元失業者の現在労働者 健康で文化的な最低限度の生活をめざす劣等社会人のブログ 世の中厳しいですが、がんばりましょう 大衆演劇と競輪初心者です

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芸題 晩鐘

<あらすじ>
やむにやまれぬ事情で人を殺めた鉄三(叶太郎座長)は、18年の懲役刑をうたれ刑務所に入った
女房のお静(夢叶)は赤子を抱え懸命に働いていたが、鉄三が刑務所で死んだと聞き、川に身を投げて死のうとする
そのお静を助けたのが職人の為蔵(千也)で、お静は為蔵と所帯をもち赤子を育てる
~芝居はここから~
為蔵(千也)は今では仕事もせず、借金ばかりこさえ、酒びたりの生活をしていた
この日飲んだくれて帰ってきた為蔵は借金取り(千太郎、彩叶、大川龍介)を蹴散らし、女房のおしず(夢叶)に当たり散らしていた
金がないというので、娘のおきみ(叶華)に目をつけ、サーカスに売ろうとする
お静が庇うと為蔵が殴る蹴るの暴力、今度はおきみが身を呈してお静を庇う
はずみで為蔵を突いたので、頭にきた為蔵はおきみの顔を焼きゴテで焼いた
おきみが、ぎゃーーっと長屋中に聞こえる叫び声をあげる中、為蔵はプイと長屋をあとにした
入れ替わるように、1人の男が訪ねてくる
お静元気だったかい、これからは一生懸命働いて幸せにする
そう言った男を見てお静は顔色を変える
刑務所で死んだ、と聞かされた元の亭主の鉄三(叶太郎座長)だった・・・

<感想>
一幕一場、約1時間の芝居
初見の芝居、時代設定は大正あたりだろう
鉄三には鉄三の事情があり、暴力をふるう為蔵にも為蔵の事情があった
勧善懲悪ではなく、生みの親より育ての親、子別れものである
なかなかいい人情劇なのだが、中盤に笑いを大量にいれていた
客席はけっこう受けていたが、どうも私はこういう演出が苦手だ
劇団十六夜は座員が少なめだが、座長始め役者陣の芝居はしっかりしてる
例えば、市川叶華は中学生か高校生くらいの若年の役者だが、とても口跡が良い
いかにも役者らしいイントネーションで、演技力もある
2年前に松山劇場で公演した鳳凰座に、中野寿々子、中野雅、中野旭、という三人娘がいた
確か当時の年齢は、19歳、21歳、23歳くらいだったと思う
三人娘の織りなす群舞踊は、振り付けがとても揃っててよかったし、それぞれの個人舞踊もなかなか良かった
こと舞踊に関しては、三人は同レベルくらいだったとわっしは思っている
ところがである、これが芝居となると全然異なるのだ
座長の娘の中野寿々子が段違いに良く、他の2人は段違いに見劣りがした
血筋なのか情操教育の賜物なのか、とにかく役者の子と普通の家の子とは全然違う
紅あきら会長は、大介座長と秀吉座長との比較で、普通の家の子の秀吉は三倍努力が必要だった、と言ってた
舞踊は比較的早く上達するが、芝居の演技力は一朝一夕には身に着かない印象
市川叶華や、中野寿々子のような口跡の良さを、普通の家の子が身につけるのは、努力だけでは無理なのかもしれない
長くなったが、劇団十六夜は数は少ないけれどしっかり芝居のできる役者揃っているものの、あの演出がどうしても苦手
悲劇的な芝居の中に、無理やり笑いをほおりこむので、愁嘆場がとってつけたようになってしまう
これは劇団十六夜に限ったことではないんやけど
原因は芝居が一本となってる構成が一因やろう
昔は芝居が二本立てとか三本立てやったという
二本あれば、一本は喜劇、一本は悲劇とすることができ、喜劇はより楽しく、悲劇はより悲しくという風にメリハリを利かせた公演が可能だ
あるいは前狂言は若手主体、切狂言は座長が主役、という構成もとれ、普段いい役に恵まれない若手の修行の場とすることもできる
わっしは芝居8割ショウ2割で大衆演劇を観に行ってるので、芝居二本立てが良いが、舞踊ショウを主に観に来てるお客さんも多い
ゆえに、芝居二本は現実的でないし、楽しい芝居が観たいという人も多いので、悲劇の中に笑いを取り入れる演出がどうしても必要なのだろうが、ちょいと残念でならない
今回もS級に届かず、なかなかの芝居 AⅠ


芝居終演後の口上挨拶 市川叶太郎座長
今後の芝居、前売り券販売など

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コメント
この記事へのコメント
お気持ちはわかります❗でも大衆演劇ですので
そこはわかって欲しいと思いますが
いやだ❗と思われるのてしたら観劇するのやめたら
良いのではないですか?今や映画か面白くないので大衆演劇来られているのではと思いますが
貴方の意見は時々気分悪いです❗
大衆演劇ですので!あくまでも
2016/12/25(日) 07:41 | URL | 川村 #-[ 編集]
同感です!

山口様が感じられた様に、私も「鳳凰座三人娘」についてには全く同じ様に感じていました。
舞踊に関しては、座長の愛娘さんの寿都ちゃんが多少秀でてはいるものの、他の二人も殆んど遜色ないほど素敵な踊りを披露してくれていましたが、お芝居になるとその差は歴然たるものがありました。
やはり、これが「血筋」というものでしょうか……。
そして寿都ちゃんは、座長が旗揚げをなさる際に「自分が頑張らなければ座長である父親に恥をかかせてしまう」という、父親に対する愛情も相俟って、懸命に努力したんだろうなとは思いますが……。

それから、山口様はお気遣いが行き届いてらっしゃる御方なので敢えて酷評はなさいませんが、確かにどんなに上手い役者さんでも、お芝居の構成や不必要なアドリブ、おちゃらけ等で、観る側がとても残念に思う芝居になってしまう事って有りますよね。
今回の十六夜さんも、そういう風だったのだろうと拝察致しました。

「う〜ん、これは!!!」と、唸らせてくれる様なお芝居を沢山観たいものですね。
2016/12/25(日) 22:09 | URL | コスモス #-[ 編集]
川村さん
お気持ち分かると言っていただきましたが、申し訳ありませんでした
すみません、私は仮に同じ劇団でも、昨日良かったのに今日は悪かったと感じることがあります
いい芝居の時は、絶賛した記事も書いてます
たとえ芝居が好みでなくても、この役者さんの演技が良かった、とも書きますね
このブログは、あくまでも私が感じたことを記してるブログなので、もうご覧にならない方が良いかも
どんな芝居を見ても楽しかった、どんな女形を見てもきれいでした、といつも記してるブログがありますよ
そういうブログをご覧になることをお勧めします
ごめんなさい
PS私は大衆演劇も好きですが、映画も好きですよ、映画の記事も書いてますよ

コスモスさん
やっぱりあなたも三人娘に対して同じことを感じてたのですね
やめちゃった2人は役者経験が少ないので、芝居はこれからというところで辞めてしまい、本当に残念でした
私が大衆演劇を観始めた年に好きになった劇団だったから思い入れもあったし、2人が成長して松山に帰ってくるのを楽しみにしてました
あの三人の息の合った群舞踊、もう一度観たかったです
中野寿都子さんは、そんなことを言ってたのですか、あの年齢で凄いなあ
役者の娘さんって各劇団にいますが、中野寿都子さんは私が期待してる一人なのです
2年前、たしか19歳で加津也座長の女房を演じて、松山劇場の観客を泣かせてましたもの
あれから私も色々な劇団を見てきましたが、中野寿都子さんはいいですね美形だし
まあ、前に出るタイプじゃないので、女座長とかはやらないかもしれませんが、お婿さんをとるとか他劇団に嫁にいくとかで、確実な芝居で座長を支えるいい役者になるでしょう
それから、同じ劇団でもいいときと悪い時ってありますよ
好きな劇団嫌いな劇団もあるし、好きな芝居も嫌いな芝居もありますね
観客それぞれ、いろんな価値観を持ってますから、仕方ないことです
松山劇場とかに観劇に行って、今日の芝居どうだった、と話をする人が私にも何人かいます
私は悲劇が好きな観客と同じ意見になる場合が多いですが、やっぱり日によって良かった悪かったの感じ方が異なることもあります
楽しい芝居が好きという人もいて、この方とは意見が一致することはあまりないのですが、決して不愉快に感じませんね
そうかあ、喜劇派の方はこんなところを楽しんでるんやあ、とか気づくことがあってけっこう勉強になります
その方も、違う意見を聞ける耳があるので、毎回お話できるんですよね
コスモスさんと私とは芝居の好みが似てますが、例えば同じ芝居を見たとしても、詳細な部分では意見が違うこともあろうかと思います
役者さんの好き嫌いだってありますから
でもそれで当り前だと思うのですよ、お互い違う価値観を持った人間なのだから
まあ、中には自分の価値観を押し付けてくる人もいますが
2016/12/26(月) 22:50 | URL | 山口ジジイ #-[ 編集]
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