元失業者の現在労働者 健康で文化的な最低限度の生活をめざす劣等社会人のブログ 世の中厳しいですが、がんばりましょう 大衆演劇と競輪初心者です



もう一度オペラを観てみたいと思い有名なトスカ
東京でもあまりオペラの公演はやってないようで、遠征を延長し初日のトスカを観劇する
良く調べずに前売り券を手に入れたが、映画監督の河瀬直美演出で、違った設定のトスカだった
イタリアが舞台でなく、古代日本の設定
客席は、最後列の安い席は満席だったが、高い席、中くらいの席は空席も多かった
私は中の下の席だったので、空いててじっくり見ることができた

外題 トスカ
古代牢魔のある集落で、政府に捕らわれていたアンジェロッ太が、土着信仰のカバロ導師・万里生のもとに逃げてくる
親友なので万里生は隠れ家に匿うが、牢魔の親衛隊長の須賀ルピオは、万里生の恋人のトス香をうまく騙し、万里生を捕らえ拷問し、政治犯のアンジェロッ太の居場所を突き止めようとする・・・

二幕約二時間
舞台正面に巨大なスクリーンを設え、一幕目は常に信仰対象の富士山が映っている
背景幕替わりにプロジェクターの映像を使うのは、宝塚歌劇団やストリップ、林家正雀の芝居噺、大衆演劇の舞踊ショウなどでも見かけるが、映画監督なので、一味違っていた
芝居の展開で画像が変わるが、 須賀ルピオの死では花火が上がり映像でも客の気持ちを高ぶらせた
最後のトス香が崖から飛び降りる場面では、女優が舞台からいなくなり、事前に撮影していた女優のシルエット映像が芝居を引き継ぐ形であった
大きく言えば、演劇と映画の融合である
実に映画監督らしい演出
オペラ俳優も、このスクリーンから舞台へ出入りをするので、登場シーンはスクリーンにシルエットが映り迫力がある
大道具は鳥居をイメージした白いセットで神殿
鳥居なら赤の方が日本の雰囲気が出て良いのではと思ったが、プロジェクターの映像は、セットにも映り込む大きな映像も映るので、白で統一する必要があったようだ
役者の衣装は白の長い服や白いドレスなので、主役の二人は外人さんだし、みんなイタリア後で歌うので、舞台の雰囲気は日本というより、古代ローマのパルテノン神殿みたいに見える
無理に日本に設定しなくても良かった気もする
役名はアンジェロッ太みたいな変な名前でなく、太郎とか熊五郎みたいな、日本的な名前にすればいいものだが、字幕ではアンジェロッ太と出ても、俳優はアンジェロッティーと原作通り発音してるので、太郎の字幕にアンジェロッティーと発音するとさすがに違和感あり過ぎなのだろう
とはいえ、真面目な芝居の字幕にアンジェロッ太と出るたびに、なんか笑えてしまったが、次第に慣れた

主要キャストがみんな死んでしまうので、河瀬直美は、悲劇の中にも一筋の光を、ってんで大事な最後の場面を変えているが、あのくらいだと、驚きもあるし、幻を観たような雰囲気でもあるし、説明もないので、観客は好きなように解釈できていいのでは
大胆に演出した新しいトスカというので、死ぬはずの人間が死なず、敵も味方も最後は和解して、ヨヨヨイヨヨヨイめでてえな、というような若葉茂的結末でなくて、ホッとした
カーテンコールには、演出をした川瀬直美氏も登場し万雷の拍手につつまれた

昼間のリチャード三世は大胆な演出が面白く感じられなかったが、夜のトスカはなかなか良かったので、東京最後の夜によい締めくくりができた
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