元失業者の現在労働者 健康で文化的な最低限度の生活をめざす劣等社会人のブログ 世の中厳しいですが、がんばりましょう 大衆演劇と競輪初心者です

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先週に引き続き、この土日も特別演目の日
土曜日のこの日は特別狂言 三浦屋孫次郎
客席はざっと見100人以上、後ろの方までようけ入っとった
昼の部でトリプルの大入りがでたから、140人以上入ってたということかもしれん
芝居の出来は珠玉、素晴らしい芝居やった
本家真芸座さんには、良い芝居をありがとうございます、とお礼を言いたい

第一部 特別狂言 三浦屋孫次郎

<あらすじ>
笹川の縄張りを荒らしたために報復されたにも関わらず、腹の虫の収まらない飯岡助五郎(豊島屋虎太郎)は、子分の三浦屋孫次郎(片岡大五郎座長)に、笹川繁蔵(片岡梅之助総座長)を闇討ちして来い、と命じる
勘弁しておくんなせえ、と孫次郎は断る
なぜなら孫次郎は、7年前旅の途中で病の母と知恵遅れの妹を抱え途方に暮れてた時、笹川繁蔵に助けられた恩があったからだ
だが助五郎は、親の言うことが聞けねえのか、一回の恩と7年間の恩とどっちが重いんだ、と孫次郎を許さない
孫次郎は仕方なく笹川繁蔵を待ち伏せし、刀を抜くもそれは形だけで、繁蔵に斬られて自分は死ぬつもりだった
その様子を見抜いた繁蔵は、訳を聞こうとするが、その刹那、見届け人として隠れていた成田(真城匠)に後ろから刺されてしまう
とどめを刺そうとする成田を、孫次郎が斬って制し、
繁蔵親分7年前の恩を仇で返すようなこととなり申し訳ありやせん、と詫びた
繁蔵は、おめえはあの時の若者か、おっかさんは達者かい、と母の心配までしてくれた
さらに、俺の首がなければおめえが困るんだろう、なら首をとりな、とまで言ってくれた
そんなことはできやせん、と躊躇する孫次郎をみて、繁蔵は自ら腹を突いた
今わの際で繁蔵は、俺の首を持って行き身のあかしを立てたなら、そのあと首を笹川一家へ届けて欲しい、と孫次郎に託し絶命した
孫次郎は、繁蔵の首を持って一家へ戻り、飯岡助五郎に見せると、助五郎は繁蔵の生首にタンを吐き凌辱したうえで、
孫次郎、おめえは破門だ盃は水にする、と言い渡す
7年間飯岡に仕えた仕打ちがこれでえござんすか、と孫次郎はついに悪態をつき一家を去った
そして繁蔵の首を持ち、笹川一家へ届けにいく
笹川一家では、首のない繁蔵の弔いで姐さん(矢島ひろみ)や若い衆が悲しみに沈んでいた
孫次郎は、繁蔵の首を差し出し、笹川一家代貸の勢力富五郎(片岡梅之助総座長二役)と対峙する・・・


<感想>
一幕四場、約85分の芝居
これは素晴らしい芝居でした、本家真芸座さんには、いい芝居をありがとうございます、とお礼を言いたい
芝居の台詞にも出てくるが、義理と人情の板挟みで苦悩する主人公の重たい悲劇である
悪い奴が跋扈する不条理も描かれている
仁義なき戦いの美能幸三が、「上に立つものがつまらんから下のもんが苦労した」、と言ってるがその言葉を思い出した
主役三浦屋孫次郎を演じた片岡大五郎座長は、最期の4場目に、長い長い独り語りがあって、ここが一番の見せ場
死にざまといい、お見事としか言いようがない
いやあ、あれは泣くわ
片岡梅之助総座長は、一の線の貸元と代貸を演じ分けていたが、なんとも貫禄一杯であった
あの低い声がええねえ
そして、豊島屋虎太郎、この日は悪役やったが、ほんと憎たらしい助五郎で、あの演技があるからこそ主役が引き立つ
豊島屋虎太郎も芝居が上手やねえ、さすが一座を率いてただけあるで
多分客演やと思うんやけど、豊島屋虎太郎さんが本家真芸座におるんは、大きいで
真城匠の小悪党ぶりも良かったし、飯岡と笹川の子分二役を演じた矢島京子もうまい
この日の芝居の出来はほんと完璧、珠玉の三浦屋孫次郎やった
野球で例えるなら、1番バッターが塁に出て、2番バッターは手堅く送りバントを決め、クリーンナップが長打を放ち点を取っていた
それぞれがそれぞれの役割を果たし、チームとして完璧に機能していた
ところで、私が以前、他劇団で観た三浦屋孫次郎とは、内容が少し違ってたな
他劇団版では、孫次郎は飯岡に草鞋を脱いだ旅人という設定で、飯岡の用心棒が出てきて義兄弟になるという
二人の男の絆も芝居のテーマになってたし、最後は刃留した孫次郎と笹川一家との立ち回りで終演する物語だった
三浦屋孫次郎には、二種類の芝居があるのかもしれない
演じて難しいのは、今回の真芸座版の方でしょうな
なぜなら、最期の場で三浦屋孫次郎の長い長い一人語りがあるから
実は、孫次郎の母と妹にも大きな悲劇があって、それを台詞だけで観客に伝えないといけないから、役者に相当な力が必要だ
下手な役者が演じると、非常に単調で観客は退屈してしまうかもしれない
その点、片岡大五郎座長は、お見事やったし、最期の演出もえかった
母と妹が、今わの際の孫次郎に声だけで語りかけ、最期は、勢力富五郎を演じた総座長がドカンと山をあげて終演
いやあ、素晴らしい芝居でした S1


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芝居終演後の口上挨拶 両座長
グッズ紹介など

片岡梅之助総座長は、喋るのが丁寧だし、立ち居振る舞い、所作もきれいで上品だ
弟の哀川昇座長は以前、ゲストの中野だん丸が口上であまりに良くしゃべるので、途中で飽きてきて、舞台で寝転んでたことがある
またお見送りの時ある客に、「先月の誕生日公演に来てなかったじゃないかあ、なんで来なかったのー」みたいなことを言ってたのを覚えている
まあ、やんちゃなところが哀川昇座長の魅力、という意味なんやけど、ご兄弟でも個性が違ってて面白いね

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奥道後名物 菊花展が始まっていた


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観劇前にいただいた、松屋の朝食400円


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コメント
この記事へのコメント
お疲れ様です(^ー^)
真芸座の三浦屋孫次郎、大好きです!
昔は合同でやってたから本家版も新生版も同じ内容ですが、両劇団とも素晴らしいです♪
良いお芝居を観れたようで、本当に良かったですね~\(^-^)/
2015/10/27(火) 03:06 | URL | JEWEL #w4Ib0zSU[ 編集]
JEWELさんも
やはり真芸座の三浦屋孫次郎、好きなのですね
私にとっても、これはど真ん中ストレートの芝居ですね
喧嘩屋とか遊侠三代とかに比べると、演じられることが少ない印象ですが
もっと、この芝居かけてくれる劇団があるといいです
2015/10/28(水) 08:40 | URL | 山口ジジイ #-[ 編集]
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