元失業者の現在労働者 健康で文化的な最低限度の生活をめざす劣等社会人のブログ 世の中厳しいですが、がんばりましょう 大衆演劇と競輪初心者です

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おおみ劇団は、今月2回目
前回の特別狂言、特別ショウに、満足した私だったが、果たして今回はどうだったか
前回は、正月最後の日曜日ということもあり、100人を超える入りだったが、この日は30人ちょっとの観客であった
奥道後劇場は、団体客の多寡で観客数が大きく変わるので、劇団の人気や動員数とは違った要素が物を言う
だがしかし、女座長というのは、集客が難しいというのを聞いたことがあるが、どうなのだろう
初代市川おもちゃ座長からおもちゃ劇団を引き継いだ、市川恵子前座長も、劇団を辞めようかと思ったほど苦戦したそうだ
そのへんは良く分からないが、この日を狙って観劇した私は、結論から言えば、この日も満足して帰路についたのであった
芝居が実に良かったねえ

第一部 芝居
外題 月夜の一文銭

<あらすじ>
スリの正太郎(おおみ達磨若座長)と弟分の牙次郎(おおみ悠座長)は、お互いスリから足を洗い堅気になろうと約束する
一生懸命仕事して、金を貯め、3年後にここでもう一度会おうと別れる
正太郎は、実家を出奔するときに母親の財布を盗んだが、財布には2文しか入ってなかった
その金だけは、使うことができず今も持っているので、牙次郎に一文渡し、苦しい時にはこれを見ろ、互いが再会するときの目印とした
3年の間に、正太郎は政吉という名前で板前になっていた、そこへスリ時代の兄貴分の三次(三花れい副座長)がやってくる
正太郎、堅気になりてえから50両貸してくれ、おめえが貸さなければ、料亭の主人にお前の素姓をばらしてやる
正太郎は、もう二度と現れないのなら、俺が苦労して貯めた50両くれてやる
三次は、ふふふ、金がなくなればまた現れるさ、お前が出さなければ、牙次郎のとこへせびりに行ってもいいんだ
牙次郎の名前を聞いて、出刃包丁と匕首での切り合いとなる
正太郎は額を切られるが、出刃庖丁で三次を刺殺してしまう
江戸では、弟分の牙次郎が、正太郎と会えるのを待っていた
牙次郎は、岡っ引きの親分(水希咲哉花形)の家で、飯炊きをして働いていた
親分に十手を貸してほしい、上州の賞金首を捕まえて100両もらって、正太郎の兄貴に見せたいんだ
親分は牙次郎に十手を貸してやる、そこへ役人に追われた百両首の正太郎が現れる・・・

<感想>
他劇団で、上州土産百両首の外題で上演される、大衆演劇の定番の芝居ですな
まず最初に、おおみ劇団の、この芝居は良かったですなあ
笑いを排除した、泣かせの芝居でござった
まず、おおみ達磨若座長の熱演、山を上げる芝居で私の好み
おおみ悠座長は、最後涙を流して(私にはそう見えた)の熱演
三花れい副座長は、徹底した憎たらしい演技を好演でござんした
水希咲哉花形も、今回は笑いは一切いれず、一の線で好演でした

私は以前、光栄座で観たことがあったのだが、比べたら悪いのだが、正直あの時の芝居より良かったですな
光栄座は、藤山寛美版の牙次郎を主役に脚色した上州土産百両首だと言ってた
おおみ劇団版は、どちらかというと兄貴分の正太郎に重きを置いた演出であり、料亭の場面がなく、罪をかぶるスリの親分も登場しなかった
約束したお堂の中での正太郎と牙次郎の再会が、お堂そのものがなく、いきなり役人に追われての再会だったのも異なる点だね
一番大きい違いは、光栄座版は、芝居の半分は笑わせる演出だったのに対し、おおみ版は、一切の笑いを排除した演出だったことだね
もう、客に泣けと言っているようなもので、主役を演ずるおおみ悠座長も泣いているし、あれは泣いてしまうね
あれだけしつこくというか、念入りに最後の場面を演出されたら、誰だって泣くよ、私も泣いた
まあ、どちらの脚色演出がいいというのではなく、私は、おおみ版の方が好きということですな

正太郎が違った名前だったような気もするが、忘れてしまった
そうそう、芝居が始まる前のアナウンスで、月夜の一文銭 長谷川伸作と聞こえたのだが、
違和感があったので、あとで調べてみたら川村花菱の作品のようだ
まあ、長谷川伸と聞こえたのは、私の聞き違いだろう

ネットで調べると、川村花菱の上州土産百両首は、随分と古い作品らしく1933年中村吉右衛門主演の歌舞伎で上演されたというのが載ってた
脚本のあらすじも載ってて、正太郎が貯めたのが200両だったり、再会するのが10年後だったりと違ってるところがある
まあ、これがおそらくオリジナルに近いもので、それを大衆演劇の劇団が大衆演劇に合うように脚色して現在上演されているのだろう
おおみ劇団の場合は脚色が大きくて、それゆえか外題も月夜の一文銭と変えてある

1933年の脚本はこちら → 1933年の上州土産百両首
4ページ目くらいから、歌舞伎座で上演された上州土産百両首の脚本のあらすじが書いてある

光栄座版のように、笑えて泣ける演出にする劇団もあれば、おおみ劇団版のように完全な悲劇で上演する劇団もあるのが大衆演劇の面白いところなんだろうね
私は、まだまだ初心者なので、今後もいろいろな上州土産百両首月夜の一文銭を観るだろう

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芝居終演後の口上挨拶
おおみ悠座長は、貧相な牙次郎役を好演
あんな美人座長が、化粧によって、こんな顔になるんだから驚きだ
まあ、男の座長が化粧するとあんなにきれいな女形に化けるのだから、化粧って恐ろしいね
普通の女性が素顔から普通のメイクをするのを見たことがあるが、みるみるきれいになって行くのを見て、
嗚呼、化粧ってすごいもんだなあと感心したことがあるが、気をつけましょう

それはさておき、おおみ劇団は、芝居を大事にしてる劇団なんだなあと、私は思ったねえ

おおみ劇団は、芝居の効果音オノマトペを細かく入れてくるのも特徴だ
芝居を大切にしてる証左だと思う
こんなやつ↓クリック


<追記>
光栄座といえば、劇場で観客が話してるのを盗み聞きしたのだが、光栄座が潰れるらしい、とのこと
言ってた人は、座員がどこに移るのかなぞを面白そうに言ってた
もし本当なら、この人の情報網の凄さをたたえるけれど、もし間違いなら、
なるほど、根も葉もない大衆演劇のうわさというのは、こういう風に広がって行くのだなあと思えた出来事
私が良く見るブログ、さくらっちさんのブログで、光栄座の観劇記事を読んだばかりなので、ちょっと信用出来ない
千姫音次郎花形が辞めたらしいというのは聞いたことあるが、潰れるなんて俄かには信じられないのだが・・・
どうなんでしょうねえ
滝夢之助座長も、姫川竜之介責任者もバリバリのようだから、よもやそんなことはあるまいと思う
今の時点ではそう思う
あの三味線ショーはまた観たいねえ

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明日からの予定 土日は特選プログラムが組まれてるねえ
私は用事があっていけないのが残念だ

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一番左が花道の入口だけど、すごい揚げ幕だねえ


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