元失業者の現在労働者 健康で文化的な最低限度の生活をめざす劣等社会人のブログ 世の中厳しいですが、がんばりましょう 大衆演劇と競輪初心者です
この芝居は、山田洋次監督作、映画「武士の一分」を、大衆演劇に直した芝居だそうだ

第二部 特別狂言 無明一刀逆流れ

<あらすじ>
藩の毒見役で30石の下級武士である池上新三(松井悠座長)は、殿の食事の毒見中に毒にあたり、死線をさまよう
医者(吉田将基)の処置により、幸い一命は取り留めたものの、盲となってしまう
そんな新三を、妻の節(高野花子)は懸命に支えていた
盲となってから半年、新三は嗅覚聴覚が鋭くなっており、節の白粉の匂いが増していることに気づく
そんなある日、従姉にあたるイネ(なおと)から、寺に行ってるはずの節を別の街で見かけたと聞く
白粉の量が増え、自分に隠しごとをする節を不審に思った新三は、小者の新助(駿河染次郎)に節のあとをつけるよう指示する
その翌日、あとをつけた新助から、新三は驚くべき報告を聞く
寺に行くと出かけた節が、連れ込み茶屋に入り、半時後出てきたときには、侍と二人連れだったというのだ・・・

島津組頭(竹内春樹)
イネの夫(飛雄馬花形)
剣術師範(嵐山錦之助)

<感想>
一幕五景、約80分の芝居
ロング公演にふさわしい、長編の芝居だ
外題の無明一刀逆流れは、秘剣の名称で、立ち回りで使われ、この芝居の肝となっている
映画版のように、五景目で妻の心も救っており、後味も良い
なかなか良い芝居であった

藤沢周平原作の映画「武士の一分」は、山田洋次監督時代劇三部作の三作目にあたり、私も映画館で拝見したが、他の二作品「たそがれ清兵衛」「隠し剣鬼の爪」に比べると、一段落ちる作品という印象だ
作品の質を落とした最大の原因は、木村拓也の主演だろうと思った
キムタクは、当時のテレビドラマでは視聴率男だったが、映画でしかも時代劇の侍役というのに無理があったと思う
いくらテレビで人気者でも、侍に見えないし、口跡も悪く、とても江戸時代に生きてる雰囲気に見えなかった
所詮、アイドル歌手にしては芝居が上手だねえ、といった程度なのだ
細かい内容はあまり覚えていないので勘違いかもしれないが、盲であるのに果たし合いに勝てたのは、秘剣というより、敵が高いところから飛び降りてきたので、気配を察することができたという、相手のエラーによる勝利という感じだったな
その点、「隠し剣鬼の爪」とか、他監督だけど「必死剣鳥刺し」の方が、いかにも秘剣という感じで納得できる内容であった
まあ、三部作の中では、一番観客動員数が多かったようだから、その点では松竹はキムタク起用で成功したということだろう
山田洋次監督も、今や松竹の重役だそうだし
ただし、観客の数が多いからといって、映画の作品の質が高いわけではない
今は、記録を塗り替えられたが、長い間邦画の配給一位は、南極物語や子猫物語であった
犬や猫が主役の映画である
観客が多いというのと、作品の質が高いというのとは、何の関連もない
この点は、大衆演劇も同じで、観客が多寡と、芝居の良し悪しは、全然関係ない

といったところで、蛇足が多くなったけど、なかなか良い芝居でした
星三つ半☆☆☆△★

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芝居終演後の、悠座長口上挨拶
台本がある芝居だが、台詞の量が多くて大変だった
駿河染次郎さんが、拾ってきた雀のひなを育てており、朝5時半には起きて世話をしてる、とのこと

私は、こういう話を聞くの好きだなあ、役者さんの日常生活
今回のような珍しい話でなくてもよい、朝何時ころ起きて、どんなものを食べたとか、そんなのでも良いのだ
役者さんの日常は、観客からみるとなかなか興味深いのである
悠座長の普段の口上は、必要最低限のことしか言わない印象だが、今日のようにいろいろ聞きたいねえ

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いよいよ千秋楽までの外題が出た


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