元失業者の現在労働者 健康で文化的な最低限度の生活をめざす劣等社会人のブログ 世の中厳しいですが、がんばりましょう 大衆演劇と競輪初心者です

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映画この世界の片隅に、がキネマ旬報ベストテンで1位に輝いた、と書いたのでついでに
私は、キネマ旬報ベストテンを一番信頼している
国内最古の映画評論紙というのもあるが、それ以上に私の実体験から

私が19歳のおり、我が家にも初めてビデオデッキなるものが届いた
ラジオやレコードはカセットテープで録音できたが、映像を録画するのは初めての体験で、嬉しかった
そして、当時すでにビデオレンタルショップが松山にもできており、WILLだったかなあ
当時旧作でも400円くらいしてたが、3本1000円で借りて観ることができた
いくつか観る中、映画イージーライダーという作品を借りた
これは、1969年に撮られた作品で、それまでの保守的なハリウッド映画をぶち壊す、アメリカンニューシネマムーブメントというのがあり、その代表的作品のひとつ
私は、ピ-ターフォンダ演ずるキャプテンアメリカの死や、ジャックニコルソン演ずる酔いどれ弁護士ハンスンの死に衝撃を受けた
監督は、キャプテンアメリカの相棒ビリーを演じた鬼才デニスホッパー
あまりに衝撃的だったので、友人に、凄かったぞう、と映画イージーライダーを勧めたが、評判は芳しくなかった
5人くらいに勧めたかなあ、
ええええ、俺はこんなに衝撃を受けたのに、みんなは何を言ってるのか分からない、と酷評だった
唯一、良かったと言ってくれたのは、私の妹と、のちに私が初めてつきあった2歳年上の女性だけだった
彼女は変わった性格の女で同性から特に嫌われていたが、ロシアの血を少しひいてる綺麗な女だった
まあ、それはさておいて
うーむ、俺の感覚はずれてるのだろうか、イージーライダーはつまらない作品なのだろうか、と当時悩んでた時、キネマ旬報ベストテン全史という冊子に出会った
この中で、イージーライダーは、その年のベストワンに輝いていたのだ
しかも、2位に圧倒的大差で
周りの人間は誰も評価してくれなかったけれど、キネマ旬報ベストテンは高い評価をしてくれていた
それから、私は自分がいいと思うものが、自分にとっては正しいのだと確信したのである
かりに10人が駄目な作品と言っても、私にとって一番はこれだ、と自信を持って思えるようになった
みんな価値観が異なるし、多くの人の顔色をうかがうよりも、自分はこれが一番と言った方が、自分に正直
渡部昇一の著書で言う、知的正直、という奴だ
分かったふりをしない

キネマ旬報ベストテンに話を戻すと、私が衝撃を受けたオリバーストーン監督のプラトーンという作品は2位だった
一位は、ヨーロッパの映画で、プラトーンより凄いのかとビデオを借りて観たが、良く分からない退屈な作品だった
途中そう、40分くらいで観るのを辞めたくらい、バビロンなんとか、だったか、題名も覚えていない
まあ、私の理解が不足してるといういい方もできるが、私にとっては価値がない作品だった、とも言えよう
これはこれでいいと思う、だってみんな価値観が違うんだもの
日本の作品に目を向ければ、ある年、黒澤明の「乱」という作品と市川昆の「ビルマの竪琴」という作品が並んだ
確か、東京国際映画祭第一回の年に発表された作品で、司会を担ってたのかなあ、笑っていいとものタモリが、「乱」はつまらなくて観客もシーンとしてた、一方の「ビルマの竪琴」は素晴らしかった、そんなことをテレビで言ってた
若かった当時の私は、その言葉を真に受けていた
それから数年後、乱を観て凄い衝撃を受け、ビルマの竪琴を観たが、このセルフリバイバルは悪い作品ではないが、そんなに凄いのかなあ、と半信半疑だった私
キネマ旬報ベストテン全史を観ると、乱は2位、ビルマは8位くらいだったか
これで、得心した
映画の作品として、素晴らしいのは乱、ビルマの竪琴は、作品の質以外のところで、評価されていた
今から30年くらい前だろうか、当時はフジテレビが楽しくなければテレビじゃない、のキャッチフレーズで三冠を取ってた時代
フジテレビが金をだした、ビルマの竪琴の再映画化は、フジの商業主義的キャンペーンであり、作品の質とはなんら関係の無いものだったのだ
テレビ局や、局にやとわれたタレントなぞは、作品の質について平気でうそをいうのだなあ、営業利益のために
それ以降、私は民放テレビ局、スポンサーから金をもらい、番組を作る輩の主張は一歩引いて観るようになった
誰しも仕事となれば、自分の気持ちと違ってても、言わざるを得ないだろうから
映画賞は世界中にたくさんあるが、日本のテレビ局が主催する映画賞や、アメリカアカデミー賞などは、作品の質と別な観点も評価の対象となっているので、一般人の我々は、懐疑的に観といた方がいいと思う

疑ってかかる、というのはさわやかではないかもしれないが、世間に踊らされないために必要なこと
自分はどう感じたか、自分はどう考えるか、を大事にしたいものである


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コメント
この記事へのコメント
『イージー・ライダー』は映画館(名画座&映写会)で10回くらい、TV で10回くらい、ビデオで30回くらい見てます。

僕の生涯・映画ベスト10に入ります。
2017/01/31(火) 23:37 | URL | Anthony #-[ 編集]
Anthonyさん
あなたとの出会いは、イケテル映画のサイトでしたね
イージーライダーは不滅です
2017/02/08(水) 20:51 | URL | 山口ジジイ #-[ 編集]
 最近の映画製作には、TV放映時の放映権がらみで必ずといっていいほど、TV局がからんでますねぇ。。。

 「○○製作委員会」とクレジットされて、表面に出ないケースがあっても、ですねぇ~^
2017/02/08(水) 23:49 | URL | Anthony #-[ 編集]
Anthony さん
なるほど、委員会方式は多くなりましたね
ま、桐嶋部活辞めるってよ、のようなええ作品もありますが、
商業主義に走る作品も多いので、是々非々ですね
2017/02/24(金) 03:45 | URL | 山口ジジイ #-[ 編集]
世界の片隅に  みたいにクラウドファンディングで資金を集めて良作を作っている委員会あるしね~~~
2017/02/26(日) 00:00 | URL | Anthony #-[ 編集]
Anthonyさん
そうですなあ
商売第一主義じゃない、作家性の強い作品が増えて欲しいですねえ
2017/03/20(月) 00:23 | URL | 山口ジジイ #-[ 編集]
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