元失業者の現在労働者 健康で文化的な最低限度の生活をめざす劣等社会人のブログ 世の中厳しいですが、がんばりましょう 大衆演劇と競輪初心者です
第二部 特選狂言 廻る人生

<あらすじ>
ここは摂津の国、明石港の船着き場
その傍らに、老店主(市川英儒座長)が営む小さなうどん屋があった
この老店主、知り合いの娘(英さゆりがくると、病の親父さんに喰わせなと、ただでうどんを振る舞うような心優しい人物だった
そして寄せ場破りの探索途中に、顔なじみの目明しの親方(英虎博)が、うどん屋を訪れる
老店主に、以前から気になっていたが、なぜそんな年になってまで、うどん屋を続けているのか、と問うた
老店主は、己の人生を語り始める
こう見えて、元は江戸の太物問屋の大店の跡取り息子だったが、女中のおとよと惚れあって、一緒になりたいと親に言うも、
お前は若旦那でおとよは女中、身分が違う、と一蹴され、おとよと共に駆け落ちし長屋住まいをした
やがて子供も生まれ、貧乏ながらも、3人で幸せに暮らしていた
ある日、長屋を突きとめた番頭がやってきて、旦那様が病に倒れ若旦那に会いたいと虫の息でございます
と、いうので一旦店に戻った
ところがこれは、自分を家に連れ戻すための嘘だった
店に閉じ込められたが隙をみて逃げ出し、おとよの待つ長屋に帰るも、父親の差し金で長屋を引き払っていた
おとよの故郷の淡路島に探しに行くも、住人はおとよを捨てた男だ、と毛嫌いしてひとことも口を聞いてくれない
絶望の中、船に乗り明石に辿り着き、そうだ淡路島から船は一本しか出ていない
必ずこの船着き場に着くのだから、ここにいればいつの日か、おとよと子供に会えるかもしれない
そう思いうどん屋を始め今に至ります、二人に会うまでは店を畳めないのです、と語った
へええ、そんなことがあったのかい、俺たち目明し仲間でも探してやるよ、と親方は寄せ場破りの探索に戻った
入れ替わるように、寄せ場破りをした男(英風舞)がうどん屋を訪れる・・・


<感想>
一幕一場、約1時間15分の特選狂言
うーむ、これも良かったねえ
場面転換がないので、台詞の量は膨大だ
この芝居の見せ場は、1人語り
1人語りの中で、外題の意味が分かる仕組みになっている
序盤に市川英儒座長が20分くらい、終盤に英風舞が10分くらいの1人語りをみせた
特に英風舞の1人語りは、愁嘆場なので、客席からは鼻をすする音が聞こえた
私もじわじわと涙がこぼれた
別れた親子の情を描いた芝居は多い、木鼠吉五郎や戻り橋など
本作は、戻り橋の芝居で親側にスポットライトを当てたような作品と考えるといいだろう
太物問屋という言葉が分からなかったのでネットで検索してみると、
絹織物を扱ったのが呉服問屋、綿織物を扱ったのが太物問屋なのだそうだ
より庶民的で、普段着などを扱った店ということなのだろう
百貨店に対するスーパーのような関係だったのかもしれない、三越に対するジャスコみたいな
ついでに寄せ場とは、比較的軽い罪を犯した犯罪者に強制労働させる場所だが、社会復帰を見据えた教育的な意味あいもあったそうだ
現代社会でいえば、刑務所の中で懲役囚に、木工製品作りなどの強制労働をさせるようなものだったのだろう
それはさておき、昼一ロング公演は、当然その劇団にとっての勝負狂言を持ってくる場合が多い
前回のロング公演に続いて、今回のロング公演も親子の情を扱った芝居なので、優伎座は親子の情の芝居がキラーコンテンツなのかもしれない
次回のロング公演は、喜太郎時雨となってるが、外題から想像するに浅間の喜太郎じゃないかと思われる
浅間の喜太郎だと仮定すれば、これも親子の情愛を扱った人情喜劇風の芝居だ
ま、21日は、どうあがいても私は観ることができないけれど
廻る人生、なかなか良い芝居だった S級3

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芝居終演後の口上挨拶 市川英儒座長から英風舞へリレー
今後の芝居の紹介、劇団グッズ紹介、前売り券販売など

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コメント
この記事へのコメント
(*☻-☻*)

山口様、S級3の高評価が出ましたねぇ(*☻-☻*)

私も、悲しいお話をたっぷり感情移入させて演じられているお芝居の方が好きです。
喜劇は確かに面白いのですが、笑いのツボや程度が人によって違う事と、概して大衆演劇の喜劇は、その劇団員の方をイジッたりする事で笑いを取ろうとなさる劇団さんが多い様に見受けますので、初観の劇団さんでそれをやられると、初めて観るこちらには面白さがさっぱり伝わりませんものね。

山口様、今回はいいお芝居をご覧になられて良かったですね(^_^)v
2016/02/16(火) 19:15 | URL | コスモス #-[ 編集]
おお、コスモスさんも、喜劇より悲劇派なのですね
分かります分かります
あのおふざけモードになった時の芝居は、私も好きではありませんね
まだ、芝居の台詞の中で笑わせる方がましです
一番いいのは、劇団が泣かせに入った芝居
これをみると、得をした気持ちになります
2016/02/17(水) 01:02 | URL | 山口ジジイ #-[ 編集]
ほぼ毎日演劇が行われてるのですね
これは鑑賞するのも大変だろうな。
応援ポチポチ!
2016/02/17(水) 07:58 | URL | せいパパ #-[ 編集]
S3♪
高評価ですね。
私が観た芝居も良かったですよ♪
2016/02/17(水) 21:18 | URL | プロレスLOVE #-[ 編集]
せいパパさん
そうなのですよう
観客も大変ですが、出演する役者の方は、
拘束時間も長いし、休みもないしで、本当に大変な商売です

プロレスLOVEさん
そうでしょうねええ
赤尾の林蔵は、いい芝居ですもの
私も観たかった、昼一ロングの松劇ふれあい公演が多いのも、夜の部がないので悩ましいところですなあ
2016/02/21(日) 00:13 | URL | 山口ジジイ #-[ 編集]
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