山口ジジイの　どっこい生きてる

ＮＨＫ大河ドラマ龍馬伝のあとに始まったスペシャルドラマ、「坂の上の雲」を観てる方もおられるだろう



司馬遼太郎の「坂の上の雲」は、伊予の国、松山出身の３人が主人公の小説である
ということで、地元に住んでる筆者は「坂の上の雲ミュージアム」に行ってみた
入場料は、４００円だ



結論から言えば、今ひとつでした
この不景気、地方都市松山からすれば起死回生のドラマで、地方自治体は力を入れて放送前に記念館を建てたが、この記念館はあまりパッとしなかった
それが結論ですな
期待して、筆者の記事を読んでくだすってる方には、誠に申し訳ない

理由はいくつかあるが、コンセプトが曖昧だ、というのが失敗の第一義的原因だと思う
「坂の上の雲」には、秋山兄弟、正岡子規、司馬遼太郎、小説、松山とあろうが、どれもが中途半端だった

建物は、立派だった

 

ボクサーから建築家になったという変わり種、安藤忠雄の設計した建物は立派だったが、ミュージアムとしては実に愚策
三角の建物の外周をグルグル回らされるばかりで、見えるものが実に少ない
効率が悪すぎる

私は、この小説を読んで一番の主人公は秋山真之中将だと思っている
東郷平八郎から、「智謀湧くが如し」と言わしめた真之が主人公ですよ、やっぱ

それがそれぞれを、均等に展示してるゆえに、逆にいえば３人とも印象に残らない



司馬遼太郎もこのミュージアムの主役の一人
こんな感じで、当時の新聞小説を、壁一面に張り出している
こんなもの、文庫本で読んだ方が読みやすいぞ

 

まあ、ちょっとおもろかったのが、馬

 

当時の騎兵隊の馬は、現在の競走馬サラブレットでなく、国産の小さい馬だったそうだが、それでも高いのだぞという展示
馬鞍にまたがり、１４００ｍｍという高さに腰を下ろすと、
「ずいぶん高いものだなあ」
というのは実感できた

筆者は思う
バルチック艦隊を破った、真之の、
Ｔ字戦法（てーじせんぽう）を、なぜ前面に出さなかったのか

真之の着ていた軍服を探せ、なければ買ってこいですよ
そういうものが見たいですよ
実際に身につけてたものとかをね

パネルで当時の状況を読むというのが主な展示のミュージアムなんてつまらない
なぜなら、家で本読めば、あるいはパソコンで検索すれば、もっと詳しいことが書いてあるのですから
とにかく安藤に金を出し過ぎて、肝心の展示品がお粗末になり過ぎたのかなと、思ってしますねｗ

松山は、この坂の上の雲スペシャルドラマに、多大なる期待を込めて、それなりの予算をつかいましたが、
それを生かすことはできなかった

そんな気がするのです

以下は、展示の一部。比較的よさそうなものを選りました

 
こんな昔の道後の風景を画かれても、おもしろがる人がいるのかなあ


こんな感じで、パネルが続く


武田鉄也が、投稿してた。海援隊の思えば遠くへきたもんだと、故郷いまだ忘れ難くは、傑作だと思います。


モールス信号を打つ模型。押すと実際に音が鳴ります

  
左秋山家の写真と、右秋山好古の勲章

 
左秋山兄弟の書、右正岡子規も勤めた新聞


新聞日本の再現。正岡子規は、こんな感じで新聞記事書いてたようです

 
左正岡子規の使ってた硯とシャーペン、右夏目漱石が使ってた万年筆


明治という時代は、スゴイ時代だったのですな


窓から、こんな建物が見えた


このブログは、皆様方の応援により成り立ってます。ポチっとお願いします
　　　　↓ 　　　　　　　　 ↓ 
 
ありがとうです

---

yamagutijiji.comより
クリスマスイブですな。クリスマスは、イエスキリストの誕生日を祝う日とか。
私は、神も仏も信じないという罰あたりな人間で、キリスト教も関係ないのですが、
ジョンレノンの、ハッピークリスマスで、世界平和を祈りましょう

関連記事

• 萬翠荘（ばんすいそう）を見学す (2010/12/25)
• 坂の上の雲ミュージアムへ行った (2010/12/24)
• ｈｐのプリンターを買ったぞ (2010/12/22)