二日間だった
2日間という短い日数にしては4つの芝居を堪能できたので、大満足な遠征となった

第一部 芸題 鹿島極付 忠治御用旅 雪の信濃路

<あらすじ>
元は国定忠治の子分だった木崎の友蔵(花道あきら)、今は足を洗い堅気となり、女房おさき(春日舞子)と二人で信濃路に小さな茶屋を営んでいた
ある日、おさきの兄で目明しの三浦屋佐平(市川雀之助)が訪れる
友蔵、代官殺しの忠治が赤木山から降りて逃げている、もしここにきても絶対に匿ったりするんじゃねえぜ
へい、義兄さん分かりやした
友蔵はこの場ではそう答えたが、自分を堅気にしてくれた大恩ある忠治親分を助けたいと考えていた
その夜、笠に一本差した旅鴉(鹿島順一座長)が訪れる
友蔵が顔をよーく見ると、紛う方なき忠治親分その人であった
親分ー、お久しぶりでござんす
おお、友蔵かあ
二人は再会を喜び、友蔵夫婦の強い要望で、忠治は一晩だけ泊まっていくことになった
それをこっそり盗み見てた一人の男、うわばみの鉄(菊章吾)という捻くれ者
お尋ね者の忠治をネタに、鉄は友蔵を脅迫しようと考える・・・

悪い目明し

<感想>
一幕三場、約1時間20分の芝居
鹿島劇団極め付きの芝居というのだから、大事にしてる大ネタなのだ
とはいえ、わっしはこの芝居があまり好きではないので、どうしても辛口になってしまうのをお断りしておきたい
鹿島の忠治御用旅は良かった部分ももちろん多かったのだが、わっしなりに思うところもあった芝居
まず、配役、市川雀之助が目明しの佐平役というのが違和感がある
佐平というのは忠治に匹敵する役柄なので、やはり甲斐文太太夫元が適材適所だと思う
市川雀之助は、フラがあって、なんともいえないユーモラスなところがあるのが彼のいいところだ
ゆえに、佐平のライバルの悪い目明しの方が本来なら力を発揮するであろう
おそらく普段は文太太夫元が友蔵を演じてると思う、ではなぜ鹿島劇団は、あえて配役を変えたのか
わっしが想像するに、この日の昼の部の芝居で文太太夫元は二の線の役を演じていたので、昼夜観劇する人のために、二の線がかぶらないように、あえて悪役の目明しについたのだろう
つまりは観客に対する配慮だったのだと思う
次に、忠治を演じた三代目鹿島順一座長
わっしは、鹿島順一座長の役に入り込む演技が大好きなのだが、25歳の座長が中年の忠治を演じるには物足りなさがどうしてもある
いくら演技が上手な座長でも、年を重ねた貫禄というのは、なかなか演技だけでは表せない
でも、3年前の鹿島順一より今回の方が格段に忠治役が板についてきてるだろうし、あと3年すればさらに良くなるに違いない
長い目で三代目鹿島順一の国定忠治の変遷を見て行きたいと思った
なかなか良い芝居 S級Ⅲ 小結

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口上挨拶 この日の口上挨拶は甲斐文太太夫元
芝居の解説など
舞台が跳ねても、あまり外出はしてません
外は寒いからねえ、また金もかかるし
わっしは、甲斐文太さんのぼやきトークが好きである
生々しくていいんよね


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芝居後の口上挨拶で、第二部ラストショウの紹介と解説があった
プロレスラブさんがコメントでおっしゃってたが、私も三代目のうんちく話が好きだ
一本締めは、いよーパン、で終わるように勘違いしていますが、本来は10回叩くのが正式
いよーパン、で終わるのは、一本締めではなく、一丁締めと言います
とのこと
まとめると、3,3,3,1で10回手拍子を打つのが一本締め、1回だけで終わるのが一丁締め、なんですな
初めて知った

第二部 舞踊ショウ
(舞踊メモ 舞踊順)
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花のトップステージは、群舞踊

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続けざまに三代目鹿島順一座長
最期歌に至るこの構成は、他劇団でもあまり見かけない
ちょいと劇団飛翔の恋瀬川翔炎座長の演出に似ている
こうやって画像をまとめていると、毎日鹿島劇団の舞踊ショウの構成が異なるのが分かる

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昨夜、1時までつけたという群舞 中村エレキ音頭

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甲斐文太太夫元先生は、芝居、舞踊、歌唱、ともに無茶苦茶うまい、三拍子そろった役者さんにござんすねえ
3年前は、ラストショウ前あたりか座長の女形の前に、甲斐文太太夫元先生が歌い、長いトークをしてた
構成が変わったのは、三代目座長に比重を重くしたのかもしれない
それはいいことなのだが、わっしは甲斐文太さんのぼやきの入ったトークが好きなので、もっと喋ってほしいなあ

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これは明治一代女だったかなあ
ラストショウ級の舞踊だった


ラストショウ 関東一本締め

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大衆演劇では山本譲二の一本締めはよく流れるが、関東一本締めは珍しいと思う
わっしも初めて聴いた曲のように思う
なかなか良いラストショウ


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2月11日劇場近くのビジネスホテルいな里に宿泊し、明けて12日朝杵築市観光をしたわっしは、コンビニのおにぎりなぞパクつきながらバタバタと鹿島劇団の公演と向かったのであった

第一部 芸題 夜鴉源太

<あらすじ>
渡世人の夜鴉源太(鹿島順一座長)が、常陸の町に帰ってきた
この町で評判の悪い按摩の親分(市川雀之助)に、旅の新吉(真神響一)が絡まれているのを見てこれを助ける
事情を聞くと新吉は、渡世人となり故郷を飛び出した兄を探す旅をしていて近江の国から出てきたが、路銀が尽き按摩の親分からイカサマ博打で団子をせしめ咎められていたのだった
よし俺は顔が広いのでおめえの兄貴を探してやるよ、と源太は約束し、新吉にいくらかの宿代を渡した
この時、源太にぶつかる男がいて、見ると兄弟分の清吉(花道あきら)だった
清吉は盲となっており、2人で旅をしてた時、博打場で稼いでくると宿を出た源太を待ったが帰ってこないので、清吉は源太の分の宿代も働いて返し、いきさつがあって盲となってしまい源太を恨んでいた
源太にも事情があり、博打場で稼いで金を手にしてたのだが、お上に踏み込まれ捕まりそうになり、ほとぼりが冷めたのを見計らい宿に戻ったが、清吉はすでにいなくなってたことを話す
2人は和解して、とりあえず清吉の家で一緒に暮らすことにした
清吉には親切にしてくれる隣の娘さん(春日舞子)がいて、所帯を持とうと考えていたが、盲なのでどんな顔か見てくれという
源太が見ると、ひどく不細工な娘で、清吉は所帯を持ちたくないという
清吉を好きな娘はあきらめなかったが、最期は怒って出て行った
そして按摩の親分が、人斬り(甲斐文太太夫元)を雇い源太と清吉の命を狙う・・・

<感想>
一幕三場、1時間10分くらいの芝居だったと思う
人情喜劇で笑いは豊富、特に不細工な娘を演じた春日舞子はパワー全開、客席は少なかったが笑いの渦だった
アドリブとかに頼らない台本にそったセリフなのだろうが、ひとことひとことがとても笑えた
落語でも名人上手という人は、奇をてらったギャグなぞいれなくても、物語の中でちゃんと客席を笑わせる
セリフの表現がとても的確ということなのだろう
3年前に拝見した、会津小鉄の女房を演じた春日舞子、なんと上手な女優だろう、と凄味さえ感じたが、
今回初めて観た喜劇の芝居も、無茶苦茶うまい、何を演じても上手い役者さんだなあ
渡世人の人情喜劇なのだが、最期きちんと泣かせるのは鹿島劇団の実力だろう
重たい芝居が良くて好きになった鹿島劇団だが、今回のような人情喜劇もええな
今作の主人公源太は、義には強いが情けにゃ弱い渡世人としては決して出世するようなタイプではない
最期の場面では大酒を飲み足元がおぼつかないので、たすきを太ももに巻き、竹足のようなかっこうで手で足を引っ張り上げながら、清吉を助けに走る姿は滑稽
でも何か心に残る人物、三代目鹿島順一はこういう少しおバカなキャラを演じるのも上手くあたり役なのかもしれない
真神響一くんも頑張ってた
かなり良い芝居 S級Ⅱ 関脇


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口上挨拶 三代目鹿島順一座長
前売り券販売、座員紹介、今後の芝居など
夜鴉源太には人斬りの弟が出てくるが、自分も子供のころは演じてました
今回は11歳の真神響一がいるので弟で演じたが、役者が大きくなってしまっては弟でなく、妹という設定にする
妹ということなら、ある程度成人した役者でもこの芝居に合うから、
そんな話が聞けた


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今回の土日の大分遠征、当初の予定では昼にきつき衆楽観、夜にヤングセンターと梯子観劇するつもりだった
ヤングセンターには、千代丸劇団が乗っており、4月の地元松山劇場公演の予習を兼ねておきたかったからだ
ところが、きつき衆楽観に電話すると、土日は夜の部があり、芝居の外題も違うという
となれば、きつき衆楽観に特化した遠征というのは、必然
なんせ、約3年振りの鹿島劇団の観劇となるし、個人的に確かめておきたかったことも多かった
千代丸劇団は、4月の一ヶ月公演でゆっくり拝見できるのだから、あたりまえといえばあたりまえですわな

第二部 舞踊ショウ
(舞踊メモ 舞踊順)
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花のトップステージは、三代目鹿島順一座長

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三代目鹿島順一座長の歌声は、三年振りに聴いたがずいぶん上手くなってたな
失礼な話三年前はあまり上手でなかった印象で、こんなに上手くなってるとは驚いた
とはいえ、お父さんは無茶苦茶上手いし、松丸家のいとこたちもかなり上手い
25歳の三代目鹿島順一座長には、まだまだ伸びしろがあるので芝居とともに歌も極めて欲しいですな

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ラストショウ 嗚呼新撰組
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3曲ほどに渡ったラストショウ
私は、正直言うと舞踊ショウが苦手で長くない方がいい
しかれども、舞踊ショウを最期まで観て帰るのは、ラストショウは見たいからだ
鹿島劇団の土日の公演のように、舞踊ショウの中にラストショウ級を数本入れるのは、わっしの好み
さて、今作のラストショウは、沖田一番隊隊長(鹿島順一座長)が浪士から京の芸者(春日舞子)を助けるも、咳で咽びピンチになったところを、鬼の土方副長(甲斐文太太夫元)が登場しこれを助ける
そんなストーリーで、赤い隊服は座長のオリジナルだそうだ
かなり良いラストショウ


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社会人情劇と口上で言ってたか
鹿島の現代劇は初めて観た

第一部 芸題 情け川

<あらすじ>
舞台は東京、大工の棟梁政五郎(花道あきら)は、弟子を複数抱え仕事も順風満帆
恋女房のお静(春咲小紅)は、政五郎に尽くし弟子たちからも評判がいい
この日は、弟子の三(鹿島順一座長)が25歳の若者なのに、60歳の女ができた、2年も通ってる踊りの師匠でいい女なんです
と告白し、これが2年間かけて習った踊りだと、おかしな舞踊を披露し、政五郎たちを笑わせた
三たち弟子がそれぞれ遊びにでかけいなくなると、入れ替わるように訪れる人物がいた
はるばる九州から、木村とよという博多弁丸出しの婆さん(甲斐文太太夫元)が政五郎を訪ねてきたのだ
とたんに政五郎の顔が強ばる、木村とよは前の女房良子の母親で、まだ離婚したことを報告してなかったのだ
いやあ、東京は怖かとこばい、親切に駅から道案内してくれたと思った学生さんが案内料だと金を請求されたとばい、東京は怖かとこねえ、ところで良子はどこね
冷汗の政五郎は、良子は友達が出産のため泊まりがけで出掛けてると方便を言い、今の嫁のお静のことを隣の奥さんだと誤魔化した
とりあえず、とよを風呂に入れ、政五郎とお静は鍋の食材を買いに行く
とよが風呂から上がり一服つけていると、弟子の三が帰ってくる
事情を知らないおしゃべりな三は、前のおかみさんのとよの娘の良子が家の掃除もしないばかりかギャンブル狂いで借金をこしらえさらには男を作っていなくなったことをペラペラ喋った
とよの顔色が真っ青になり、すぐに出て行こう、と荷物をまとめると、政五郎とお静が上等な肉を買って帰ってくる・・・

大工(市川雀之助)
弟子(菊章吾)
学生(真神響一)

<感想>
一幕一場、1時間くらいの芝居だった
鹿島劇団の現代劇は、初めて拝見したが、やっぱうまいねえ意外でもあった
主役を演じた甲斐文太太夫元パワーさく裂で笑えたし、三代目鹿島順一座長演ずる三のボンクラ振りは爆笑した
最期は人情劇でしんみりさせ、鹿島劇団の奥の深さを見せつけられた
あとの口上によると、三代目鹿島順一座長はこの芝居の主役の婆さんを2~3度演じたことがあるそうだが、なかなかうまくいかないそうだ
台本のセリフだと博多弁で喋れるのだが、臨機応変なアドリブになると、標準語とか関西弁が出てしまう
毎月違う土地に行き、その土地の言葉を覚えるのそうだが、関西弁は強烈に体に残る
まあ、2月は大分県の言葉も覚えたことだろう
なかなか良い芝居 S級Ⅲ 小結

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口上挨拶 三代目鹿島順一座長
前売り券販売、座員紹介、今後の芝居など


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