元失業者の現在労働者 健康で文化的な最低限度の生活をめざす劣等社会人のブログ 世の中厳しいですが、がんばりましょう 大衆演劇と競輪初心者です

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この日は、月に2回のお楽しみ、松山劇場昼一ロングのふれあい公演だった
客席は、100人近く入ってたんじゃないかな、ようけおった
4時間のロング公演なれど、なんと二部構成、顔見世なしでいきなり芝居から始まった
芝居の芸題は、梅川忠兵衛といった方が、大衆演劇では馴染み深い
長い特選狂言で、二幕に分かれていた

第一部 特選狂言 近松心中物語~それは恋~

<あらすじ>
女郎屋の大店、槌屋に仕事でいった忠兵衛(新川笑也座長)は、美しい遊女梅川(新川博也座長)と運命的な出会いをし、互いに見つめあい、二人は恋に落ちる
忠兵衛はそのまま槌屋の座敷にあがり、梅川を指名するが、これが端緒となり、それまで真面目一筋だった忠兵衛は、茶屋遊びに興じるようになった
旦那と呼ばれる身なれど忠兵衛は、貧しい百姓家の出身で、丁稚手代を経て、飛脚屋に養子で入ったので、自分が自由にできる金などない
あちらこちらから借金をし、梅川との大瀬を重ねていた
そんなある日、忠兵衛の友人であり好敵手の八衛門(新川博之責任者リーダー)が、上客の田舎の御大尽が、梅川を身請けしたいと言っている、と50両の手つけ金を打つ
慌てた忠兵衛は、幼馴染で自分と似た境遇の与平(新川博也座長二役)を訪ね、50両の金を借り、梅川の手つけを打ち返した
その後、槌屋に現れた八衛門は、忠兵衛を貧乏人だと小馬鹿にし、これが御大尽からあずかった身請け料だと、300両の大金を叩きつける
悔しい悔しい、このままでは梅川は、好きでもない男の囲い者になってしまう、どうして渡してなるものぞ、
忠兵衛は、思わず懐中の物を取り出してしまう・・・

<感想>
二幕七場くらいだったと思う、約1時間45分の長編の特選狂言
ええ芝居やったなあ、忠兵衛と梅川の出会いから、最期まで丁寧に描かれている
芝居の見せ場は、やはり封印切の場で300枚もの小判がまかれる場面と、最後の場面ですなあ
笑也座長の苦悩する男忠兵衛も良かったし、まるで女の声で梅川を演じた博也座長も良かった
憎たらしい役を憎たらしく演じた博之リーダーも良かったねえ
さて、この芝居をたてた博之リーダーの口上によると、平幹次郎、太地喜和子主演の映画があるそうで、それを観てインスピレーションを感じ台本を書いたのだそうだ
芝居に合う音楽がないので、博之リーダーはキーボードで、必要な音楽を作ったそうだ
なんとも凝りに凝った芝居なのだ
私は、大衆演劇を観始めてから、梅川忠兵衛を初めて知った
忘れもしない、ちょうど今から2年前の5月、松山劇場に乗った、三代目鹿島順一劇団のラストショウだった
梅川に扮した三代目と、忠兵衛に扮した甲斐文太太夫元、最期の首絞めが強烈な印象を残した
私が、一番最初に好きになった劇団が、三代目鹿島順一劇団
余談だが、現在休団している鹿島順一劇団が、来年1月から再始動すると、甲斐文太太夫元から口上挨拶の時に発表されたそうだ
これは、朗報ですなあ
大衆演劇では、梅川忠兵衛を、各劇団特別ショウとして得意としているが、存外、芝居で演じる劇団は少ないのではなかろうか
私の記憶では、小林劇団版梅川忠兵衛くらいしか思い起こせない
私は歌舞伎のDVDで、坂田藤十郎の冥途の飛脚、を観たことがある
また昨年1月に、大阪松竹座の中村鴈治郎襲名披露公演で、忠兵衛の鴈治郎、梅川を演じた実弟の翫雀と八衛門を演じた片岡仁左衛門との共演を拝見した
予算の関係で、三階の大向こうから観劇したが、回り舞台の大仕掛け、長い長い花道、凛とした舞台、山のように出てくる遊女や脇役の数、
大歌舞伎はやっぱすごいなあ、と思ったものだが、封印切の場しかしないんよね
え、このあとどうなるの、と疑問を持っても、続きが観れるのは、たぶん早くても来年とか再来年
テレビドラマに例えれば、今日は第五回目の放送を観ました、来月は第8回目を放送します、再来月は第2回目の放送ですよ、ってな感じなのだろう
歌舞伎の常打ち小屋のある東京、大阪でさえ、そうなのである
まして、歌舞伎が巡業で来るのは年に1回か2回の、四国の片田舎松山では、自分が生きている間に続きを観れるかどうか、分からない
歌舞伎のファンは、物語のストーリーを頭に叩き込んでるからこそ、そんなとびとびでも楽しめるのだろう
そうなるためには、相当な期間、見続けなければならない
その点、大衆演劇は、誰もが分かりやすく楽しめる芝居を提供してくれるので、きちんと最期の場まで演じてくれる
たとえ、大歌舞伎からみれば、役者の人数が少なくて、大道具がしょぼくて建てつけが悪くなってても、通し狂言で観れて、いい面も一杯あるのでだ
それと、大衆演劇で演じられる、ラストショウの首絞め
歌舞伎では、忠兵衛の父のところへ向かいそこで役人に取り押さえられる、らしい
つまり、心中ではないので、島津あやの梅川の曲で、御役人さまー、という台詞があるのが設定に近いのだと思う
大衆演劇では、なぜ首を絞めるのだろう、と以前から疑問だったが、今回の芝居にも首絞めの場があったので、
人形浄瑠璃から始まった梅川忠兵衛が、歌舞伎や、芝居や映画などで演じられるようになる中、首を絞める梅川忠兵衛があったということだろう
たぶんそれが、映画それは恋であり、一度観て確認したい
なんだか、また余談が長くなったが、新川版のそれは恋は、なかなか良い芝居だった S級3


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芝居終演後の口上挨拶 新川博之リーダー
今後の芝居の紹介、劇団グッズ紹介、前売り券販売など

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コメント
この記事へのコメント
梅川忠兵衛
先月のかつき夢二&三河家2座合同公演でも梅川忠兵衛やりました。勿論、通し狂言で頭から。長いので、どこに配分を割くかが、楽しみな芝居でもありますね。
2016/05/12(木) 00:23 | URL | プロレスLOVE #-[ 編集]
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