元失業者の現在労働者 健康で文化的な最低限度の生活をめざす劣等社会人のブログ 世の中厳しいですが、がんばりましょう 大衆演劇と競輪初心者です
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前評判が高かったアニメーション映画
太平洋戦争を扱ったアニメ、口コミで評判が広がり、観客動員が増えた現象は、NHKでも特集されていた
以前から気になってたが今回観に行ったのは、キネマ旬報ベストテンで1位に輝いたというニュースを見たからだ
いわば、ミーハーでもあるのだが、観に行っただけの価値はあった

<ストーリー> ※ネタばれがあります。ただの個人の感想です

時代は戦前、実に天然な娘時代を送った浦野すずは、絵が得意なだけの平凡な少女だった
すずの妹すみは、すずの描く漫画のような絵が大好きでいつも笑っていた
すず19歳のおり、お見合いをし結婚、旦那となる男は幼少のころのすずに出会い彼女を見染めていた
旦那さんは、呉の軍属で優しい男だった、女としての幸せを享受するすず
義理の父母も優しかったが、すずは小姑にいつも怒られながらも、飄々とした日々を送っていた
日中戦争から戦線は悪化し、大日本帝国はついに亜米利加真珠湾に奇襲攻撃をかける
太平洋戦争、物資は欠乏し、日々の食べ物にも困る時代
すずの小姑は嫁ぎ先から離縁され呉の実家に出戻ってくる
すずは毎日のように小姑から小言を言われ、太平洋戦争も末期となり、軍港のある呉にも、焼夷弾が雨のように降ってくる
そんなある日、小姑の娘と手をつないで歩いてたすずは、亜米利加の爆撃機が落とした爆弾で一生忘れられない後悔をする・・・

<感想>
キネマ旬報ベストワンに輝く本作だが、決して取っつきにくい高尚な映画ではない
原作が漫画というが、まるで4コマ漫画の如く、2~3分に一回くらい落ちがあって笑える
天然なすずが起こす、戦時中の庶民の生活
ただし、太平洋戦争末期になり本土が空襲され、暗い世相の中、すずが受ける悲劇は強烈だった
すずは爆弾で、大怪我を負うが、それ以上に失うものが大きかった
苦難に面しても明るいすずが、この時ばかりは立ち直れない程の心の傷を負うのだ
この場面が衝撃的だった
それまでほのぼのした絵と、ほのぼのしたストーリーが、急転直下、絶望へと変わる
実験的試みの映像が見事にすずの心の変化を表現していた
まとめると、ほのぼのした映像が、突如絶望へと変わる、その衝撃がキネマ旬報ベストワンに輝かせた肝である
すずの声を担当したのは、のん
NHKの朝ドラのあまちゃんで一世を風靡した、能年玲奈である
事務所からの独立で問題を起こした若き女優は、ずいぶん干されてた印象だが、この作品で復活した
この人は実に変わった性格らしく、演技は上手だが、トーク番組では放送事故になりそうなくらいトークが苦手でたどたどしい物いいをする
このたどたどしさが、今作でははまり役だった
普通の声優と比べて、声に違和感があるのだが、その引っ掛かりが、すずの二面性を表現できていた
この違和感のある声は、野坂昭如原作のアニメーション、ほたるの墓にも共通する
三歳だったか、栄養失調で死ぬ節子の声を担当した少女のたどたどしい声に最初違和感を覚えるが、その声が次第に耳から離れなくなる
同年齢の少女を求めたために、三歳では脚本を読むことさえあたわず、母親が口述でセリフを覚えさせたという
それはともかくとして、この世界の片隅に、いい映画だった
題名の意味は、映画最期のセリフで分かる仕組みとなっており、余韻が残った


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