元失業者の現在労働者 健康で文化的な最低限度の生活をめざす劣等社会人のブログ 世の中厳しいですが、がんばりましょう 大衆演劇と競輪初心者です

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BSで、高倉健特集があり、「単騎、千里を走る。」を観る
高倉健特集は4作あり、若く東映のドル箱時代の、網走番外地、緋牡丹博徒、昭和残侠伝、と続き、
最終日の本日は、後年の静かな演技の高倉健主演の作品であった

<あらすじ>
初老の漁師の高田(高倉健)は、嫁の死去のおりの行き違いから、息子の健一(中井貴一)と仲互いし疎遠になっていた
健一の嫁(寺島しのぶ)から、健一が癌で余命いくばくもないと聞き、入院している病院に会いに行くが、健一は会いたくないと拒否した
健一の嫁は、非礼を詫び、一本のビデオテープを手渡す
それは、民俗学者の健一が、中国で取材した仮面劇のテープだった
家に帰り観ると、健一が中国で仮面劇を撮影し、次回きたときには、「単騎、千里を走る。」の仮面劇を撮影する約束を、役者と交わして終わっていた
病床の息子の為に、何かしてやりたいと考えた高田は、単身中国へ行き「単騎、千里を走る。」の仮面劇を撮影しようとするが、そこには思いもかけない困難な出来事が待っていた・・・

<感想>
淡々と静かに描かれた佳作であるが、退屈せずに観ることができた
ある種のロードムービーであり、日本と中国の二組の親子のうまくいかない関係を描いた物語ともいえよう
「単騎、千里を走る。」の仮面劇を撮るために、役人や刑務所の許可など様々な困難に出会うが、高倉健演じる高田はあきらめない
中国の役人には賄賂でなく、人情に訴えて許可を得る姿などが、良かった

高倉健は、外国映画にも何作か出てるが、外国ではあまり評価されてないと思う
特にアメリカ映画
有名どころでは、リドリースコット監督のブラックレインだが、高倉健よりも悪役を演じた松田優作の方が評価された
やはり、アメリカでは派手なギラギラした押し出しの強い演技の方が評価が高い
たとえば三船敏郎は、アメリカ映画界でも評価が高いと思うが、日本人の私から観ると、作品によっては演技がやや大根なのではないかと思う時もあるくらいだ
けれどアメリカでは、ああいった少し下手に見えても激しい演技の方が、受けが良い
やはり、三船敏郎、勝新太郎、松田優作、(勝、優作が演技が下手ということではない)こういう系統の方が評価される
その点、高倉健の引きの芝居とでもいうか、細かいしぐさで内面の哀しみを表す、あるいは背中で芝居するみたいなのは、アメリカ人のようなガサツな人種には分からないのだろう

「単騎、千里を走る。」は、チャン・イーモウの監督作品
高倉健のファンでもあるチャン・イーモウだけあって、高倉健の静かな芝居をちゃんと理解し、その特性を生かした演出をしていた
だから、今回の作品は良かったと思う

チャン・イーモウの映画は、ほとんど観てないが、唯一覚えているのは、紅いコーリャン
今から25年ほど前だったか、東京池袋の文芸坐で観たことがある
あの頃、中国映画がレベルが上がってきていると話題となり、旧文芸坐で中国映画特集が組まれ、土曜の深夜に観た
他には芙蓉鎮などもあったなあ
国際的な映画賞などにも輝き評価も高かったが、私はどうも肌に合わず、ほとんど観ていない
あれから現在まで、香港映画、中国映画、韓国映画の監督たちが、ハリウッドに招かれ、世界的なヒットを出すようになった
一方、わが日本は、国内向けのどうでもいいような映画が増えたような印象だな
アイドル俳優、あるいはアイドル歌手が主演みたいな
かつて、日本には、黒澤、小津、溝口、木下、市川、深作など、アメリカが手本にするような映画監督もいたのに、寂しいものである

ところで表題の「単騎、千里を走る。」は、三国志の関羽が曹操のもとを出奔して、関所を破り義兄劉備にもとへ帰った話を元にした、仮面劇なのだそうだ
京劇風の仮面劇と、高田を演じた高倉健が遠い日本からたった一人で千里を超えて中国に行ったことが、表題の元となっている


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