元失業者の現在労働者 健康で文化的な最低限度の生活をめざす劣等社会人のブログ 世の中厳しいですが、がんばりましょう 大衆演劇と競輪初心者です

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劇団飛翔は、わっしにとって今月4回目の観劇
この日は6月23日で、松山劇場が以前から楽しみにしてた里見要次郎会長を迎えての昼一ロングふれあい公演だったので、当初私は松劇に行く予定にしてたのだが、直前に更新された奥道後劇場のHPで、劇団飛翔の芝居がどうやら悲劇らしいと知り、急遽奥劇に変更
劇団飛翔の悲劇が観れる機会は今月最期になるだろうし、松劇の芝居が次郎長と旅役者の喜劇だったので、悲劇好きの私としてとしては、そういう判断となったのであった、このことに関して後悔はない

第一部 外題 仇討ち走馬灯 武士の母

<あらすじ>
気の弱い若き侍の青木数馬(恋瀬川キャビア)は、歩き疲れていた
下女のばあや(春咲小紅)と2人、亡き父の仇を探す、仇討の旅を何年もしており疲れ果てていたのである
主従2人が、箱根の峠に差し掛かると、怪しげな駕籠かき(恋瀬川笑助)に声を掛けられる
お侍さん、疲れてるのなら籠で峠を越えませぬか
渡りに船で、数馬は籠で行こうというが、ばあやは路銀が残り少ないので、籠は駄目です、とにべもない
ところが、こいつが悪い奴、雲助とか胡麻の蠅と呼ばれている、いわば山賊である
すぐに馬脚を表し、懐の金を出せ、と脅し始める
おろおろする主従2人
そこへ通りかかった若武者の新三郎(市川雀之助)が、江戸の千葉道場で修業した北辰一刀流免許皆伝の腕前で、またたくまに雲助を追っ払い、2人を助けてくれた
主従2人は、深く感謝し、新三郎は生まれ故郷へと向かった
故郷では、新三郎の母(恋瀬川翔炎座長)が喜び勇み、許嫁のかえで(長谷川翔馬)も迎えてくれ、帰郷の祝いとなった
一方の青木数馬は、急な腹痛を催し苦しんでいた
どこかに医者はないか、薬が必要なのだが箱根山中なので見つからない
やっと、一軒の民家をみつけ訪ねると、驚いたことに、峠で山賊を退治し助けてくれた若武者の新三郎だった
新三郎は快く2人を迎え入れ、母が作ったという妙薬を数馬に飲ませる
しばしのち、すっかり腹痛のなくなった、数馬
この日は、新三郎の好意で泊まって行くこととなった
屋敷にいると、新三郎の母がやってきた
身の上話をする数馬
仇討の旅をしており、仇の名は○○、と言うと、母は驚いた表情を見せ、顔面蒼白となる・・・

<感想>
一幕二景、約1時間10分の芝居
やっとあえましたな、劇団飛翔の悲しい芝居
まず老女を演じた翔炎座長の女形芝居が良かったし、主役を演じた恋瀬川キャビアも、少年から青年へと成長する数馬を演じなかなか熱演だった
二度も命を助けてもらった新三郎とのあまりにも皮肉な運命に、キャビア演ずる数馬は絶叫する
あまり見られないが、劇団飛翔の悲劇、人情芝居は、やはりいいな、と思った
私は本当にそう思ったのだが、実を言うと、この芝居に私は泣けなかった
なぜか、というと、数馬の仇が誰なのかを知った母が、新三郎に恐るべきことを命ずるのだが、これが私にはどうにも腑に落ちないのだ
亡き夫の遺言だから、というのでどんなに新三郎が嘆き悲しもうが、母は容赦がなく非情
自分のお腹を痛めて生んだ子供に対して、そこまで非常になれるのに、なぜ張本人の夫に対しては甘いのだろう
新三郎には、爪の先ほども非はないのである
新三郎も主張した、仇討に対して返り討ちもあるでしょう、という主張も、理屈として間違っていないのに、母は頑なに拒絶し、斬られよ、と命ずる
今と違い、自力救済が認められていた時代なのだから、勝負に勝った方を認めるというのはありなのだ
この芝居、私は初見なのだが、以前拝見した春陽座の「富士の見える家」によく似ている
例えば、春陽座版では新三郎がず――っと隠れ里で成長したのに対し、飛翔版では江戸で修行して帰ってきたり、あるいは主人公についてる従者が男の下郎と女のばあやと違ってたりと、設定に多少の差異はあるのだが、
芝居の肝である、父の遺言で新三郎が死ななければならない点は、同じ
春陽座の時もそうなのだが、観客が涙を拭いたりすすり泣く声が聞こえたりしてる中、私だけが芝居に入り込めず妙に冷静に舞台を眺めていた
今回の飛翔版も、夫に対して寛容な母が、なんで新三郎にあそこまで非常になれるのだろう、社会通念として許されている仇討の返り討ちも認めないのだろう
そんな疑問がひっかかり、愁嘆場の舞台を眺めていた
劇団飛翔の芝居の出来は良かったのになあ、最期翔炎座長演ずる新三郎の母が腹を刺す場面は、名場面やでえ
なのに、私の感性が不足してるのか、ヒネているからなのか
春陽座版では、歌舞伎の演目を元にしている、と言ってたなあ
なかなかの芝居 A級Ⅰ


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芝居終演後の口上挨拶 恋瀬川翔炎座長
口上あいさつ、前売り券販売、グッズ紹介など
恋瀬川笑助を使って、翔炎煎餅をだいぶ売りよったなあ

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